親子三世代で行く 唐松岳
- GPS
- 07:25
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 833m
- 下り
- 47m
コースタイム
天候 | 8/17 晴れ時々曇り 8/18 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
8/17-18に念願の北アルプスの親子3代での登山に行ってきました。
7月の木曽駒で色々ありましたが、今回も問題があり幼児の登山の難しさを痛感しました。
当初8/18-19で予定していましたが天気予報が思わしくなく1日前倒しで決行です。父は香川に住んでいる為16日の昼過ぎを狙って愛知まで来てもらい自宅でお茶を飲んだ程度で15時前に白馬八方尾根まで出発。盆休みも終わっていることから豊科までは渋滞無し。豊科から白馬までも渋滞無しでした。
前日の16日はとにかく子供の睡眠時間をしっかり確保する為に民宿に素泊まり(大人3500円・幼児無料)でゆっくり。スキー客専門っぽいので宿泊客は僕たち3人だけでした・・・。
<17日>
6時起床。ゆっくりと朝食と準備をして7時過ぎに宿を出発。八方尾根のゴンドラまで車で5分程で到着。0730にゴンドラに搭乗。中腹まではゴンドラ、リフトを3本乗ってとなります。
0815に登山開始。といってもここから1時間程は観光地化しているため軽装の最初は尾根道を選択したが思いのほか足場が悪く且つ景色もイマイチだったので途中から迂回路に逃げました。まだ小さい子にはそっちの方が良かったです。子供はすれ違いの方に「頑張って!!」と言われるのがうれしい様子。元気に「こんにちわ!!」とも言ってくれる。回を重ねるごとにたくましくなってうれしい次第です!方も多く見受けられる。
0955に八方池到着。今回観光は下山時と決めていたので素通り。
ここからが本格登山の始まり!!子供の足取りは思ったより重たくなく途中小休止は度々入れるがへばった感じは無し。
途中高山植物をたくさん見ることが出来ました。特にチングルマはたくさん目に付きました。
1210に扇雪渓到着。ここで昼食を獲る事に。今回はインスタントのご飯を3人分用意した。子供にはピラフ、僕たち大人は五目御飯。実はこの選択もミスの1つに。。。。
1235に雪渓を出発。さすがに大休止をしただけあって子供は元気を取り戻す。ただ・・・最初だけでこの辺りから休憩が多くなり休憩時にはうつむき加減になることも。ただの休憩だと思っていたが、これも子供のサインだったらしいです。
本格的なルートに入っては大人であれば、高度感はあるが危険な場所ではないと思いますが、やはり幼児だと不安があります。足を滑らすと何処まで落ちるか分からない状況、
1440に無事唐松山荘到着。
リフトの下り場から小屋までのコースタイム3時間半のところ5時間半でした。寝床は通常料金に+800円だけど綺麗な本館を選ぶ。幼児は3500円+800円でした。
小屋に荷物を置き、子供に体調を確認し大丈夫ということだったので山頂を目指すことに。小屋横の斜面にはコマクサがありましたが、時期的に遅い感があり半分は萎れていました。
1505、唐松岳山頂を無事に踏むことが出来ました。しかしホワイトアウト状態で展望は全く無しでした。ですが1日目に山頂を踏んでいて結果的にはよかったです!!
小屋に戻ってからは父と子供の3人で喫茶室でビール、日本酒、子供はカルピスで乾杯!その後17:30に夕食。
夕食では子供のご飯を最後一口無理やり食べさせたらその分だけ吐いてしまった。無理やり食べさせたからかなと安易に思いすぐに片付けをした。ここで少し吐いたのも子供のサインの1つだったらしいが・・・。
19時過ぎには3人とも就寝。ただ翌日が雨の予報に変わっていたので途中何度も目が覚めて「明日はどうやって下山させるのが安全か?」を考えてばかりでした。それよりも大変なことが待ち構えていたのを知りもせず・・・。
<18日>
曇り。朝食が5時半ということだったので5時過ぎに目覚め、朝食直前に子供を起こした。起こした時は普段と変わりない様子で少々眠たそうにしているだけでした。父も同様に少々眠たそう。
朝食はホントに普通のもの。ただ子供は眠たさからか殆ど箸を付けずと言った感じ。父も寝不足なのがご飯と味噌汁だけを流し込むといった感じ。僕はしっかり頂きました。
ここからが大変でした・・・。
子供に対して少しだけでもということでほんの2〜3口無理やり食べさせましたが、直ぐに嘔吐。スタッフの方が駆け寄ってくれて片づけを手伝ってくれました。感謝です!
その後部屋に戻ろうとした時、小屋のオーナーさんが来られ、子供を少し離れた場所に座らせ、血中酸素・心拍数の測定機を子供にセットされました。平行して子供や僕に色々聞いてこられ、湯たんぽと毛布で子供を暖め始めました。最初少し戸惑いましたが子供の症状を見て「脱水症」でしょうとの事。最悪です。7月の木曽駒の件もあり高山病に対してはかなり気を使っていたつもりでしたが脱水なんて思いもよりませんでした。
熱いお茶にポカリスエットの粉末を少しだけ入れたものを何とか飲ませようとしましたがなかなか口を付けず、ぐったりしています。仕方が無いので部屋に連れて帰り横にし、お茶を何とか飲ませて後は寝かせることにしました。1時間半程で起きトイレに連れて行き、その後少し常温の水を飲ませましたが・・・。暫くして殆ど嘔吐。今までの時間と苦労は元に戻りました。オーナーさんにまた来て頂きまた一からのやり直しでした。その時に「水はダメ。お湯か白湯じゃなきゃダメ」とキツいお言葉も。。。私が知らな過ぎです。
ただ朝食後の血中酸素や心拍数に比べると格段に良くなっているとの事で少し安心のネタも加わりました。ちなみに朝食後は血中酸素87、心拍214でしたが、この時は血中酸素90、心拍118まで回復(というのか)していました。もう一つついでに私の血中酸素は93と平均値でした。
また1時間程寝かすことから始めます。予定ならこの時間には麓まで降りているかなという時間。。。自分自身の管理不足、無知に腹が立ち猛省して時間を過ごしました。
オーナーさんから聞いた脱水症の予防法(自己責任でお試しください)
・ 飲み物は水もしくは3倍程度に薄めたスポーツドリンク
・ 休憩時には体温を逃がさないように1枚羽織る
・ 行動食(昼食)に脂っこいものは控えるように
・ 小屋に到着したら直ぐに着替えをして暫くは寝ないこと
・ 睡眠は十分取ること
・ 頭を抱えて座り込むのや少しの嘔吐は子供のサイン
脱水症になったときの対処法(自己責任でお試しください)
・ 暖かいお茶や白湯をコップ半分でも飲み体を保温させる
・ 小中学生は水分摂取後、無理やりにでも20〜30分体を動かす
・ 寝不足なら30〜60分程度寝かす といった具合でした。
11時頃に目覚めると大分しっかりして、「お母さんのところに帰るか?」と聞くと元気に「うん!」と言ってくれます。ここでカンフル剤の「元気に降りれたら玩具を買ってやる」というのも付け加えました(笑 この時、血中酸素や心拍も正常値になっていました。
元気を取り戻したのでここからは速攻で用意。といっても3人が念のためにカッパを着るだけですが・・・。
チェックアウトする時、時間超過及び部屋を汚してしまったので支払いを申し出ましたがオーナーさんのご好意で受け取りをして頂けませんでした。本当に感謝です。子供に対しても「山を嫌いにならずにまた元気に来てね」と言って頂きなんとお礼を言って良いか分かりません。
12時前に下山を開始。
下山開始時、雨は降っていませんでしたが、前夜の雨で足場(岩)は濡れて凄く滑りやすい状況。危険と思われる場所では私と父が交代で子供の手を確保しながら歩を進めました。下山開始直後は子供も非常に元気で「降りたらアイス買って」と言い出す始末。一安心です。
下りなので子供のペースの快調です。丸山を越えた辺りから雨が降り出し子供も少し口数が減り休憩も数回挟むようになりましたが、八方池が見えたのを機にまた元気を取り戻しました。
1421に八方池到着。この時には雨を上がり、カッパも脱いで池を見ながら遅めの昼食。昼食はしっかり食べてくれてもう心配は要らないぐらいになってくれました。その後また雨が降り始め、後は比較的整備された道を歩くだけ。。。と思っていたのに雨に濡れた木道は滑る滑る。。。
何とかリフトの乗り場に到着した時、服はかなり濡れていましたが安堵のほうが大きかったです。
1530無事に車まで到着し、2030に父を新幹線に乗せ、遅めの夕食を子供と摂って2100過ぎ帰宅となりました。
<反省点>
対脱水症のノウハウが全く不足していました。子供を連れての高所登山は子供が「行きたい」と言い出すまで止めることとします。涼しくなったら愛知県下の山歩きにでも連れて行く程度かな。
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