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Yamareco

記録ID: 6156073
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

【日本三百名山】米山 ~水野林道登山口からピストン~

2023年11月06日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:27
距離
4.0km
登り
474m
下り
474m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:58
休憩
0:28
合計
2:26
距離 4.0km 登り 476m 下り 474m
8:28
8:29
13
8:42
3
9:22
9:46
21
10:07
10:08
2
10:10
10:11
8
10:19
10:20
10
10:31
ゴール地点
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<駐車場>
◆水野林道登山口駐車場 無料
・10台くらい停められます。
・トイレはありません。
・携帯(au)は2~3本立ちました。
コース状況/
危険箇所等
※よく整備されています。危険箇所、不明瞭箇所はありません。

・距離は短いですが、山頂までかなりの急登が続きます。
・痩せ尾根が1箇所あります。凍結する時期は気を遣いそうです。
その他周辺情報 <日帰り温泉>
◆七福の湯 上越店 700円(平日料金)
・天然温泉ではないですが、広くて快適な温泉施設です。
・様々な効用の炭酸風呂が気持ち良いです。

※予定していた「長峰温泉 ゆっくりの郷」が月曜定休だったので、上越市まで足を伸ばしました。
水野林道駐車場に来ました。平日のせいか、8時前の時点で1台も停まっていません。
2023年11月06日 07:53撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 7:53
水野林道駐車場に来ました。平日のせいか、8時前の時点で1台も停まっていません。
この日の天気は曇りですが、朝から気温が20度以上あり、暑くなりそうです。
2023年11月06日 07:53撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 7:53
この日の天気は曇りですが、朝から気温が20度以上あり、暑くなりそうです。
登山口の横に「米山土あげ運動」というものがありました。
2023年11月06日 08:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:08
登山口の横に「米山土あげ運動」というものがありました。
山頂の土砂が流出したため、修復のための土を運んで欲しいというものです。
2023年11月06日 08:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:08
山頂の土砂が流出したため、修復のための土を運んで欲しいというものです。
せっかくなので、協力することにします。こちらのボックスから巾着袋を取り出します。
2023年11月06日 08:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:08
せっかくなので、協力することにします。こちらのボックスから巾着袋を取り出します。
スコップでせっせと土を入れていきます。袋は意外と容量があるので、2分くらいかかりました。
2023年11月06日 08:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:08
スコップでせっせと土を入れていきます。袋は意外と容量があるので、2分くらいかかりました。
こぼれない程度に詰め込みましたが、土の重さを舐めていました…。ザックがズシっと重く感じる重量で、3kg以上はあったと思います。
2023年11月06日 08:10撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:10
こぼれない程度に詰め込みましたが、土の重さを舐めていました…。ザックがズシっと重く感じる重量で、3kg以上はあったと思います。
歩けない重さではないので、気を取り直して登り始めます。
2023年11月06日 08:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:07
歩けない重さではないので、気を取り直して登り始めます。
急登とは聞いていましたが、予想以上に急坂が続きます。片道2km程度と距離は短いので、ゆっくり歩いていきます。
2023年11月06日 08:36撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:36
急登とは聞いていましたが、予想以上に急坂が続きます。片道2km程度と距離は短いので、ゆっくり歩いていきます。
下牧登山道と合流しました。米山は四方から登山道が伸びているので、バリエーションが豊富です。
2023年11月06日 08:41撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:41
下牧登山道と合流しました。米山は四方から登山道が伸びているので、バリエーションが豊富です。
米山の由来が書かれています。元々は「五輪山」と呼ばれていたものが、泰澄大師(白山の開山者)の時代に「米山」と呼ばれるようになったそうです。
2023年11月06日 08:41撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:41
米山の由来が書かれています。元々は「五輪山」と呼ばれていたものが、泰澄大師(白山の開山者)の時代に「米山」と呼ばれるようになったそうです。
看板の近くには石碑が2つ建てられています。左側は「泰澄大師」の名が刻まれているように見えます。
2023年11月06日 10:11撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 10:11
看板の近くには石碑が2つ建てられています。左側は「泰澄大師」の名が刻まれているように見えます。
米山の山頂が見えてきました。独立峰に近い整った山容で、麓から目立つ山です。
2023年11月06日 08:44撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:44
米山の山頂が見えてきました。独立峰に近い整った山容で、麓から目立つ山です。
コースの中間辺りに「しらば避難小屋」があります。
2023年11月06日 08:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:46
コースの中間辺りに「しらば避難小屋」があります。
中は簡素な造りですが、横になることはできそうです。
2023年11月06日 08:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:46
中は簡素な造りですが、横になることはできそうです。
標高の低いこの山なら紅葉が望めるのではないかと期待していましたが、残念ながら見ごろは終わっていました。
2023年11月06日 08:59撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 8:59
標高の低いこの山なら紅葉が望めるのではないかと期待していましたが、残念ながら見ごろは終わっていました。
スタートから1時間ちょいで山頂に辿り着きました。山頂にも避難小屋が建てられています。
2023年11月06日 09:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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スタートから1時間ちょいで山頂に辿り着きました。山頂にも避難小屋が建てられています。
中は大勢泊まれそうなほど広くて立派です。ちなみに、トイレは山頂の先にあります。
2023年11月06日 09:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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中は大勢泊まれそうなほど広くて立派です。ちなみに、トイレは山頂の先にあります。
靴を脱ぐのが面倒だったので確認していませんが、奥に階段が見えるので、2階もあるようです。
2023年11月06日 09:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:16
靴を脱ぐのが面倒だったので確認していませんが、奥に階段が見えるので、2階もあるようです。
避難小屋の裏に土の置場があります。重量物をリリースしたことで、翼を授けられたかのように、ザックが軽くなりました。
2023年11月06日 09:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:17
避難小屋の裏に土の置場があります。重量物をリリースしたことで、翼を授けられたかのように、ザックが軽くなりました。
巾着袋は「持ち帰り」とあるので、洗って使おうと思います。
2023年11月06日 09:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:17
巾着袋は「持ち帰り」とあるので、洗って使おうと思います。
山頂(993m)には立派な標識が建てられています。標高は1000mないですが、日本三百名山の一座です。
2023年11月06日 09:23撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
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山頂(993m)には立派な標識が建てられています。標高は1000mないですが、日本三百名山の一座です。
山頂からは日本海が広がっています。海のすぐ近くで、そこそこ標高のある山というのは、珍しい気がします。
2023年11月06日 09:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:15
山頂からは日本海が広がっています。海のすぐ近くで、そこそこ標高のある山というのは、珍しい気がします。
こちらは越後山脈の方面です。越後三山が見えるかと思いましたが、雲がかかってよく分かりませんでした。
2023年11月06日 09:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:22
こちらは越後山脈の方面です。越後三山が見えるかと思いましたが、雲がかかってよく分かりませんでした。
山頂には「薬師堂」が建てられています。泰澄大師がこの山を「薬師如来の浄土である」として修業をしたことに由来するようです。
2023年11月06日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:20
山頂には「薬師堂」が建てられています。泰澄大師がこの山を「薬師如来の浄土である」として修業をしたことに由来するようです。
この案内看板によると、米山薬師は日本三大薬師の一つだそうです。「日本三大薬師」の肩書はあちこちで見ますが、選定は割とバラバラな印象です。
2023年11月06日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:20
この案内看板によると、米山薬師は日本三大薬師の一つだそうです。「日本三大薬師」の肩書はあちこちで見ますが、選定は割とバラバラな印象です。
薬師堂は閉まっているように見えますが、実は開けて中に入れます。
2023年11月06日 09:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:45
薬師堂は閉まっているように見えますが、実は開けて中に入れます。
中には祭壇があり、お参りができるようになっています。
2023年11月06日 09:43撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:43
中には祭壇があり、お参りができるようになっています。
薬師堂の裏にはトイレが設置されています。バイオトイレなので臭いません。
2023年11月06日 09:25撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:25
薬師堂の裏にはトイレが設置されています。バイオトイレなので臭いません。
30分近く景色を堪能しましたが、下山することにします。
2023年11月06日 09:25撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 9:25
30分近く景色を堪能しましたが、下山することにします。
駐車場に戻ってきました。急な階段が続いたので、意外と足にきました。
2023年11月06日 10:40撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 10:40
駐車場に戻ってきました。急な階段が続いたので、意外と足にきました。
近くの日帰り温泉が定休日だったので、上越市の七福の湯で汗を流しました。
2023年11月06日 11:43撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 11:43
近くの日帰り温泉が定休日だったので、上越市の七福の湯で汗を流しました。
入浴後は「豚と秋ナスの生姜焼き定食」(950円)を頂きました。秋ナスが美味しかったです。
2023年11月06日 12:51撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
11/6 12:51
入浴後は「豚と秋ナスの生姜焼き定食」(950円)を頂きました。秋ナスが美味しかったです。
撮影機器:

感想

柏崎市の市街にほど近い米山(993m)。
独立峰に近い整った山容を持ち、平野部からも海路からもよく目立つので、古くから目印とされた山だそうです。

米山の登山道は四方から伸びているので、どのルートを選択するか迷いましたが、初めて登る山なので、一番メジャーっぽい水野林道口からアクセスしました。このルートは「距離が短い代わりに急登が続く」とは聞いていましたが、予想以上の急坂でした。この日は気温が高いこともあり、結構良い汗をかきました。

山頂は360度展望で、日本海や越後山脈がよく見えます。この日は曇りだったので、遠くの山なみが霞んでいましたが、天気の良い日には素晴らしい景色が見れそうな雰囲気を感じました。山頂には立派な避難小屋があるので、日本海に沈む夕日を眺めたり、積雪期に登るのも面白そうです。

なお、米どころ(新潟)のシンボル的な山だから「米山」なのかと思っていましたが、山名の由来に関しては下記のような逸話があります。

この山は元々は「五輪山」と呼ばれていたそうですが、白山の開山者である泰澄大師(たいちょうだいし)が訪れた際に、「この山は薬師如来の浄土である」として、山に籠って修行を重ねたそうです。
同行していた弟子の沙弥(しゃみ)は、麓の村で托鉢を行い、米や塩などの生活物資を分けて貰っていたそうですが、海上を往く船に対しては、鉄鉢を飛ばす「飛鉢」という法術(配達ドローンのようなもの)を用いて寄贈を受けていました。

ある日、上部清定(かんべきよさだ)という船主が献上米を積んで京の都に向けて航行していたところ、沙弥から米を分けてくれるよう頼まれました。
清定は「米は献上品なので一粒も渡せない」と拒否したところ、船に積んであった米俵が次々と五輪山の山頂に向かって飛んでいき、船には一粒の米もなくなってしまいました。
地元の人々はそれを見て、「五輪山が米の山になった」ということで、以後「米山」と呼ばれるようになったとのことです。
その後、清定は「米を献上できなければ死罪になる」ことから、慌てて沙弥に謝罪して懇願し、米を返して貰ったそうです。

今の感覚からすると、清定は寄付を拒否したら身ぐるみ剥がされたことになるので、気の毒に思えますが、そうした理不尽さや不条理なところも含めて、昔話の面白さなのかもしれません。

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