安達太良山


- GPS
- 05:00
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 341m
- 下り
- 330m
天候 | 曇り後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
智恵子抄で名前だけは中学生の頃から知っていた。
東京には空がない。安達太良山の上にあるのが本当の空だというような詩だったような・・・
東北への出張の時、必ずその山を見ながら今日は空が見えるとか見えないとか思っていた。
今日はその安達太良山に登る。
雲が多い。
青空はほとんど見えない。
でも今日しか時間が取れないんだから仕方ないか。
東北道二本松ICで下りて、岳温泉へ。
岳温泉の一角のコンビニで昼食購入。
ここから、まだ上へあがる。
車を安達太良高原で停め、準備。
駐車場には7、8台停まっているだけ。
ゴンドラ乗り場へ。
雲は真っ白に上空に充満している。
右手にスキー場。もちろん雪はなく、手前一面にスイセンが植わっていて奥の方だけが満開。
切符売り場で、1600円の往復乗車券を購入。
他に乗客らしき人は見当たらない。
階段を上り、ゴンドラへ。
すれ違う下りのゴンドラにも人影はない。
お客がいなくてもゴンドラは動いている。
赤字にならないのかなぁ、と余計な心配をしつつ、変わる風景を眺める。
ガスが薄くたちこめる。
天気ばっかりは仕方ないかぁ・・・雨が降らなきゃいいけどな。
山頂駅到着。
建物を出ると、左向こうに登山道の標識。
ここから出発。11:40
朝ぐらいまでは雨が降っていたのだろう、道はぬかるんでいる。
背の低い木々をくぐるようにして歩く。
道はT字路に。右は薬師岳、左が安達太良。ここから木道になる。
ぬかるみは歩いていて気持ちいいものじゃないし、助かったなぁ。
喜びもつかの間。
この木道に覆いかぶさる様に、シャクナゲがあちらこちらで倒れこんでいる。
しかも、みんなが踏んで歩くのか、葉が泥だらけ。
せっかく春になってこれからきれいな花を咲かせようとしているのに、とても踏んで歩けるはずもなく、「仕方ない、俺が汚れればいいことか」と諦め、手足で枝を避け泥だらけになって進む。
木道が終わった辺りで、雲が切れ合間から山頂が見えた。
雪が残ってるぅ!楽しみ。
この時期の雪の感触は大好きだ。
平坦な道に出た。
雨がポツポツ降って来た。
ザックを下ろし、カッパの上着だけを着て、ザックカバーをかける。
それほどひどくなりそうもないし、すぐに止むだろうと思った。
視界が開けて来た。
雨もほとんど降ってない。
後ろを振り返ると、雲海が広がっている。
頭上も晴れてはいない。
目の前に残雪が大きく残っている。
踏み跡が、それを横断するように茶色く線の様に付いている。
ザラメの柔らかい雪。気持ちいい
季節も季節だし、雨のせいもあるだろう、雪はこうやって無くなっていくんだろうな。
ここを抜け、いかにも高山らしい低木の間を過ぎると、こげ茶色の石がゴロゴロしている登り。
大きめの石を避けるように歩く。
見上げると、稜線にポッコリとまさに乳首形の岩のドームが見えた。
山頂だ。
さほど、歩かないうちに乳首の足元に到着。
安達太良山山頂の標がその乳首の足元に立っている。
周りには、3組ほどが休憩している。
乳首の上に登れそう。踏み跡が地面にしっかりついている。
これを辿り、最高点到着!12:50
ゴンドラ山頂駅からここまで、1:10。ほぼコースタイム。
山頂は、北からの風がやや強いが、登頂と同じくして頭上の雲が切れて来た。
陽射しが暖かい。
福島市内の方向に目を向けると、雲はたくさんあるものの町が見える。
山頂には「八紘一宇」のとがった石碑が。
これ、月山にもあったなぁ。
なんだか歴史で習った戦前の日本の合言葉だし、感じのいいもんじゃないよな。
平和な今の時代の、しかも平和な風景に残しておくのって・・・
ま、取りあえず写真をパシャ
このまま、ここで昼食。
北側に向いて、背中に陽射しを浴びておにぎり食べた。
時折、風にのって硫黄の臭いがする。
下りも、同じ道を下る。
やはり登りと同じ辺りで雨。
ゴンドラ山頂駅に着いた時には止んでた・・・
ゴンドラ駅の脇に、靴の洗い場があった。
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