10歳児がママに紹介する4年半ぶりの大菩薩嶺【日本百名山】
- GPS
- 04:49
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 573m
- 下り
- 557m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 4:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8:30時点でまだまだ空きあり ちょっと歩けば上日川峠なので もう第1第2に急ぐ必要ないかも |
コース状況/ 危険箇所等 |
公園の散策道レベルの行き届いた整備 |
その他周辺情報 | 峠を塩山方面に降りると大菩薩の湯 この日は通過しました |
写真
感想
大好きな山梨だけど、気軽に登れて景色も楽しめるようなおやまはかなり登りつくしてきた。
新しいところに行きたいとは思うけれど、そうするといくぶんマニアックな眺望のない山か、覚悟の必要な高い山か、という選択になる。妻はあまりハードなところは勘弁という。せっかくの晴れの週末、森林歩きもいいんだけど、こりゃすごいって景色も見に行きたい。
そういえば、大菩薩嶺があった。5歳のときに息子と登って以来訪れていなかったけれど、あれほど気軽に絶景を見られるポイントもなかなかない。妻はまだ行ったことがないから、ちょうどいいだろう。
早く出発しないと駐車場が車であふれかえる、ということで6時に出ようとしたけれど、結局6:50ごろのスタート。天気のいい秋の週末ゆえ渋滞も発生、上日川のあたりについて8:30ごろ。
峠の入口のところに交通整理の人が立っていて、もし上日川峠に行くならあっちの駐車場へどうぞ、と案内してくれた。上日川峠方面とは違う林道をたどり、大菩薩湖北岸駐車場に到着。だだっ広い空き地で、車はまだまだとめられそう。ここがあるなら気軽に息子の友達を大菩薩嶺に連れてくることができる。
駐車場を出て少し行くと、上日川峠への道が現れる。緑の中のちょっとした登り。妻に「大菩薩嶺でいちばんの急坂はこれ」と説明しておく。
ほどなく真っ平らの木道になって、車道を経て上日川峠に到着。トイレを済ます、、、と、設備に対して人が多すぎるのだろう、えらい臭いである。ロッヂ長兵衛わきの登山口から登山スタート。
相変わらずのんびりした林の中の道。ゆるやかなアップダウンがあって、どこまでも気持ちのいい散歩である。木々が少し色づいていて、空は真っ青。ちょっと多めのハイカーの中にはかわいらしい小さな子もいて登山客の人気を集めていた。
少し進んで福ちゃん荘到着。ここまでほとんど登った気がしない。肉っぽいメニューがいくつか貼られていて息子が吸い寄せられる。
道はここでふたつに分かれる。雷岩から行く時計回りルートと、大菩薩峠から行く反時計回りルート。前回と同じように後者にした。そしてここにもトイレがあるが、これもまたかなり地獄。
しばらくはあまり斜度のない舗装道が続く。このあたりまでは登山をしている感じがかなり薄い。古い建物があり、そこで舗装が終わって登山道になる。これは富士見山荘、もう営業していない古い山小屋。買い取って営業できないか、なんて話をしながら進む。
土の道になってもほとんど傾斜がないままなので、のんびり歩く。ベンチがあって休める、ここで前回はご年配の女性に「えっ!年中さんなの!?」と派手に驚かれたのを覚えている。
見上げると真っ青な空に稜線が見えて、その先に介山荘が。ほどなく大菩薩嶺に到着。ほとんどのんの苦労もなく来れることにびっくりする妻。
介山荘の建物の間を通り抜ける。ここにはビールやおつまみなど、ものすごく気の利いたものがたくさん売られている。冷えたシャインマスカットが10つぶほど500円で売られていて思わず買った。
介山荘のすぐ先に大菩薩嶺の石碑、ここで写真をとる。他のハイカーさんに家族写真をとっていただいた。少し先に行くと、早くも大絶景! 富士山と甲府盆地、南アルプスに大菩薩湖が一望できる。景色を楽しみながらシャインマスカットをいただく。
そこからの高度を上げない稜線歩き、これを息子はママに見せたいと願っていた。前回来たときよりもずっと天気がよく、かなり遠くの山まで見渡せる。この夏登った富士山、仙丈ヶ岳とアサヨ峰、権現岳がすべて見える。すごい景色だね、と何度も言いながら歩く。来てよかった。
親不知ノ頭で絶景を見ながらひと休み。賽の河原におりて、息子は前回入らなかった避難小屋に入って確かめる。妙見ノ頭に行ってみたかったけど妻が興味を示さずパス。
青空の下、ちょうどよい気温の稜線を富士山に見守られながらのんびり歩く。このコース唯一の難所(?)であるプチ岩登りを越えて、またのんびり稜線歩き。息子に4年半前のときとった写真と同じポーズをしてもらう。
休んでいる人がたくさんいるエリアに到着、ここが雷岩だ。ここでおひるごはんにする。人が多いところを避けて、少し高くなっているところでカップラーメンとおにぎりをいただく。
前回もここ、雷岩でごはんを食べていて、たまたまとなりに「レイチェル」さんがいた。息子は彼女の姿を見て、俺もやってやると小さな心で決めたらしい。
ごはんを食べたら、とりあえず大菩薩嶺の山頂に向かっておく。雷岩からすぐに樹林帯の中へ、ふつうの山っぽい道になる。人が一気に増えて、行列に近い。ゆるやかな坂を登ってすぐに頂上に到着、山頂標での記念撮影に文字通り行列ができていた。ささっとすませて雷岩へ。
前回はこの向こう側、丸山峠を経て大菩薩の湯方面に下りた。ほとんど人が歩いていないコースで少し寂しかったが、丸山峠の小屋で息子にカルピスを飲ませてダッシュでおりるのも楽しかった。猛烈にケンカしながらくだっていたカップルを追い抜かしたが、彼らが無事仲直りできたか、バスに間に合ったのか今も少し心配している。
雷岩からは前回歩いていない道。時計回りルートを選ぶ人が多いらしく、たくさんの人とすれ違いながら下りていく。大菩薩峠側のゆるい道と違ってなかなかの急坂、しかし絶景の中に飛び込むようにおりていくのはとても気持ちがいい。
急降下が終わると、ゆったりとした林の中の道に。もう景色は見えないけれど、そのかわりに紅葉した木々が楽しめる。2000mぐらいの高度では今がちょうどいいタイミングだったらしい。快晴の光あふれる林に赤や黄、緑。目に楽しい。気温もベスト、最高すぎる森歩き。
少し斜度が出てきたあたりで走り出す息子さん。最近あまりしなくなった下山トレランがここで復活、どうやらご機嫌らしい。ママに大菩薩嶺を紹介するミッションを果たしたからあとはオレのターン、ということか。息子の背中を追いかけて、福ちゃん荘に到着。トイレを済ますがやはり地獄、マナーの悪い使い方をする者もいたらしく子供たちが困っていた。
福ちゃん荘から上日川峠まではまた気持ちのいい林歩き。息子は相変わらず走り続けている。峠ではアイスなどが売られていてちょっと惹かれたけれど、まあおいしいものは下界で買おう、ということで駐車場を目指す。
車道を歩き、木道を歩いて下へ。途中かわいらしいハナイグチを見つけたけれど、ちょいと虫にかじられているし小さいし1本だけなので残しておく。ちょい急坂をおりて林道を進み、駐車場に到着。おつかれさまでした!
このあと、車で上日川峠を塩山方向に進むとヤマブドウが鈴なりになっていたのでありがたくいただく。お気に入りのぶどう園で巨峰とシャインマスカットを買い込み、いちやまマートで買い物をして塩山いちお気に入りの町中華「珍山」でたらふく食べて帰路へ。
これ以上ない青空の大菩薩嶺を含めて、塩山の魅力を大満喫した1日になった。そして息子の山歩きするモチベーションを大幅に上げてくれたこの山に4年半ぶりに戻ってこれたのも、そんな原点の山に当時山登り不参加だった妻を案内できたのも全て素晴らしかった。
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