四国編1/3・西日本最高峰・雨の石鎚山、高難度な鎖場と岩場!(弥山・天狗岳・南尖峰)
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- GPS
- 05:43
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,070m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 5:43
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
兵庫に用事があり、これを機に四国遠征。
初日、朝イチ便で松山空港→レンタカー。
蔵王や八ヶ岳と同じく石鎚山というピークはなく、弥山(1,972m)、天狗岳(1,982m)、南尖峰(1,962m)の総称で、全国的にも有名な鎖場がある山。今回の登山では肝を冷やすことが起こった…。
鎖場を通る成就コースの起点、石鎚山登山ロープウェイ山麓下谷駅へ。駐車場は温泉旅館京屋さんに。駐車代500円に1人分の温泉入浴代込み(〜18時)はありがたい。京屋さんの手前で別の客引きが手招きしているのでご注意を。ロープウェイは8分ほど(往復2,200円。モンベルカードで本人のみ100円引き)。
山頂成就駅の係員さんに「日帰り?下りのロープウェイは17時までよ。時間的にギリギリだから気をつけて」と言われる。いそいそと石鎚神社成就社でお参りし本格的に山道へ。
ここで、石鎚山の有名な4本の鎖場について。
・試しの鎖 74m 中級
・一の鎖 33m 初級
・二の鎖 65m 中級
・三の鎖 68m 上級
どれもほぼ垂直で普段我々が遭遇するロープ的な細い鎖ではなくかなり太い鎖。ところどころに足を掛ける三角の鐙がついている(これが結構ブラブラして不安定)。登り、下りでそれぞれ複数鎖がある。すべて木道などの巻き道があるので鎖場を使わずに山頂に登れる。
最初の「試しの鎖」は少しコースを外れて戻るため、時間と天候(予報では午後から小雨→少しずつ本降り)を考え合わせ、とりあえずスルーして帰りに登れれば登ることに。
「一の鎖」の手前の休憩所には、おそらく登山道を整備している方が3人、資料などを見ながら打ち合わせ中。挨拶をしてヘルメットを装着、気合を入れて鎖を登り始めた。
kopalが先に登ると、すぐ下でドンちゃんが「ギャッ…!」そしてドンと鈍い音。振り返るとドンちゃんが最初の鎖のところでひっくり返っている。koaplも、3人の整備の方もビックリ!。口々「大丈夫?」に「大丈夫、大丈夫」とまたすぐに登り始めた。
後で聞くと「最初は鎖を使わずに登ろうとしたら、滑ってひっくり返ってザックがクッションになった。ヘルメットにはぶつからなかったけど、被っていてよかった。手をついてぶつけた」とのこと。気合を入れたすぐ後で油断したわけではなく、また岩場・鎖場大好きドンちゃんに難しいところではなかったが…。
「二の鎖」「三の鎖」はグングン難易度が上がり、特に「三の鎖」は長く体力的にもしんどい。三の鎖の登り口で見ていた外国人(♂2、♀1)は、「えー、ここを登るのぉ…」的に興味深そうにしていた。ドンちゃんは三の鎖はかなり厳しかったようで腕がプルプルして怖かったそう。ここを過ぎるとすぐに弥山の山頂部で石鎚神社や頂上山荘がお目見え。
さらに、弥山から最高峰の天狗岳は一度鎖を下りナイフリッジを渡る。小雨と強風(てんくらで15〜19m/s)で展望がないため高度感はあまりないが全集中。天狗岳の先はYAMAPでは破線ルート、ヤマレコやヤマケイではルート設定がない南尖峰へ。天狗岳まで以上のナイフリッジと岩場の稜線を通ると、ピークの表示のない南尖峰に到着した。
帰りも気を抜かず弥山に戻り、ホッと軽くパンを食べ、下りは雨のため鎖場は巻いて木道などを戻ってきた(結局、試しの鎖は登れず)。結構しっかり降られたが、林の木々が雨から守ってくれてあまり濡れずに下りてこられ、ラス前の16時40分の下りロープウェイで無事下山…。
京屋さんでもう一人分500円の温泉代を支払いとても気持ち良い温泉をいただき、今夜の宿、川又屋旅館さんへ。民宿的な、田舎の優しいおじいちゃんとおばあちゃんの家的、でも料理はとても美味しい宿でした。
表妙義や両神山八丁尾根と鎖場で有名な山を経験してきたが、この石鎚山の鎖場は極太で不安定な梯子のような感覚。三の鎖は足の置き所も怪しいので難易度が高い。
ドンちゃんの滑落は全くの鎖の登り始め。そういうところでもトラブルは起こると改めて認識しないとと感じた山行でした。(ドンちゃん、もう腫れも引いてます。ご安心を)
コース定数はヤマケイのヤマタイムで27
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