女神山(福島)
- GPS
- 02:04
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 340m
- 下り
- 329m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎堀切登山口 県道霊山松川線を走り秋山集会所前を東に折れるとすぐに北東へ延びる2車線の道に出る。 500メートルほど進むと右手に女神山登山道案内図の大きな看板があり、手前に車3台程度の駐車スペースがある。 看板の横に登山届も設置されている。 ◎女神山登山道 コースを通じて登山道はよく手入れされ、月舘分岐周辺で東側に植林があるほかは照葉樹とアカマツ林が続き気持ちのいい山歩きができる。 山頂直下にカタクリの群生地があり、花はこれからピークに向かうところのようだ。来週が一番の見ごろか? 歩いてみると地元の皆さんに愛されている山だとよくわかる。 ◎展望スポット ☆『休んで見っせ』 西から南側が開けている。 西は吾妻連峰から安達太良山、南は口太山や日山など阿武隈の山々が一望できる。 ここのベンチはサイコーで、時間に余裕があれば春の陽だまりの中で昼寝をしたいところだ。 ☆女神山山頂 北から西側の展望が開けている。 北には霊山、西は蔵王から吾妻、安達太良への山並みが一望できる。 |
写真
感想
霊山から下山後は伊達市月舘と川俣町の境界にある女神山へと向かった。
正直この山のことは全く知らず、4日の天気予報から急きょ阿武隈のはしごを決めた際に、分県地図『福島県の山』でこの山を見つけ、霊山下山後に登ることにした次第だ。
県道霊山松川線を南下すると、左手に三角錐の端正な山が見えてくる。
これが女神山だ。
川俣町の秋山地区集会所を左折し2車線の道を500メートルほど進むと右手に女神山登山道案内と書かれた大きな案内板が現れ、手前の路肩に車を止める。
登山口に隣接する敷地には黒いビニール袋に詰め込まれた除染で出た汚染物質が山積みされている。
のどかな春の山里にも、フクシマの現実があるのだ。
朝の曇天からすっかり晴れ渡った春の陽気の中、道路脇の登山道を登ってゆく。
すぐに照葉樹の林となり、ひと登りで『休んで見っせ』と書かれた朽ちかけた標識が現れる。
標識の先には4連の椅子が2つ置かれ、椅子に腰かければ正面に吾妻や安達太良、阿武隈の山々が一望できる。
いいなああ、ここ!!
林道七ツ森線を横切り右からの尾根に合わさると、右手が植林となり月舘への分岐を分ける。
ここから先は左手の視界が開け、吾妻や安達太良を見ながらの楽しい登りだ。
椚平への道を分けるとアカマツ林となり、登り切った尾根がカタクリ平だ。
足元にはカタクリの花が咲き乱れており、ザックを下ろしてシャッターを切りまくる。
ちょうど山頂からソロの女性が下りてこられしばし歓談。
飯館の方で、いまは福島市内へと避難されているそうだ。
東京から来たと伝えると、わざわざ来ていただいてありがたいと何度も頭を下げられた。
カタクリ平から山頂までは数分もかからない。
小手姫を祀るご神体が鎮座し、一段下がったところに1等三角点が置かれている。
標高は599.3メートルだが、ご神体がある最高点は間違いなく600メートルを超えている。
山頂からは北側と西側が開け、朝登った霊山や蔵王、そして吾妻、安達太良の眺めが良い。
念のため持参したカウンターで計測すると0.42μ㏜/hだった。
この程度なら全く問題ない数値だと自分では判断する。
しばし景色を楽しんだのち往路を戻るが、椚平方面への道に満開のコブシの木が一本見えるので寄ってみる。
登山口にあった案内図で『見返り峠』と書かれたところで、コブシの花と背後の雪が残る吾妻連峰の組み合わせがいい。
2時間ちょっとの山行だったが、天気もすっかり春の陽気になり、照葉樹やアカマツの明るい登山道、素晴らしい展望、可憐なカタクリの花、期待をはるかに超える楽しい山だった。
下山後は国道114号で同じ川俣町内の花塚山登山口へと向かった。
コメント
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残雪をまとった吾妻連峰や安達太良山も綺麗だが、NIKONの100ミリマクロがすごいです 21番のカタクリ、ピント、背景のボケ具合、構図、色彩、どれをとっても非の打ち所がないです。
「0.42μ㏜/hと許容範囲」、液晶では中レベルになってますが、高レベルだと問題がある数値なんでしょうか。当方も、そういうのあまり気にしない方ですが、一応。
青空、高層雲、カタクリ、コブシ等、羨ましい限りです。やはり山は好天に限りますね。
mtkenさん、コメントありがとうございます。
ニコンのマクロですが、実はこれ18年前に買ったフィルム用のレンズでデジカメ用じゃありません。
ニコンはマウントが変わらないので、昔のレンズも使えるのが魅力です。
でも、今の私の主力はキャノンのEOS5マーク2ですが…笑
放射線ですが、低レベルの放射線を長時間被ばくした場合のガンなどの発症との因果関係は実はよくわかっていません。
ただ政府は福島原発事故により年間累積被ばく量が20ミリシーベルトを超える地域に居住制限を行っています。
これは時間当たりに直すと2.28マイクロシーベルトとなります。
1時間に2.28マイクロシーベルトを1年間継続して被ばくすれば、健康に影響が出る可能性があるという数字です。
女神山はその数字の5分の1程度の線量しかありません。しかも登山で短時間被曝するだけですから、健康にはほとんど影響ないとみるのが妥当です。
参考までに胸部レントゲン一回当たりの被ばく量や日本からヨーロッパへ航空機に乗った場合の宇宙線被ばく量はともに50マイクロシーベルトで、0.42マイクロシーベルトの100倍以上です。
0.42マイクロシーベルトがいかに小さい数値かがわかると思います。
もちろん放射線被ばくに対する考え方は人それぞれで、0.42マイクロシーベルトでも危険という考えの人がいてもそれは否定はしません。
そういう人は登らなければいいのです。
地元の山の自分としては、東京から来ていただいて感謝 m(__)mという気持ちは、降りてこられた女性の方と一緒です。うまく言えないですが…
BIG SKY!!最高です(笑)
-hiro-さん、はじめまして。
頭を下げられた方の気持ちは、ここまでの福島の御苦労がにじみ出ていると思います。
いまだに風評被害は絶えないかと思いますが、一方で昨年の安達太良山の開山祭には過去最高の人出があったと聞いています。
これからも陰ながら福島の応援をさせていただきたいと考えています。
女神山・・・小手姫(おてひめ)伝説から来ている山名ですね
⇒分県ガイドから
のんびり歩くによさそうです。
霊山もそうなのですが、花見山や信夫山だと安達太良・吾妻は見えるのですが、月山は(おそらく)てっぺんだけしか見えないのです。
ここまで離れると月山の大きさが分かりますね。
放射能測定値は福島市内でも見かけました。
より東側になればなるほど発電所に近くなるので神経質になるのは仕方がないですね。
でも、拙者はまずは大滝根山に行かなくては…
その前に三春です
隊長
分県ガイドのカタクリの花に惹かれてこの山を選びましたが、眺望も素晴らしかったですよ。
何よりも地元の方がきちんと手入れされ、地元の皆さんに愛されている山だとひしひし伝わってきます。
あと、ここから月山は見えません。
8番の写真で見えたのは月じゃなく日山です。笑
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