阿蘇・俵山新ルート開発・左俣谷コース
- GPS
- 03:43
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 861m
- 下り
- 247m
コースタイム
天候 | くもり・のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨が続いた後は、沢の水量が増し渡渉が難しくなります。前日雨が降ると岩が濡れ危険。ルートファインデングの力が多少必要です。今回は、途中左の沢に行く予定が、渡渉できずに右の沢を詰めて、結局道なき道を進み、牧道に出ました。このルートを歩く時は、GPSが必要です。 |
写真
感想
今回は、5日ほど雨が続いて沢の水量が増水して、渡渉が困難な場所が多く沢を詰めにくい状態でした。昨年の11月に一度途中まで下見に来ていたので、途中までは問題なく進めたのですが、その先は、テープも見つけにくい状態で、また渡渉ができないので、本来の道を進めないのがテープを見失うもう一つの原因と思われます。本当なら左の沢を詰めなければならないのですが、増水で渡渉がうまくいかないので毎回判断に迷います。今回も土の急斜面を登って右を巻くのか、渡渉して左を巻くのか、いずれにしても右も左も厳しいルートです。テープや置いてある石は、右を指し(ているように見える)、コースの見た目は、「渡渉をすべき」のように感じるのですが、結局、渡渉が困難と判断し、右の急角度の土の斜面を登りました。岩に手をかけたら、それが浮石で、「ごろっ」と落下し、岩が右足をヒットし、同時に自分も2m程滑り落ちました。足は多少ダメージはありますが、その他は無事でホッとします。浮石があるということは、ここは誰も通っていない、と判断。この増水といい、このアクシデントといい、「もう、やめよっかな〜。」と気持ちは、急速にしぼんで、完全に気持ちがへタレました。「今日は、日が悪い。」と2回目の迷いが出ました(今回は合計4回思いました)が、結局、左の渡渉ルートへ。対岸にやっとテープを見つけたからです。でもその場所は渡渉できそうもないので、一度下って渡りやすい所を選び、苔むした岩に足をかけ、何とか渡渉を完了。しかし、その先に続く道は、結局、岩の壁に阻まれ、引き返すはめになりました。再度川を渡り、右に高巻きすることになりました。最初だけはテープがあったのですが、途中で完全にテープを見失いました。が、意外とはっきりとした踏み跡を見つけたので、そのままどんどん登りました。ところがその踏み跡があまりにも高巻きで沢からどんどん離れすぎたために、本来は右俣に行くべきところを、結局左俣に沿って沢を詰めていくことになりました。もうテープは全くない時間帯が長く続き踏み跡も弱く、道らしいところもなくなりました。自然林なので藪がないことが唯一、そして最大の救いです。どんどん詰めていくと、沢から聞こえていた水の音もしなくなり、とうとう枯れ谷になっているようです。途中、ところどころ枝が折ってあり、「道しるべ」と思って歩いていましたが、それもはっきりしなくなり、いよいよGPS様の登場で、現在地から最も近い林道に向かって歩きました。約1kmの林の中を歩き、最後は50m程の林道脇の茨の藪を超え、林道へ出ました。生還を祝し、おにぎりを食しました。ここからはいつもの道を俵山山頂へ。春リンドウが可愛く咲いています。山頂からいつもの逆コースで下ります。いつもの逆なので、下りは早く感じるのですが、今までの緊張感がなくなりスイッチは完全にOFF、また体力的にも標高差800mを歩いたダメージで、気持ちも体もヨレヨレでヨタヨタ下りました。何とかいつも歩く場所、眺めのいい3ピークスへたどりつきました。ここで最後のおにぎりを食べたら、急に眠くなりしばらく昼寝。何分寝たのかわからないほどの熟睡でした。体中痛い(特に岩が当たったところ)のですが、よれよれで下山を再開。約5時間の緊張の道なき道でした。最近困っているのは、節電モードが機能していなのかGPSが4時間を超えるとバッテリー切れでフリーズしてしまうことです。
ルート図も途中で切れています。それにしてもGPSのすごさを実感した山行でした。現在地が確認できるGPSを持っているから突入で来た場所だったと思っています。
ちなみに今回のヘタレ4回の内訳は、増水、落石、踏み跡消失、そしてさいごの50mのイバラの藪こぎの時でした。
※半年後、気象条件のいい時にリベンジしました。その時の記録です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-88619.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
westupさん、こんばんは。
阿蘇の山々も、前回のレポよりも緑が濃くなりましたね 九州ですから、暖かくなるスピードも速いのでしょうか
昼寝をされて、気持ちの良い時間だったのではないでしょうか
bikihanako
bikihanakoさんおはようございます。先週までは真っ黒のイメージだった山々が本当に美しい新緑に変わっていました。今回は、昨年から「時間がある時に」と思っていたコースだったのでとても楽しい1日でした。眺めのいいピークでの昼寝、最高でしたよ。九州の山は5月になると草が伸び、藪こぎが大変になります。今回を逃すと「また来年・・・。」となってしましますので今回行けてよかったです。次回は左俣を詰めたいと思っています。帰ってきたら、新品に生まれ変わったグレゴリーのザックも届いてて、それから知人のお見舞いと充実した1日でした。
俵山へは、萌の里から、別ルートで登られている
ということでしょうか。全く道無き道を行く感じですね。
自分も一人で行くことが多いので、GPSは欠かせません。
もっともお守り代わりで、westupさんまでログをアップするレベルまでいってませんが
Tenmouさんおはようございます。GPSに関しては、一生延命使ってはいますが、ほとんど機能を使えていない初心者です 。この道は、萌の里から東へ向かう612ポイントに登る道ではなく、南の周回コースの牧道の途中にあります。以前「谷コース」というプレートがあったのを見て、今回歩いてみました。道なき道、というより、今回は単に「道に迷った。」だけですが、思ったより藪こぎをしなくてもよかったので助かりました。次回は、ぜひ本来の右の沢を詰めたと思います。Tenmouさんのおかげで、このヤマレコを知り、以前はエクセルベースで毎回記録を残してたのですが、最近は、作業がとても楽なのでこのヤマレコで記録を残すようになリました。あの12月26日以来です。もうすぐ九重は花の季節ですね。またどこかでお会いできたらいいですね。
来月下旬ですと阿蘇九重の山々もミヤマキリシマが
咲きほこるのでしょうね。
特にお会いした大船や平治とか。
あと、霧島の山々ももちろんミヤマキリシマが咲きますので
是非ともおこしくださいませ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する