三国山〜大源太山〜平標山


- GPS
- 10:35
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,822m
- 下り
- 1,751m
コースタイム
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 11:12
天候 | 晴れ→快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(10台程度/除雪されていれば20台程度は駐車できそうでした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 見当たりませんでした。 【コース状況】 ●コース全体 ・アイゼンはスタートから最後まで全行程で付けっぱなしでした。 ・ピッケルを使用する場面はありませんでした。 ・全行程を通じて踏み抜きに注意。特に午後になると雪が緩み歩きにくくなります。 ●三国トンネル登山口〜三国峠 三国トンネルの群馬側の入り口脇から登山道に入ります。 しばらくトラバースした後、三国峠まで標高を上げていきます。 稜線付近は雪庇が張り出しているため、雪庇の薄いところを選んで 稜線に乗っかります。また、雪庇の崩落も見受けられたので注意が必要です。 登山口から三国峠までは標高差およそ200m。 この区間はあまりトレースは期待できないでしょう。 ●三国峠〜三国山 標高差およそ330mの登りです。山頂手前でいったん傾斜が緩くなり、 尾根も広くなります。上部は階段が出ているところもありました。 三国山の山頂は稜線沿いの縦走路から少し東側にあります。 ●三国山〜大源太山 アップダウンが大きく、顕著な小ピークだけでも4つ越えます。 この区間は終始東側に雪庇が張り出しているため、 雪庇に寄り過ぎないように注意が必要です。雪庇が近い場所は稜線より 西側の樹林帯の中を進みます。 大源太山のピークも縦走路より少し東に外れたところにあります。 ●大源太山〜平標山 今回の全行程の中でも大源太山から平標山ノ家までの区間は、 特に雪が深く歩きづらかったように思います (午後になって緩んだせいもあると思いますが…)。 平標山ノ家を過ぎてしばらく進んで標高を上げると森林限界を超えます。 この付近からは雪も締まっていて歩きやすくなりました。 ヤカイ沢の左岸の尾根と合流する付近で傾斜が緩みます。 ●平標山〜仙ノ倉山手前 雪が少なく木道が出ている箇所や地肌が見えている箇所が多くありました。 そのためアイゼンを付けていると歩きにくい感じでした。 この稜線は広いので視界不良の時は注意が必要かもしれません。 ●平標山〜平標山登山口(ヤカイ沢の左岸の尾根) このルートは今回初めて使いました。 支尾根の分岐付近は広くてどこが尾根なのか分かりにくかったです。 稜線からしばらくは尾根筋に忠実に下っていきますが、 標高1650m付近で尾根から外れて沢地形を下っていきました。 ※youtaroさんの記録を参考にさせていただきました。ありがとうございます。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-602779.html |
写真
感想
うまく行かない時はすべてがうまく行かない。そんな山行でした。
まずは寝坊からスタート。家を出たのが5時過ぎ。
この時季でも5時を過ぎると関越道はスキー客が集中。
渋滞気味で登山口まで3時間かかり、登山開始が8時を過ぎてしまいました。
結果、雪が緩み始めるのも早く体力が奪われてkomemameは
大源太山の手前あたりからすっかりペースダウン。
平標山に着いたのがすでに14時半。ひと息ついて時計を見ると15時。
これは仙ノ倉まで往復せずとも来た道を戻るのは時間的にちとキビしい。
じゃあヤカイ沢から平標山登山口に下りることを検討します。
でも仙ノ倉山までは行っておきたい!
ということで、時間は微妙だけどkomemameには山頂で
待っていてもらい仙ノ倉へと向かいます。
日が長くなったとはいえ、さすがに16時には平標から下山開始していないと
マズイかなぁと思いながら進みます。
仙ノ倉山の一つ手前のピーク、あと300mのところで15:30となります。
もう本当にすぐそこなのですが、komemameを待たせているにも関わらず
ここで向かってしまうと、これからどんどん自分に歯止めが
効かなくなりそうで怖い。思い切って撤退とします。
16時過ぎに平標山から下りますが、
暗くなったのは下山を完了して1時間ほど経ってから。
これなら仙ノ倉まで行って帰ってきても余裕を持って明るいうちに下山できました。
まったく、うまくいかないなぁ。
そして最後の最後でダメ押し。
三国トンネルを挟んで反対側(群馬側)の駐車スペースへ戻るために、
平標山登山口でタクシーを呼んだのですが、
どこのタクシー会社も来てくれないのです。
すべて出払っていて苗場方面には一台もいないと言われます。
しかたなく苗場スキー場まではバスに乗り、
その後はクルマに轢かれる恐怖に怯えながらトンネルを歩きましたよ。
距離にして5kmほど。トホホ…。
でも、この時季の上越国境の稜線歩きはやめられませんね。
去年はじめて登って広々とした稜線に心奪われた平標山。
今年は前回とは違うアプローチで行ってきました。
この日も天気が良く、時間が経つにつれ
どんどん空が青く濃くなっていきます。
山には相性があると信じている私。ここは絶対相性がいい。
三国山を越えると見渡す限りの絶景が広がっていて、
きょろきょろしながら歩くものだから、体勢を崩すことしばしば…
ムダに体力を消耗してしまいますが、これもまた楽し。
そんな感じで快調に三国山まできましたが、
その先、大源太への歩きで空腹でお腹がぐーぐー。
大源太の山頂でお昼ご飯にしました。
前回もそうでしたが、ここは本当に人が少ないです。
この日お会いしたのは数えるほど。
これほどの絶景の場所なのに不思議です。
お昼ご飯を食べながら、貸切の山頂でしばし日向ぼっこ。
遠くに見える平標山山頂を目指していく人が
米つぶのように見えます。
あんな遠くに行くのかぁ、、と思いつつ、
心も体もエネルギーで満たされたので、再度出発です。
やっぱり雪が深い。
しかも午後にもなるとやや緩みかけていた雪が
さらにぐちゃぐちゃしてきて、ときどき踏み抜くほど。
アイゼンには雪団子ができて、斜面を下るときにバランスを崩したり。
そんなことをしていたら、次第にばててきてしまいました。
最近、あんまりちゃんと歩いていなかったからかなぁ…
前半は快調だったのに…
大源太から見えた小屋がなんと遠く感じたことか。
そしてさらにそこから先につづく山頂。
前回来て覚えているのは、あそこが山頂かなぁ、
って思っていたところにたどり着くと、
さらにその先に「あとひと頑張り」しなきゃいけない道がつづいていること。
そのことは分かっていたつもりだけど、やっぱりがっくりしてしまいました。
あー、あそこまで行ったら帰る体力残ってるかな…と弱気になりました。
後ろでdanyamaが仙ノ倉まで行くよ♪と言っているしなぁ。
この日のdanyamaはかなり元気。
ちょっと前に行った大山でのダメっぷりはなんだったのか??と思うほど。
すっかり形勢逆転、もとどおりです…
というわけで、私は山頂にひとり残り、
danyamaだけが仙ノ倉へ向かいました。
私は防寒具を着込んで、のんびり山頂タイムを過ごします。
松手山の方を歩いている人や仙ノ倉へ向かうdanyamaを
目を凝らして確認したり、広々とした景色に酔います。
しかし、景色を見ているうちにしだいに睡魔が。
我慢できなくなり、雪の上に横になりウトウト…夢まで見てしまいました。
かすかに鈴の音がした気がして、あわてて起きました。
するとしばらくして、お一人登ってこられた方がいました。
あぁ、眠りこけた姿を見られないでよかった…笑
こんな雪の中で仰向けになっていたら、見る人もびっくりだっただろうな。
眠っていた時間はわずかだったけど、
太陽の高さも変わり、風も出てきて、すっかり夕方の雰囲気になっていました。
確実に時が流れた感じです。
danyamaはまだかな…?と仙ノ倉方面をみると、戻って来る姿を確認。
体力も回復し、下界へ戻ることとします。
帰りはあっという間。
…だったはずだけど。
下山した場所から駐車スペースまでの道がたいへんでした。
タクシーも何社も電話したけど来てくれないし、
バスも走っていない。
とりあえず向こうから走ってきたプリンスホテル行きのバスに乗り、
運転手さんに相談。
そしたら次のバス停から歩くのが一番近いかも、
それかヒッチハイクでもしてみたら…?距離にしたら5-6キロかなぁ?
ということだったので「じゃぁ歩こう!」と。
歩きながらライトを振り回しながらヒッチハイクしてみましたが、
停まってくれる車はゼロ。そりゃ、そっか〜。
で、途中からは「仕方ない」と心を決めて
車にひかれないように細心の注意を払いながら歩きました。
三国トンネルは狭くて、車が走ってくるとブォンブォンと大きな音がするので、
かなりの恐怖。。息苦しく感じました。
ようやくトンネルから出られたときは、
ほっと安堵。
ハプニングありの平標山歩きになりましたが、
これはこれで、なかなか思い出深いものになりました。
やっぱりここは私にとって相性のいい場所だったのでした。
おしまい。
こんばんは。
早速行かれたのですね。
この稜線の雪景色は何度見てもいいなあと思います。
青空に映えますね!
そして、人の姿が写真に入っていると、いい感じな
ことがよりリアルに伝わって来るように思います。
ちょっと腐れ雪で大変だったようですが、
苦労した記憶はすぐに薄れるような(私だけか?)
この稜線は3回歩いていますが、三国山から平標山ノ家
の間の部分で人に会ったことがありません。
もったいないなあと思いますよね
赤線を見て、???と思ったのですが、
そういうことでしたか。
三国トンネルを徒歩で通過するのは、ある意味
難易度が高かったでしょうか
youtaroさん
こんにちは!
晴れ予報だったので早速行ってまいりました。
踏み抜きやそこから抜け出すためにもがいた跡を見るたびに
komemameが「youtaroさんが踏み抜いた跡かな?」と言ってました(笑)
上越国境は雪庇の張り出した稜線と
その背後に広がる圧倒的にたくさんの山が魅力的ですよね。
この日はおひと方とだけすれ違いましたが三国山〜平標山ノ家の間は本当に静かでした。
大源太山からの眺望が予想外に素晴らしかったのがとても印象的でした。
主脈の岸壁が大迫力で見えるため、平標山よりインパクトが大きかったです。
(平標は何度も登っているという理由もあるかもしれませんが…)
三国トンネル越えが今回の一番の核心部でした(汗)が、
自業自得ですね。
コメントいただきありがとうございます!
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