記録ID: 5968303
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アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
明神岳東稜↑南西尾根↓
2023年09月23日(土) [日帰り]
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体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 09:13
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 9:14
距離 11.4km
登り 1,562m
下り 1,562m
13:27
ゴール地点
天候 | 晴れ※ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当該コースは一般登山道ではありません。 撤退を視野に入れ、最低限、危険箇所を安全に下降するギア・技術を持たざる者は安易に踏み込むべきではありません。 ■以下留意点のみ列挙 ・下宮川谷から入る左岸の支沢を見落とさないこと。 ・宮川のコルからひょうたん池のルーファイ※視界不良時 ・第一階段:技術的な難度は低いが、始点となる急な岩壁から10m程度の草付き区間が手掛かりが乏しく最もリスキー(※これを下降する場合は岩場より2mほど上の灌木(ダケカンバ)が最も信頼できる支点となる。)で、これを越えればラクダのコルまで難しい箇所は無い。 ※ひょうたん池からラクダのコルまでの藪(特にハイ松)は明瞭な下道がある上、押し分けて前進しなければならないほど密生してはいませんでした。総じて「藪漕ぎ」というレベルではありませんでした。 ・バットレス _蕊岩塔(5m)を一登りし、岩稜通しか、これを左から巻き、その先の草付ルンゼを登る。今回はソロのため、岩稜を巻いたが、岩稜通しも見た目では難しくなさそう。ルンゼへの巻き道は草付きの狭いスタンスで、濡れている場合は要注意。起点にボロボロのロープが設置されていたが、これを使うのは論外。 ルンゼ登高の難度は第一階段と同程度かそれ以下だが、草付き・脆い岩で構成されており、重荷の場合は慎重にホールドを選ぶ必要がある。 ▲襯鵐爾鯏个蠅るとすぐに核心部のスラブ(10mほど)となる。 下半分は見た目通りの緩い傾斜で、クラック沿いになぜかハーケンがベタ打ちされているが、上部は見た目とは裏腹に60°位の傾斜となり、ピンの間隔も遠くなる。 ルートはクラック沿いまたはその右の凹角の二択となるが、ソロのため、難易度の低い凹角を選択。ホールド・スタンスは細かくなるが、壁沿いに走るクラックと左 側壁にガバがあり、左足はフットジャム、右足はスメアリングで徐々に高度を上げて突破。ローカットの登山靴で十分対応できたが、クライミンググシューズであれば容易。 ・スラブの核心部から上はハイ松沿いに右上してから、山頂直下の岩稜を直上するか(要確保)、左に巻くように登ると難なく山頂に導かれる(途中に懸垂支点あり)。 ・山頂から曲の下降は、酷いガレ場だが、傾斜も緩く踏み跡に忠実に下れば容易。 ・西南尾根へ下降路を選択する場合は、曲の登り(基部からのワンピッチ※といってもソロなのでピッチは刻みませんが)がワンポイントとなる。 コルからの出だしが垂直だが、ホールド・スタンスは豊富で見た目とは裏腹に難しくはない。テラスまで登ると(支点あり)、後は階段状で確保は不要なレベルとなる。 ■東稜の幕営適地 ・ラクダのこぶに一張り分の適地あり。 ・ラクダのコルは細い稜線上に整地された幕営適地が2ヶ所、それ以外も1〜2張りほど張れそうなスペースあり。 ■電波状況 ほぼ全域で良好(docomo) ■水場 なし※過去5月下旬にひょうたん池で幕営した際は直下で雪解け水を利用できた。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ロープ(20m)
クイックドロー
スリング
タイブロック
|
---|
感想
穂高界隈の入門〜初級バリエーションでやり残していた東稜と奥穂南稜を今回の週末で一気に片付けることにしました。
2日間を終え、無雪期で上記のクライミング要素のある初級ルート(西穂西尾根、コブ尾根等のクライミング技術を要しないルートは除く)のうち、これまでソロ・ノーロープで通過したコースの中では、浮石が多く気を遣うという意味も含め総合的な難易度は体幹的に 「北穂東稜」<「前穂北尾根」<「奥穂南稜」※ただし下部・上部スラブ帯を除き全て稜線を巻かずに直登した場合<「明神岳東稜」 といった印象。
特に奥穂南稜と明神岳東稜は積雪期の楽しみ方もあり、いずれは再訪したいところです。
今回、初日は終始ガスに巻かれ展望は得られませんでしたが、二日目は打って変わり大快晴のなか、刺激的で静かな山歩きが楽しめました。
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