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Yamareco

記録ID: 6118733
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ハイキング
積丹・ニセコ・羊蹄山

金華湯敗退

2023年10月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:36
距離
7.6km
登り
194m
下り
183m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:36
休憩
0:00
合計
2:36
距離 7.6km 登り 199m 下り 198m
12:20
156
スタート地点
14:57
ゴール地点
河鹿トンネル12:20
撤退開始 13:44
河鹿トンネル14:43
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
河鹿トンネルに駐車
コース状況/
危険箇所等
全体的に藪濃いめ崩落気味。がれや流水で滑りやすい箇所多数。
その他周辺情報 宮内温泉はポンプ故障のため臨時休業中。
落葉一歩手前の最も鮮やかなタイミングのようだ。
下調べをしないでGoogleMAPのピンだけ見て来ているので、
この宮内温泉ルートが正規ルートだと疑っていなかった。
2023年10月29日 12:01撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 12:01
落葉一歩手前の最も鮮やかなタイミングのようだ。
下調べをしないでGoogleMAPのピンだけ見て来ているので、
この宮内温泉ルートが正規ルートだと疑っていなかった。
河鹿トンネル。照明故障のため通行止め。
もう延伸も望めなくなった今では修理するつもりもないのだろう。
こんな立派なトンネルまで作ったのに計画中止とはなんとももったいない。
2023年10月29日 12:07撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 12:07
河鹿トンネル。照明故障のため通行止め。
もう延伸も望めなくなった今では修理するつもりもないのだろう。
こんな立派なトンネルまで作ったのに計画中止とはなんとももったいない。
2023年10月29日 12:16撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 12:16
トンネルを抜けると駐車場のような広場があり、すぐに道路は途絶える
2023年10月29日 12:19撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 12:19
トンネルを抜けると駐車場のような広場があり、すぐに道路は途絶える
登山道との分岐。このあたりまではダブルトラックな道幅なので疑いを持っていない。
2023年10月29日 12:24撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:24
登山道との分岐。このあたりまではダブルトラックな道幅なので疑いを持っていない。
紅葉は本当に綺麗だった。
2023年10月29日 12:27撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:27
紅葉は本当に綺麗だった。
分岐から少し歩くと早速路面は崩壊。
2023年10月29日 12:30撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:30
分岐から少し歩くと早速路面は崩壊。
仕方なく河床に降りる。結構な高低差なので、場所を選ばないと危険。このときはまだ知らないが、これをこの後何度も繰り返すことになる。
2023年10月29日 12:36撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:36
仕方なく河床に降りる。結構な高低差なので、場所を選ばないと危険。このときはまだ知らないが、これをこの後何度も繰り返すことになる。
今回の行程で見た唯一の橋梁。
支流の沢はかなりの激流で飛び石で渡るのは大変。
2023年10月29日 12:41撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:41
今回の行程で見た唯一の橋梁。
支流の沢はかなりの激流で飛び石で渡るのは大変。
支流を渡った後、橋台から路面に復帰するがすぐに崩落と藪に出くわすのでまた降りる。
路盤の上は流水で湿地状になっている部分も多い。
2023年10月29日 12:50撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 12:50
支流を渡った後、橋台から路面に復帰するがすぐに崩落と藪に出くわすのでまた降りる。
路盤の上は流水で湿地状になっている部分も多い。
河床は石がゴツゴツしていて足を置きにくいが藪よりはマシ。
往路は靴の中が濡れないようにかなり気を使った。
2023年10月29日 12:58撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 12:58
河床は石がゴツゴツしていて足を置きにくいが藪よりはマシ。
往路は靴の中が濡れないようにかなり気を使った。
川沿いをいくにも微妙に足場に乏しい
2023年10月29日 13:06撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 13:06
川沿いをいくにも微妙に足場に乏しい
写真だとわかりにくいが、ツルがアーチ状になって通路が確保されており、人がここを通り抜けている証拠だと有機をもらった。
予想外のあまりの荒廃ぶりに戸惑ったが、途中の湿地帯にあるクマのものとも異なる細長い足跡など、人間が入っている痕跡を頑張って見出そうとしていた。
2023年10月29日 13:12撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 13:12
写真だとわかりにくいが、ツルがアーチ状になって通路が確保されており、人がここを通り抜けている証拠だと有機をもらった。
予想外のあまりの荒廃ぶりに戸惑ったが、途中の湿地帯にあるクマのものとも異なる細長い足跡など、人間が入っている痕跡を頑張って見出そうとしていた。
暗渠が流されて滝が路盤を横断している箇所
2023年10月29日 13:15撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 13:15
暗渠が流されて滝が路盤を横断している箇所
水はきれいだ。
パックラフトで下れそうな水位もある。
2023年10月29日 13:16撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 13:16
水はきれいだ。
パックラフトで下れそうな水位もある。
以前からあった泊川林道の構造物だろうか。
コンクリートでかなりしっかりした造りに見えるが酷い破壊ぶり。
2023年10月29日 13:18撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 13:18
以前からあった泊川林道の構造物だろうか。
コンクリートでかなりしっかりした造りに見えるが酷い破壊ぶり。
予想外の廃道ぶりに戸惑いながらここまで来たが、もはや致命的な思い過ごしがあることは明確だあったし、装備も不十分だったので撤退を決める。
2023年10月29日 13:42撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 13:42
予想外の廃道ぶりに戸惑いながらここまで来たが、もはや致命的な思い過ごしがあることは明確だあったし、装備も不十分だったので撤退を決める。
帰りは足が濡れるのも厭わず基本的に河床を歩いた。何箇所か路床に巻かなければならない箇所もあったが、こちらの方が速い。
2023年10月29日 13:51撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 13:51
帰りは足が濡れるのも厭わず基本的に河床を歩いた。何箇所か路床に巻かなければならない箇所もあったが、こちらの方が速い。
膝下までの水没を我慢すればかなり手っ取り早い。
本気で宮内温泉ルートで詰めるなら沢登りスタイルがいいのかも。
2023年10月29日 13:53撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 13:53
膝下までの水没を我慢すればかなり手っ取り早い。
本気で宮内温泉ルートで詰めるなら沢登りスタイルがいいのかも。
クマらしき足跡。前脚と後脚の足跡が繋がっていて細長く見える。
来る途中で見かけた細長い足跡はクマのものではあり得ないので、人が入っているのだろうと思っていたのが覆され、背筋が冷たくなった。
2023年10月29日 14:18撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 14:18
クマらしき足跡。前脚と後脚の足跡が繋がっていて細長く見える。
来る途中で見かけた細長い足跡はクマのものではあり得ないので、人が入っているのだろうと思っていたのが覆され、背筋が冷たくなった。
帰りは何かから逃げるように自然と足が早くなった。
2023年10月29日 14:31撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:31
帰りは何かから逃げるように自然と足が早くなった。
ダブルトラックに復帰する直前ぐらいにあったマーキング。
泊川は釣りが禁止らしく釣り人もいないのに誰が?
2023年10月29日 14:36撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:36
ダブルトラックに復帰する直前ぐらいにあったマーキング。
泊川は釣りが禁止らしく釣り人もいないのに誰が?
手ぶらで帰るのも悔しいので河鹿の湯を探す。
2023年10月29日 14:43撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:43
手ぶらで帰るのも悔しいので河鹿の湯を探す。
斜面のトラロープを利用した。
使わなくても少し上流側に行けば河床に降りられる。
2023年10月29日 14:47撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:47
斜面のトラロープを利用した。
使わなくても少し上流側に行けば河床に降りられる。
膝上ぐらいまで水に浸かって渡渉。
流れは強く、苔で滑る箇所もあるのでおすすめはしない。
2023年10月29日 14:50撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:50
膝上ぐらいまで水に浸かって渡渉。
流れは強く、苔で滑る箇所もあるのでおすすめはしない。
遠目には単なる鉄バクテリアによる生成物が表面を覆っているだけかと思ったが、この塊全体が析出物で出来た噴泉塔のようで驚いた。
2023年10月29日 14:50撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 14:50
遠目には単なる鉄バクテリアによる生成物が表面を覆っているだけかと思ったが、この塊全体が析出物で出来た噴泉塔のようで驚いた。
もろい噴泉塔を登ると湧出孔があった。時期によっては枯れていることもあるようだが、今日はボコボコと音を立てて気泡と共に温泉が溢れていた。落ち葉で埋まっていたが、河床にある湯船と湧出孔の水路を掘り直せば入浴できそう。

調べるところによると、昭和期に島牧村が温泉開発の調査でボーリング調査したのが始まりだとか。昔はこの立派な噴泉塔を形成するぐらいの湯量があったようだが、1993年の北海道南西沖地震(奥尻地震)以来湯量が減ってしまったらしい。
2023年10月29日 14:53撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:53
もろい噴泉塔を登ると湧出孔があった。時期によっては枯れていることもあるようだが、今日はボコボコと音を立てて気泡と共に温泉が溢れていた。落ち葉で埋まっていたが、河床にある湯船と湧出孔の水路を掘り直せば入浴できそう。

調べるところによると、昭和期に島牧村が温泉開発の調査でボーリング調査したのが始まりだとか。昔はこの立派な噴泉塔を形成するぐらいの湯量があったようだが、1993年の北海道南西沖地震(奥尻地震)以来湯量が減ってしまったらしい。
とりあえず足湯をと思ったが、素肌に触れると飛び上がるような熱さ。60度前後はありそう。
2023年10月29日 14:52撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
10/29 14:52
とりあえず足湯をと思ったが、素肌に触れると飛び上がるような熱さ。60度前後はありそう。
とりあえず溜飲も下がったところで膝下と靴がぐしょぐしょになった不快感をなんとかしようと宮内温泉に来たが休業していた。
詳細は不明だが、ポンプの故障だとしばらく復旧しなさそうで心配だ。
2023年10月29日 15:13撮影 by  Pixel 7 Pro, Google
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10/29 15:13
とりあえず溜飲も下がったところで膝下と靴がぐしょぐしょになった不快感をなんとかしようと宮内温泉に来たが休業していた。
詳細は不明だが、ポンプの故障だとしばらく復旧しなさそうで心配だ。
撮影機器:

感想

この手のタフな野湯を目指す場合、地図上の大まかな場所さえ分かれば、あとはあまり下調べをしないようにしている。その方が現地で探して見つけたときの感動が大きいからだ。
今回も同様にしてGoogleMAPに場所が載っているの見たあとは調べずに向かったが、結果的に無様に敗退することになった。北海道No1の秘湯とはよく言ったものだ。反省。

もう一方のルートは知らないが、こちらは完全に荒廃した廃道になっており、
もう道ではなく道の痕跡といった感じで通行には要注意。廃道として行き着くとこまでいっている。基本的に刈払いなどの人が入ったような痕跡は見当たらない。たまに薄っすらと踏み跡が見えたが多分獣道。

藪をかき分けたり、浮石のガレ場を歩いたり、崩落地を上り下りしたり、苔の生えた水際の石を飛んで歩く必要がある。登山で言えばちょっとしたバリエーションルートぐらいの難易度はあると思う。

ここで日没を迎えた場合は、ルーファイが非常に困難になるので、余裕を持った行動時間と装備の確保が必要。今回の自分も準備不足の状態で金華湯に固執しなくてよかった。

調べた限りでは、廃道になってからの宮内温泉コースを通ったという記録はほとんどなく、2007年にTV番組の企画でジャガー横田が通ったというものと下記のブログの方だけだ。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~inchiki/koganenoyu.htm
その頃は金華湯まで6時間前後かかっていたようである。
ただし、この頃は藪が濃くても路盤は残っている様子ではあるので、この16年で随分と荒れてしまったものだと感慨深い。

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