白子谷 ブッシュかき分け 鉄山にぃー (*´ω`)
- GPS
- 10:39
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 929m
- 下り
- 927m
コースタイム
天候 | ☁ ☀ ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白子谷は 大峰では初級者向けのナメ床の綺麗な谷ですが 巻かずに滝を積極的に登る場合は 補助ロープは有った方が安心です。 また、この谷は上部がガレ場続きで そのまま突き上げれませんので、途中から尾根(バリ)に入り 尾根芯を突き上げます。しかし、その入り方によっては 谷の遡行よりも難易度が高くなりますので要注意です。 下山ルートも 一般道?ではありますが 途中崩壊場所があり 道も近年荒れ始めています(オーバーツーリズム?)ので ヘッデン点けての日没下山は ちょっと面倒かもしれません。 |
写真
装備
個人装備 |
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
渓流シューズ チェーンスパイク<br />※ピッケル Gハンマー 使用せず
|
---|---|
共同装備 |
ロープ 20m ×1 30m×1
|
感想
白子谷は 比較的平易な沢なのに 何故最後まで突き上げるレコがないのか? 色々理由を考えたのですが
A詰めが急なガレ場や崩壊地になっていた場合
B垂直岩壁で登れない場合
C高巻も 直登もできない幻の大滝が存在する
Dとにかく詰まっても V字過ぎて 尾根に這い上がれない。
結果はAでした。
地形図だけでは 現地での小さな尾根やルンゼ等は読み取れませんし、意外と等高線の緩んだ所に岩場や大滝が潜んでいたりして これまで想定外の現場で焦ることも多かったです。
しかし 実際に現地で 「わかる」 ってことが 沢登りやバリエーションの醍醐味だと思いましたし、どうやって克服していくのか?も楽しの一つにもなりますね(^^)/
今回もそれに遭遇し、ちょっと危ないトラバースを強いられましたが、目的の尾根芯に到達できた時は ホッとしました。
暑い暑いと言ってた夏も過ぎて、気づけばいつの間にかもう秋!!
まだまだ昼間の残暑はキビシイから、いまのうちに沢に行っておかなくちゃ!!ということで、今回うさぎにとっては人生2度目の大峰山脈ですっ!
大峰の沢、あそこ行こうか こっちにしようか、と いろいろjyunntarou先生からのおススメの沢の中から、さすがに本格的にザブザブ行くにはヘタレうさぎにはちと寒いっΣ(゜д゜lll)(笑 だって!大峰のお水は 六甲なんかと違ってしびれるほど冷たいと聞いてるし!)ので、この時期でも寒すぎずにちょうどいい感じに登れそうな沢、そしてヘッポコばかたれダメダメうさぎでも頑張れば登れる初級なところは無いかいな?と考えてくれたjyunntarou先生が「白子谷なんてどうよ?」と。
いろいろ調べて写真見てみたら、なめらかな滝は美しいし、100m以上続くという白子谷名物(?笑)のナメが興味深かったのと、その先の「鉄山」に行ってみたかったのもあって(jyunntarou先生が何度も登ってるハードな鉄山ルンゼのこと聞いてたし、鉄山って名前が超ロックでかっこいいし、うさぎの中で鉄山は憧れでした!)「いきます!いきたい!!」とソッコーお返事したうさぎ。
しかーし!ここ最近のお天気が不安定で、いつ行けばいいのか困ってて、でも悩んでたらもう沢に行く時期を逸してしまうし「えいやーっ!」で木曜に決定!
この日も天気予報では不安定なお天気になりそうで、午後は急な雷雨に注意とのことだったんだけどね。そんなこと気にしてたらお山になんて行けませんっ!でも「午前中はよく晴れて残暑が厳しくなるでしょう」って朝の予報と AAAのてんくらの占い(笑)を信じて、行くことにしましたっ。
とーこーろーがー!
着いた途端に霧雨よっ!なにこれー!?どーしてくれちゃうのよっ!?一日中このまま雨だったら沢登りキッツイんじゃね?それどころか雨足強まるかもよ??Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
いや、なんとなかる!行くしかなーい!せっかく遠路はるばる大峰まで来たのよぉー!!行かずにどーするっ!!
と、ちょっぴり不安な気持ちで出発すると・・・あらま!どうしたことでしょう!?いつの間にか霧雨は止んで、青空まで見え始めましたよ。
日頃の行いが良いと、神さまはこういう時に助けて下さるっ!!!←どの口が言うとんじゃーい!?説得力なさすぎるわっ、うさぎ!!(爆)
と、今日も前置きが長すぎるうさぎよ。この先読むの疲れるよ。やめるなら今の内よ。(笑)
弥山川に次いで、大峰の沢は久しぶりだけれど(弥山川の日は沢登りで行ったわけではなく普通に登山でしたが)やっぱりお水の色がとんでもなく美しい!
川迫川渓谷沿いに駐車して 眼下に流れる川迫川を見ただけで 弥山川を歩いた日の記憶と感動が蘇りました。
大峰のお水はなぜあんなに澄み切って素晴らしく美しいブルーなんだろうね。天国の色です。
白子谷全体のうさぎ個人的な印象は「岩がなめらか、すべらかツルツルリン」でした。
全てとは言わないけれど、滝の岩が本当にツルツルで、色白で美しい!
今の日本では女性的とか男性的という表現はしてはいけないのかもしれないけれど(うさぎ個人的には特にキライな表現ではないです)優しく女性的な滝が印象的でした。とはいえ、それは見た目だけ!スベスベすべらかな岩の滝ほど登れないもの、登りにくいものは無いよね。一歩足を滑らせただけで、釜までまっさかさまよ!ツルツルどぼーんよ!うさぎちゃんカナヅチなのよ!溺れるわッ!!(笑)
なので、うさぎのことを考えて junntarou先生おひとりならば絶対に行ってるはずのところも 安全策を取って あまりきわどいところは行かないようにしてくれたり、と今回も色々とへっぽこうさぎに合わせていただきました。いつもありがとうございますm(__)m
もちろん!登れそうな滝はどんどん登っとかんと!てことで登りましたよー。
これもまた、一見フリーで行けそうなところも、実際に登ってみると ヌルヌルした苔がやたら滑り易かったり、やっぱり滝は見ているだけではわかりませんね。実際に登らないと。
最後の滝では かなり高さのあるところで ちょうどいいスタンスが無く、両腕のパワーだけで一気にグッと体を持ち上げなければ登れない上に、そんなときに限ってホールドも超ガバとかじゃないのよねぇ。もしもグイッ!んがぁぁぁー!!ってやった時にツルリンと手が滑ったり ズリッと体が滑ったりしたら、そこから落ちたら さすがにちとヤバイ!というのがあったりして、念のためロープで確保してもらっていてよかったです。
安心感があるのと無いのとでは、大胆な動きが出来るかどうかの違いが出てきますね。
とはいえ、いつまでもロープに頼ってたらダメだし、うさぎの成長や進歩を考えると、どこでロープ出すか やめとくかっていうのは jyunntarou先生にとってはとても難しい判断だと思う。
jyunntarou先生と一緒にお山に行く回数が増えてくると、ますますjyunntarou先生の大変さとか いかにうさぎの成長や もちろん安全を考えてくれているかというのがしみじみ理解できるようになってきた。(おせーよ!!!!気づきの遅すぎる生徒、うさぎ!)
そして 白子谷で有名な100mを超えるナメは圧巻!
この日はお水もたっぷり豊富だったみたいだけど、入水してみると恐れていたほど「しびれる冷たさ」は無くて、うさぎ一度思いっきりドボン(激流に逆らって狭い岩の間を登ってやろうとしたら、思いっきり足を取られて流されて全身ずぶ濡れの刑に処されちゃいましたっ)したけれど、全然平気だったし、腰ぐらいまでだったけどザブザブしても全く寒さや冷えを感じることなく快適に歩けたので、お水たっぷりで楽しかった\(^o^)/
この日 うさぎにとって一番大変だったのは、なんと言っても鉄山へと向かう一般道へと無理くり激登り&激薮の支尾根を登る「までの」激ヤバとらばーす(T_T)
いや、激登りの支尾根はもちろんしんどくてしんどくてしんどくてしんどーい大変な尾根だったよ!でも!!それより何より、そこに至るまでがヤバかった。
「うさぎの散歩」してもらって なんとか切り抜けたけど、めちゃくちゃ緊張した!チェーンスパイクつけても滑るんだもん!そもそも道なんか無いんだもん!無理やり勝手にトラバースしてるだけなんだもん!!滑ったら下まで行っちゃうよー!だからうさぎの散歩してもらったんだけどね。
なぜそんなことになったのか。
白子谷は 過去に登った人の記録を色々調べてみても、谷を最後まで詰めてる人の記事はひとつも見つからず、みんなだいぶ手前で尾根に乗ってるのよね。jyunntarou先生と「なぜ谷を詰めないんだろう?」って色々と想像を巡らせて「突き上げられへんのかな?」って相談していたのだけれど、こればっかりはいくら地形図を見てても 現地に行って実際に目で見て確かめなければ分からないし、まぁ誰も最後まで詰めてないてことは、それなりの理由があるはず。
昨日はなるべく最後の二俣で左の谷を行けそうなところまで適当に詰めて、左の尾根に乗れそうなところを探したらどうだろう?と、トライし始めたのはいいけれど、あまりにガレガレの沢になって落石させそうで危険だし、やはり早めに左の尾根に向かって逃げようと登り始めた。ところが途中で地形図を拡大してよくよく見ると、どうやらそちらに登っても当初の目的の支尾根には直接乗れそうになくて、目的の支尾根の更に細かい派生尾根的なものに乗ってしまうであろうことに気づいた。
なるほど、だからみなさん あれほど早い段階で尾根に向かって急斜面に無理やり取り付いてたんだなぁ。
恐らくみんなが取り付いてるのはここからであろう、という地点はだいぶ手前で確認していた。
あとから思えば、その場所がもっとも取り付きやすかったのだと理解できた。(そこは全くガレてはおらず、傾斜こそキツイが、ただの土と草の斜面だったから)
そんなこんなで命からがら(?いつもながら大げさうさぎ!笑)目的の支尾根までたどり着いて、おなか減ったし何か食べよ、もう急いでも仕方ないし、あとは危険とかじゃなくただひたすら大変な激登りだし、ってことで休憩してから さぁ激登り尾根よっ。コアジサイ地獄よっ。(笑)うさぎ人生でこんなにコアジサイが大群落をつくっていけどもいけどもコアジサイが密生し続けてるところを見たことが無い。
そのコアジサイを掴みながらかき分けながら、もうほんとに全身で無理やりコアジサイの間に体をねじ込んで進む感じ。
だけど、途中で後ろを振り返ると、激登りのお陰でどんどん高度感が増して眺めも素晴らしくなっていくあの感激!
無限地獄かと思えたコアジサイの激薮が急に終わると、今度は若いブナ林の中をこれまた延々激登り。ブナ林は素敵すぎたけど、激登りは健在で大変だった!キツかった!ブッシュを脱出出来てホッとしたのも束の間、今度は「しんどーい!」「きつーい!」だけに全神経が集中してしまうから、むしろかえって肉体的なしんどさから逃れられなくなってしまった。
やっとこさっとこ、2時間もの激登りから稜線上のコルへと「道との遭遇」を果たしたときの喜び!
そこから うさぎ憧れの鉄山へ♪
いやもう、書いてるとキリが無いんだけど(笑)、鉄山だと信じて激登りしてたのが「鉄山だまし」(爆!単なる手前のピーク(香精山)のことですけどねっ。そう呼びたくなったわ!!!)だったと気づいた時の衝撃!!
そこからまた激下りさせられて、更にまた激登りさせられての夢の鉄山は、そうそう簡単には登らせてくれないお山だった。
鉄山からの眺めは素晴らしく、頑張って登って来てホントに良かったな、と思いました。
そして鉄山に向かう途中、稜線へと突き上げて来るヤバイ「鉄山ルンゼ」がここだよとjyunntarou先生に教えてもらった。
そうか、jyunntarou先生はこんなところ登って来たんだなぁ。
やっぱり凄いな、って当たり前のことを今さらながらしみじみ思ったり。
鉄山の先に広々した草地が待ってるから、そこでご褒美のみかん食べることに決めてた。
が!そこまでがながーい!
もっとあっという間に降りられるかと思ってたら、意外と遠いのね。(笑)
やっとこさっとこ着いた眺めのいい広々した休憩に最適すぎる気持ちのいい草地で、まずみかん!うんまーい!五臓六腑に染み渡った!!
ちょうど聖宝谷が前に見えててさ。あそこもjyunntarou先生、雪の季節に何度も登ってるんだよなぁ。スゲーな!とシミジミ。
死ぬまで追いかけても永遠に追いつけるわけないし、必死で頑張っても足下にも及ばないことは jyunntarou先生のことを知れば知るほど思い知る現実なんだけれども、へっぽこばかたれダメダメうさぎなりに頑張ってついて行けるところには これからもついていかせてくださいませ。という気持ちで聖宝谷を眺めながらオヤツを食べてたうさぎちゃんであります。
休憩してる間に雲がどんどん増えていき、更にはガスも!ありゃりゃ!
これはもう、下山してるうちに最後の方は暗くなるであろうし(うさぎちゃん、下り更にダメダメですからぁあああー!!)、途中で雨でも降ってきたら「暗い!雨ですべる!うさぎダメじゃん!」の三重苦よっ!!
てことで、へっぽこはへっぽこなりに頑張って降りました!(下山路は一般道だそうですが、ほぼ最初から最後までアスレチックなまでの激下りなのでっ!!てか、一般道、恐るべしよ😱!!)
書きたいことは山ほどあるんだけど、
読んでる人が疲れ果てちゃうから
(て、誰か読んでる??ここまで??笑)
今日のところはこの辺にしとったるわっ!!
(だはは!これもjyunntarou先生のまね子よっ)
朝から暗くなるまで、バラエティーに富んで飽きる暇の無い楽し過ぎる1日でした。
大峰がますます大好きになったうさぎです。
また行きたいっ!!
※それにしても、今年は夏が暑すぎたのと残暑が厳しく長引きすぎてたのを良いことに、🐰サボりすぎてました!もうね、夏の間ここ数ヶ月での体力低下がヒドイ!こんなんじゃ、まともなお山にはどっこも登れないと この日ハッキリ気が付きました!
へっぽこがますますへっぽこにならないように(て、もう既になってるじゃーん😱)1から体鍛えて出直しです!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する