ジャンダルム-奥穂高岳-前穂高岳

- GPS
- 15:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,260m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 8:20
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:24
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
春先に雲取山を意識しないでコースタイム0.7倍で登れたので、これ脚ができあがってんじゃね?もしかしてジャンダルム行ける??
って軽い考えでジャンダルムチャレンジ開始です。
一応、脚作りで8月には子供と富士山登って準備は完了。
日程は上高地から1泊2日でジャンダルムです。色々な人が公表している記録を参考に計画し、手探りで行ってきました。
行きルートの半分以上がバリエーションコースで、標準コースタイムが出てないことと、公表している記録が普通の人なのか、超人的な人なのかがよく判らなかったので、自分でコースタイムを仮定設定し、その通りにいきそうになかったら途中でも諦めようと思いスタート。
ちなみに仮定設定したのが下記(時間は色々な人の平均等を勘案)
上高地[5:50発]-(2:10標準2:30)-岳沢小屋[8:00着]-(2:30)-天狗のコル[10:30着]-(2:00)-ジャンダルム[12:30着]-(1:30)-馬の背[14:00着]-(0:30)-奥穂高岳[14:30着]-(1:00)-奥穂高岳山荘[15:30着]
一番判らかったのは岳沢小屋〜天狗のコル〜ジャンダルムのタイムです。でもとりあえず自分の仮説を信じて進みます。
まずは確実に判ってる岳沢小屋までは標準で2時間半、早い人で2時間を目安として、少し急ぎ気味で行きます。ほぼ平坦で、後半に少し上り坂が来る感じ。
小屋まで目安の看板があって少しは気が楽でしたが、行きは時間ばかり気にして少し余裕が無かったせいもあって天然クーラーを見事に見逃してました。
また、自分では急ぎ気味でしたが数人に抜かされて、「やばいなぁ、思ったほどペース上がってないのかなぁ・・・」って落ち込んでたら1時間40分で到着・・・。
なんですかここは?怪物の巣窟ですね。
ともあれ、仮定設定時間に少し信憑性が出てきましたので、天使のコルに突入です。
遙か先に登ってる人が見えますが、最初急ぎすぎたせいもあるのかあんまりペースが上がりません。
全然追いつけないし、足下の岩はまるで河原の岩を無造作に積み上げた感じで、ルート以外を歩くとすぐガラガラと崩れて落石させちゃいそう。
ここは慎重に進みます。というか一気に800m位上がるのと、上になるほど斜度がきついし、一歩進む毎にザリザリと落ちるので、慎重に行かざるをえません。
それでも何とか天使のコルの避難小屋跡に到着。タイムは1時間50分(設定2時間)。
よし!これで仮定設定時間にだいぶ信憑性が出てきました。
穂高岳山荘に到着遅れますー(泣)って泣きながら電話しなくてもよさそうです。
ここで一息入れて、ジャンダルムに向けて進みます。
が、初っぱなから道が判らず、変な岩場の上の方を歩いてしまいました。(すぐ修正した)
また、やっぱりこのルートは通る人が相対的に少ないからか、しっかりしてそうな岩でも浮いてたりするのが普通に散見されます。よって当たり前ですが、3点支持を守って慎重に確かめながら進みます。
私は基本的に初めて見るってのを楽しみたいので、普通ルートを詳しく調べたりしないんですが、流石にジャンはいくつかのyoutubeで復習しました。よって見たことあるルートを、「あった、あったなぁ」と思いながら進みます。
途中、「この先道が無いんです」って困った感じの人が居ました。普通にこの大きめの岩を登れば良いのでは??って感じの所です。よくここまで来られたな・・・って初めて通る自分が思う感想じゃ無いですが、本当に珠玉混合なんだなぁって思いました。
そんなこんなで確かに失敗して落ちたらタダでは済まないですが、落ち着いてしっかりと進んでいけばクリア出来ない所はないなぁって感じで進みます。
20m位の崖を降りる様な所もありますが、鎖とかしっかりしてますし、ここも落ち着いていけば難易度は高くありません。
また所々、矢印やマークがあるのでまず迷いません。(1カ所だけ切れ間に降りる所を間違えて進み過ぎちゃいました。ここはyoutube動画でも間違ってた所。でも戻るのは10m位)
そしていよいよジャンダルム(の大岩)が見えて来ました。
印に従って左に大きく巻いて、最後の上矢印を見ます。
という事は直登の真上がルートなんですが、普通に考えたら崖です(笑)でもココではこれが普通なんです。
なので、普通に登り切ってやっとこさ天使とご対面。結果的には想定より1時間半も早く着いてます。多分、参考にした人のタイムに冬季のが混じってたのかもしれません。
なにわともあれ、しばし天使と戯れて奥穂高岳に向かいます。念願の天使には会えましたが、まだウマノセ等の難所が待ってますので気を引き締めて進みます。
途中、前穂高方面で防災ヘリがホバリングしてるのを見ながら、12時でお腹が減ったのでご飯休憩。
改めて集中して進んでたら何処がロバの耳か判らんかった(どこも普通に危ない所ですし)けど、ウマノセは特徴的なので無知な私でもすぐ判ります。
ここでふと思ったのは、ジャンから奥穂高方面はかなり岩がしっかりしてるということ。多分、(近いから?)奥穂高から往復する人が多いのでしょう。踏み固められてる感じ。岩に対する信頼度が(ジャン〜西穂高方面に比べ)桁違いに高いです。
そんなんで、ウマノセもかなり安心してクリア出来ました。
基本的に自分の足下と手の届く岩だけ集中して見てれば怖いなんて思いませんね。
多分私は他人から見たら頭のネジが1〜2本ぶっ飛んでるんでしょう。
そして13時には奥穂高岳に到着。思った以上に早く着いてどうしようかと思いましたが、興奮して判ってないかもだけど、多分体も疲れてるだろうから少し山頂で戯れた後で奥穂高山荘に向かいます。
さて、明日はどうやって帰ろうか・・・。実はちゃんと日が暮れる前に宿に到着出来るのかってばかり考えていて、帰りのルートを全く調べてません。
知ってるのはザイデングラード(簡単)と吊り尾根(難しい)の2ルートがあるって事くらい。上高地バス停までどの位時間が掛かるとかは宿の雑誌で調べました。
結論は、ザイデンはまた誰かと来るときに使うだろうから吊り尾根ルートで帰ります。
危ないとは聞いてますがジャン行けた位だから多分大丈夫だろう、あとは帰るだけだし、まったり行くか。って根拠の無い自信で決定です。
翌朝、奥穂高岳でジャン方向を見て、もう登ってる人居るなぁ・・と思いながら吊り尾根を安易な気持ちで目指します。
そこで見た吊り尾根の感想は・・・これ何処が道なんだ!しかも落ちそうに進む人が見える(笑)全然まったりじゃねぇ(笑笑)
み・な・ぎ・っ・て・き・た・ぜー(笑笑笑)
改めて気合いを入れ直して進みますよー
とはいえ、そこはまがりなりにもジャン到達者ですから余裕持って、前穂高にも寄って、順調に重太郎新道を進みます。
途中には、ずいぶん滑落注意って看板があります(帰ってから知りましたが、急すぎて岳沢小屋の管理人さんが、下りには使うなって言ってるそうですね)
基本、下りはあんまり好きでは無いんですが、特に予定も無いのでゆっくりと進んでいき、岳沢小屋で一休み。
ここまで来ると、上高地からのハイキングの人も居ます。そんな人達と上高地を目指します。
そうそう、下りでは途中ヒヤッっとした所があったので、横を見たら天然クーラー見つけましたよ!木漏れ日の下とはいえ、この涼しさは有り難いです。
そんなこんなで、上高地バス停に無事到着。
時間の余裕もあったので平湯方面に抜けて、温泉卵食べながら足湯に浸かりまったりし、無事ジャンへのチャレンジ終了です。
思ったより短かったので楽しかったですね。
もしこのルートを考えてる人がいれば、この時間設定が指標のひとつとして参考にして貰えたら嬉しいです。
ダラダラと長文すみませんでした。
amemi310














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