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Yamareco

記録ID: 6141480
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

焼岳_新中の湯ルートから地熱を感じる北峰へ

2023年11月04日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:02
距離
7.0km
登り
807m
下り
841m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:26
休憩
1:08
合計
5:34
距離 7.0km 登り 851m 下り 841m
7:53
7:54
3
7:57
7:58
71
9:09
10:13
46
10:59
3
11:02
11:03
63
12:06
12:07
2
12:09
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■駐車場
・前泊:ともしび駐車場(沢渡)※1000円
 ※700円×2=1400円のところ、遅い時間だったのでおまけして頂きました。
・当日:新中の湯温泉登山口前駐車場 ※無料
コース状況/
危険箇所等
・前半の樹林帯:緩急があるコースで特に難しいところはありません。
 ところどころコース上に泥濘の場所があったので足元にご注意を。
・「広場」以降の後半:山頂まで岩々した急登が続きますが、難しく感じる場所は無かったです。落石には念のためご注意を。
その他周辺情報 ■「ともしび」さわんど温泉:さわんど第2駐車場前
 300円/一人 ※外湯×1、シャンプー、リンス、ボディソープ、タオル有り

■グレンパークさわんど:登山口から11km
 牛スジカレー:850円
前泊した「さわんど駐車場」
この日は夜空に綺麗な天の川。
翌朝5時頃に登山口へ移動。
2
前泊した「さわんど駐車場」
この日は夜空に綺麗な天の川。
翌朝5時頃に登山口へ移動。
「新中の湯」登山口前
本来の駐車スペースは十数台程度。
R158の旧道とはいえ、日中は有料の新道を避ける車両がそこそこ通る。交通の妨げにならないようにご注意を。
2023年11月04日 06:33撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
11/4 6:33
「新中の湯」登山口前
本来の駐車スペースは十数台程度。
R158の旧道とはいえ、日中は有料の新道を避ける車両がそこそこ通る。交通の妨げにならないようにご注意を。
6時30分
明るくなるのを待ってから登山開始。
それほど人は多くない印象。
6時30分
明るくなるのを待ってから登山開始。
それほど人は多くない印象。
登山口から見える穂高の山群。
東斜面はモルゲンロートが始まっている。
良い天気になりそう。
2023年11月04日 06:30撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 6:30
登山口から見える穂高の山群。
東斜面はモルゲンロートが始まっている。
良い天気になりそう。
上高地側への下山道(焼岳小屋以降)は既に冬季通行止め。
開通は半年後の5月中旬。
2023年11月04日 06:34撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 6:34
上高地側への下山道(焼岳小屋以降)は既に冬季通行止め。
開通は半年後の5月中旬。
登り始めて15分。
東の稜線からお日様が昇ってきた。
2023年11月04日 06:46撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 6:46
登り始めて15分。
東の稜線からお日様が昇ってきた。
序盤は緩やかなコースが多め。
2023年11月04日 07:26撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 7:26
序盤は緩やかなコースが多め。
若干の下り坂も。
2023年11月04日 07:32撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 7:32
若干の下り坂も。
登り始めは泥濘が幾つかあったが、標高が上がってきたので気がついたら凍っていた。
2023年11月04日 07:50撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 7:50
登り始めは泥濘が幾つかあったが、標高が上がってきたので気がついたら凍っていた。
樹林帯を抜けると山頂が視界に。
すっかり太陽も昇って暖かい。
2023年11月04日 07:47撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 7:47
樹林帯を抜けると山頂が視界に。
すっかり太陽も昇って暖かい。
通称「広場」に到着。
このコース唯一の休憩スポット。
通称「広場」に到着。
このコース唯一の休憩スポット。
ここから先は山頂を眺めながらの直登コース。
左が南峰、右が北峰。
2023年11月04日 07:51撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 7:51
ここから先は山頂を眺めながらの直登コース。
左が南峰、右が北峰。
広場から少し登ると森林限界。
活火山らしく荒々しい雰囲気になってきた。
2023年11月04日 08:00撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 8:00
広場から少し登ると森林限界。
活火山らしく荒々しい雰囲気になってきた。
雨の浸食か、コース脇から崖下へ空いた穴。
間違えて踏み抜いたらと思うと怖くなった。
2023年11月04日 08:02撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 8:02
雨の浸食か、コース脇から崖下へ空いた穴。
間違えて踏み抜いたらと思うと怖くなった。
振り返ると赤く染まった針葉樹が秋の日差しに映えていた。
2023年11月04日 08:08撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 8:08
振り返ると赤く染まった針葉樹が秋の日差しに映えていた。
景色が良いのでスーパーで買ってきた饅頭を補給。
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景色が良いのでスーパーで買ってきた饅頭を補給。
上に目をやると蒸気を吹き出す噴気孔。
2023年11月04日 08:10撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 8:10
上に目をやると蒸気を吹き出す噴気孔。
直登コースも終盤。
空気が澄んだ秋晴れで気持ちいい。
2023年11月04日 08:29撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 8:29
直登コースも終盤。
空気が澄んだ秋晴れで気持ちいい。
目を凝らしてみると乗鞍岳。
山頂一帯は既に雪化粧をしてる。
2023年11月04日 08:53撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 8:53
目を凝らしてみると乗鞍岳。
山頂一帯は既に雪化粧をしてる。
「広場」の直登を1時間20分ほど登って稜線に到達。
2023年11月04日 09:06撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 9:06
「広場」の直登を1時間20分ほど登って稜線に到達。
南峰下にある火口湖「正賀池」
そのすぐ右側にはもっと深い火口がみえる。
2023年11月04日 09:06撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 9:06
南峰下にある火口湖「正賀池」
そのすぐ右側にはもっと深い火口がみえる。
登頂可能な北峰へ。
2023年11月04日 09:06撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 9:06
登頂可能な北峰へ。
北峰直下の稜線に到達。
噂の景色が目に飛び込んできた。
2023年11月04日 09:11撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 9:11
北峰直下の稜線に到達。
噂の景色が目に飛び込んできた。
上高地付近が良く見える。
2023年11月04日 09:11撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 9:11
上高地付近が良く見える。
9時19分
焼岳山頂(北峰)2444m
日本百名山33座目
2023年11月04日 09:19撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 9:19
9時19分
焼岳山頂(北峰)2444m
日本百名山33座目
噂どおり、北アルプスの絶景ポイントでした。
2023年11月04日 09:30撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 9:30
噂どおり、北アルプスの絶景ポイントでした。
河童橋付近
2023年11月04日 09:46撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 9:46
河童橋付近
上高地温泉ホテル付近
2023年11月04日 09:47撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 9:47
上高地温泉ホテル付近
山頂付近にある噴気孔。
硫黄ガスが勢いよく吹き出してる。
2023年11月04日 10:11撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 10:11
山頂付近にある噴気孔。
硫黄ガスが勢いよく吹き出してる。
山頂付近は岩に触れてみると暖かい。
まさに溶岩ドームの上に立っていることを実感して少し怖くなる。。
山頂付近は岩に触れてみると暖かい。
まさに溶岩ドームの上に立っていることを実感して少し怖くなる。。
山頂から少し下って風をかわせる北側斜面で昼食。
景色が素晴らしい。
山頂から少し下って風をかわせる北側斜面で昼食。
景色が素晴らしい。
下山開始
ふたたび「正賀池」
日が当たり始めて湖面が緑色になっていた。
2023年11月04日 10:16撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 10:16
ふたたび「正賀池」
日が当たり始めて湖面が緑色になっていた。
「広場」まで降りてきた。
日を浴びながら降りてきたのでここで補水。
2023年11月04日 11:04撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 11:04
「広場」まで降りてきた。
日を浴びながら降りてきたのでここで補水。
登山口までの標高差あと200m。
まだ山深い筈だけどクルマやバイクの音が聞こえてきた。
2023年11月04日 11:35撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 11:35
登山口までの標高差あと200m。
まだ山深い筈だけどクルマやバイクの音が聞こえてきた。
12時9分
無事下山完了!
2023年11月04日 12:09撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11/4 12:09
12時9分
無事下山完了!
さわんどグレンパークに立ち寄り
さわんどグレンパークに立ち寄り
牛筋カレー(850円)を頂きました。
牛筋カレー(850円)を頂きました。
さわんど付近は紅葉が見頃を迎えていました。
2023年11月04日 13:32撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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11/4 13:32
さわんど付近は紅葉が見頃を迎えていました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 コンパス 計画書 予備電池 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール
備考 ■持って行いくと良い物
このコースは山中に補給ポイントがありません。
飲み水と食料の携行は必須です。
・持参した食料:ポカリ500ml、水:1.5ℓ、おにぎり×2、パン×1
 非常用:カロリーメイト×1、饅頭×1、カルパス×1、飴×10

■反省点
1か月半ぶりの登山ということもあり、忘れ物を幾つかしてしまいました。
・ヘッドライト、OD缶、バーナー
日帰りでも万一を想定して携行しているものなので反省。
※忘備として記載

感想

雪が降る前に北アルプス唯一の活火山「焼岳」に登ってきました。
当日の感想とコースの様子をご紹介します。

焼岳への登頂ルートは幾つかありますが主には三つ。
・岐阜県側の古道からアプローチする「中尾温泉ルート」
・上高地から山頂を目指す、人気の高い「上高地ルート」
・標高差が最も少ない「新中の湯ルート」

今回は「新中の湯」登山口からのピストンとなります。
このルートについては登山口までのアクセスが課題です。

バスの場合は最寄りのバス停が「中の湯」となりますが、バス停からは標高差が300mほどある坂道を1時間ほどかけて登山口を目指すことになります。

タクシーの場合、「さわんど駐車場」から30分程度で行けるそうですが早朝料金で5000~6000円の乗車料かかります。4人程度で乗れば一人当たりの負担は下がりますが、ソロの場合はなかなかお財布に厳しい金額感になります。

そしてクルマの場合はアクセス自体は簡単ですが、登山口前は駐車スペースが少ないのが課題です。およそ10数台分しかありません。
この道はR158号の旧道ですが、日中は有料の安房トンネルを避けたいドライバーや峠越えを楽しむライダーでそれなりの交通量があるので無理な駐車は事故の原因にもなりかねなません。満車の場合は引き返して別の手段でアプローチせざるを得ないリスクがあります。
私が訪れた日は5時半の到着でしたが、およそ3台分程度のスペースしか残っていませんでした。ここは是非ご注意下さい。

■6時35分「行動開始」
新中の湯登山口から入山。
前半は緩急のある樹林帯をひたすら進んでいきます。
歩きやすいコースで特に難しいところはありませんでした。
途中、泥濘のある個所もありますので足元にご注意を。

■7時53分「広場」到着
このコースは「広場」までは休憩スポット的な場所はありません。
ただところどころで広めの場所があるので小休憩をとることはできますが落ち着いて休憩を取りたい場合はここがお勧めです。

■9時20分「北峰山頂」標高2444M
焼岳山頂はいわゆる溶岩ドームで北峰山頂は比較的広く気候さえ良ければのんびりできます。また焼岳の魅力の一つは眺望という評判通り素晴らしい景色が楽しめました。

■10時15分「下山開始」
山頂から少し下った北側斜面で持参した食事を摂ったあと下山を開始。
「広場」までは乗鞍岳と下方の紅葉を見ながらの下山できました。

■12時10分「下山完了」
トラブルもなく新中の湯登山口へ無事下山完了。

★★登ってみた感想
遠くからでも噴煙が見える火山活動。
大正池を生み出した噴火の歴史。
その地熱から供給される温泉。
北アルプスの山々で「焼岳」という存在は私にとっては畏怖の念を感じる特別な山のひとつです。

今回登ってみて、改めてこの山にある自然の息吹を感じました。
山頂付近は手で触れると暖かい岩肌があちこちにあり、マグマが地下にあることを実感しました。冷静に考えると少し怖いぐらいです。
それでいて山頂からの眺望がすばらしく、槍、穂高連峰、笠ヶ岳、野口五郎岳、乗鞍岳などの名峰が良く見えるなかでの昼食は格別でした。

また今回登った新中の湯ルートは前半こそ樹林帯が続きますが、「広場」以降は森林限界を迎えるので、南峰・北峰の雄姿が眼前に広がります。それを見ながら高度を上げていく直登は登りごたえもあってテンションがあがるコースです。

「新中の湯」ルートは登山口までの交通手段に課題がありますが、日帰りで比較的簡単に登ることができるので日が短くなってくる季節には特にお勧めのコースです。

以上、北アルプス唯一の活火山「焼岳」の感想でした。

登山をされる場合は十分な下調べと十二分の装備、そして必ず登山届を提出して山登りをお楽しみください。

もしこんな情報でも参考になるなと思ってくれた心優しい方は評価やコメントを頂けると嬉しいです。
ありがとうございました。

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未入力 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
焼岳(中ノ湯温泉〜焼岳小屋〜上高地)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
新中ノ湯コース
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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