踊子歩道(前半)
- GPS
- 02:34
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 436m
- 下り
- 179m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
20231112_1_踊子歩道(前半)①浄蓮の滝1
https://youtube.com/shorts/KVoOMsDOK6k
20231112_2_踊子歩道(前半)②浄蓮の滝2(不動尊)
https://youtube.com/shorts/UT5MuCUVpmk
20231112_3_踊子歩道(前半)③滑沢渓谷
https://youtu.be/RpwvxQNKm20
20231112_4_踊子歩道(前半)④旧天城隧道
https://youtu.be/JGuHX6mCvtw
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途中からドイツ人のジョージと歩くこととなった今回の旅で、スマホが使えない状態での私の英会話力が皆無であることが判明する。
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ここからフィクションです
西浦江梨のガチキャン!
~略~
これは富士山の鉢のど真ん中でキャンプすることを夢見る女の子の物語。
「踊子歩道を歩くwithジョージ」
最近、近くの劇団SCOPの「伊豆の踊子」を見てから、小説を読んだり、アマプラで吉永小百合や山口百恵などが主演している映画を見たり、暇があれば篠田三郎の朗読を聞いたりしている。今日は踊子たちの気分になれるかもしれないと、浄蓮の滝から湯ケ野まで続く「踊子歩道」を歩くことにする。
9時前 出発
今日は寝不足。道の駅富士でカフェインを摂取する
千本松原で「コミ祭」と書かれた看板を持っている人がいる。
沼津の中央公園の近くで、異国もしくはどこかの民族衣装を着た4人組が信号待ちをしている。おそらく公園のイベントの参加者だと思うけれど、その格好で町を歩くと目立ち過ぎる。
多比行きバスの後ろで走ることになり、後ろには「DX時代はデジタル!」と大きく書かれ、DXのDはデジタルだよね?、「IT技術はインフォメーション!」とか言っている感じだよね? ともやもやする。どこの広告だ?と探すと右下に小さく静岡の新聞社の名前が小さく書かれている。会社の宣伝としてはイマイチだ。変なフレーズとシルクハットを被ったフクロウのキャラクターだけが目立つ。バスは口野放水路のちょっと手前あたりで左に曲がってゆく。沼津の後半はモヤモヤして終わってしまった。
長岡温泉の宿がある。温泉郷と言ったらもう少し川の方だろうけど、この辺りにも宿はたくさんある。道沿いには「湯らっくす公園」と言う、お湯とリラックスをくっつけたであろう名前の公園がある。「湯~とぴあ函南」とかは、音がそのまんまだからアリだと思うけど私としてはリとユがあっていないのと、「ゆらっ」という響きが、お風呂で卒倒したり、地震を連想させるイメージがあるのであんまりいいとは思わない。前に気になって調べたら、熊本に「湯らっくす」という同じ名前の温泉かサウナの施設が出てきた。そこ施設とは関係はあるのだろうか。映画「伊豆の踊子」では、長岡温泉の印半纏を着た栄吉が登場し、吉永小百合の方は「山田屋」、山口百恵の方は最後の方で少しだけ「小松屋」の印半纏を羽織っている。山田屋は10年以上前につぶれていて、小松屋の方はまだ営業している。犬を連れて行ける宿として売っているようで、伊豆の踊子でも犬を連れているので、そこからアイデアをもらったりしているのだろうかとも思ったりした。値段は1泊25000円で、3000円以上のキャンプ場でも高いと思ってしまう私が泊まることはない宿だ。伊豆の踊子の「学生」はおそらくこのクラスの宿をとっていて、福田屋は1泊20000円だ。踊子一行が1泊伸ばすと言って学生は何も言わないところから、お金に困っていない人種であることが分かり、いけ好かないと思ってしまう。ちなみに下田の木賃宿の甲州屋も今は5000円はかかるので、下田で木賃宿の雰囲気を味わうなら1泊2500円で泊まれるTOMI in Shimodaをいいだろう。 湯川橋から下田街道に入り、414号と交わる少し手前の野菜の直売所には野菜がなく残念に思う。しばらく走り、浄蓮の滝の第3駐車場にスクーターを止める。イノシシの描かれているバス停の待合スペースで数人待っている。今日はバスで帰ってくる予定なので、時刻表をチェックをする。19時くらいまで1時間に1本は走っているので大丈夫だ。お土産を売っている店の人に踊子歩道のパンフがないか尋ね、ちょうどいいパンフをもらい行ってきますと言って店を出る。伊豆の踊子の像や滝の撮影をして、トイレを済ませ、踊子歩道の起点から歩く。
道の脇には何かの碑があったり、いい感じの廃墟が合ったりする。「水」と書かれた立て札があるが、あちこちに水が流れているので、なにか意味のあるものなのだろう。鉢窪山の登山口があり、静大の施設もあるようだ。山犬段小屋の近くの建物と同じ意味合いの百戸だろうか。そこを過ぎると、ようやく林道らしくなり、舗装もなくなってくる。1か所車道を横切るところもあるが、基本車道の近くの山の中を歩くことになる。何かの碑を撮影したり、紅葉できれいな井上靖の家を撮影したりして、滑沢渓谷の道に入る。広い材木置き場にでて、クマ注意の看板を見つける。少しだけ熊鈴を鳴らして歩く。おばあさんの集団とすれ違い、太郎杉歩道の方へ行くと大きな碑があり、戻って階段を登る。時々ベンチが設置されていて、眺めを楽しみながら一休みできるようになっている。幽遊の森に出る。昔、木材を運んでいたのであろう列車を見る。「近くに天城大川端野営地」とあるので、この辺りにテントを張ってもいいかもしれない。川沿いを歩き、わさび田を見つけ、天城隧道の手前の水生地下駐車場の下の方から橋を見る。駐車場に一度出て、もう一度下り、林道の方から登る。林道に出ると、全面通行止めの看板があり、嫌な予感がする。そのまま水生地の方へ歩くが、こっちは八丁池や天城山に登るときに何度も歩いているので、今回は橋を渡って、トイレの下の方から上がることにする。橋を渡る途中、レーザーディスクの入れ物を見つける。レーザーディスクには「天城越え」が収録されていて、誰かが持ってきたのだろうが、中身はない。それより、「能登はいらんかいね」という曲の名前がとても引っ掛かる。新天城トンネルの手前には天城等のバス停があり、登山ポストも設置されている。中をのぞくと数通登山届が入っている。ノンネルの脇から登って行き、トイレ横のところから出る。普段着の男性が近くの石碑や旧天城隧道の撮影をし、私もその後に続く。男性はトイレに入って行き、私はビデオの撮影をしながら、トンネルをくぐる。トンネルをくぐると2重のバリケードが張られていて、手前のバリケードはわりと簡単に回り込めるが、2つ目のバリケードは脇からも、なかなか回り込めないようになっている。引き返して新トンネルの方から行こうかなぁと思っていると、トンネルの方から外国人がやって来る。そっちから来たの?といったことを英語で聞いているので、今から向こうへ行くと、スマホの地図で教える。ただこのルートが通れないので、回ろうと思っていると新トンネルの方を指でなぞって伝えると、その外国人は、バリケードを回り込んで進んでいくので、私もついていくことにする。1つ目のバリケードはすんねる通れたが、2つ目のバリケードはなかなか上に上がれなくて、どこから登ろうかと考えていると、外国人が戻ってきて、手を差し伸べてくれたので手を握ると引き上げてくれる。片手で体ごと引き上げられるとは、男性の力強さを感じる。しばらく一緒に歩いていると、外国人の男性は、「your name?」と聞くので、「エリ」と答え、まねしてyour neme?と聞き返すと、「ジョージ」と答える。ふとジョージアの缶コーヒーが思い浮かび、そっち側の人か~と思い込むが、日本語でしゃべろうとすると、ドイツ語か英語でというので、おそらくドイツの人だろう。地図でどこへ行くか確かめて、私は二階滝から帰るつもりで、彼は河津七滝まで行くことが分かる。彼のしぐさから、時間が気になっているのと、おなかを押させているので、片腹痛いことでもあったのかなぁと考えるが、後になって、おなかが空いていたのかもと、後になって気づく。まぁ、それはそれでちょっと警戒したかもしれないけれど。ショベルカーが2台あり、土砂が崩れて、道が一部崩落している。溝の細いところを歩き、ジョージはその崩れた道を写真に収め「かっこいい」と連呼する。それを「かっこいい」とは言わないよ。と突っ込みたいが、どう伝えていいかわからないので、「おー、かっこいい、かっこいい」と「かっこいい」という響きだけ共感することにする。しばらくすると、鼻をすするので、バッテリーの残量が少なくなってきたスマホを出し、浄蓮の滝で撮った伊豆の踊子の写真を見せて、翻訳機能を使って会話しようとするが、圏外になってうまく動かないので、スチューデント&ダンサーのラブストーリーで通った道ですと説明するが、もはや私のミジンコ並みの英語力では伝わったかわからない。ごめんなさい川端康成さん。ダンサーインといい、地図で伊豆を出しイズというと、イズ? オー、イズ!と伊豆だけはわかってもらえたことが分かる。
再びジョージに手伝ってもらいゲートをくぐり、寒天橋のバス停に着くと、左からハイカーが、右から車がやって来る。八丁池の方にも隧道の方にも行けないので、車はUターンして帰っていく。八丁池から来た人の後ろをついていくと、林道ではない道を下りて、まっすぐ二階滝の駐車場へ向かっていく。下りる途中で、七滝はこっちと言うが、ジョージはついてくるみたいなので、そのまま二人で駐車場へ行く。ジョージはバスを見て、時間がかかるといった感じで、ヒッチハイクをするという。前を歩いていた男性は駐車場の車で帰ろうとしていて、私はトイレを済ませると、ジョージが乗せてもらえないか交渉して、ダメだったようだ。ふと反対車線から、修善寺行きのバスが通り過ぎ、「あーーーーーー」と大声をあげて、通り過ぎたバスを後ろを見送る。ジョージにかまわず、トイレにも入らなければ、13分の電車に乗れたのに次は51分のバスかぁと思うが、まぁ、ジョージもちょっと心配だし、彼を見送るまで一緒にいようと、ヒッチハイクをしているジョージのそばにいる。八王子ナンバーの車の人が戻って来て、八王子じゃ方向が違うかと思っていたら、河津方向に走っていき、交渉すべきだったかもと思うが、「ごめんなさい」と言った表情が読み取れるので、おそらく乗せてはもらえなかっただろう。十数分後、白い車が駐車場に入って来て、気前よく乗せてくれると言う。同窓生の調子のいい荒木君に似た感じの人だ。のせてくれると言うので、ジョージは後ろの席に乗り込み、私もどうかと誘われるが、今日はもう帰りたいので、向こうの方に帰ると、指をさして断る。荒木君似の30歳前後くらいの男性に七滝に行きたいみたいですと話し、荒木君もジョージとやり取りをして、「七滝っぽいですね」と、私も行かないのかというが、わたしはもう帰るので、と断る。後ろの席が黒く中が見えないようになっているので、ジョージの顔は見えなかったが、満面の笑みで手をひらひらと振って見送り、反対車線の修善寺方面のバス停の方へ行く。まだ時間があったので二階滝でも見に行こうと地図を確認するが、来た道を戻るのもなんだし、そもそもこっちに来たときに気が付かないような滝を見ても意味がないと判断し、のっぽパンを出して撮影したり、アクションカメラのバッテリーを入れ替えたりする。しばらくしてバスが来て、入ろうとすると、運転手に下りる人がいると制止され、おばあさんが降りてくる。おばあさんはここからどうするのだろう?と気になりながらバスに乗る。今まで来た道を思い出しながら景色を眺め、天城峠でバスが止まると、しばらく後ろに続いていた車やバイクが追い越していく。バス渋滞をしていたようだ。昭和の森で何組か乗り込み、最初に乗ってきたベテランハイカーぽい人が、スマートウォッチを押し当てて入って来る。非常に今風だ。後ろの老夫婦が、バス停の名前が面白いと言っているが、野畦は「のがえる」とは読まない。かえるは虫へんだ。あと、かたつむりも地名ではない。浄蓮の滝で降り、数グループが乗り込む。伊豆では珍しく、若い女の子二人組が乗り込んでいる。バスを見送り、浄蓮の滝やわさび田を撮影して、スクーターに戻って浄蓮の滝を後にする。帰りに観光協会の天城支部の近くで、井上靖のイベントがあるようなので入ってみると、老人たちがゾロゾロおt会場から出てくる。ちょうどイベントが終わったようだ。それにしても、老人ばっかりのイベントだ。せっかくなので、観光協会により、中にいた女性に、湯ケ野から下田までの20町近い山越えの間道の可能性を探っているという話をして、小鍋峠古道や天川の山道では大島がしっかり見えないので、しっかり見るにはどこまで行けばいいかと質問をすると、海岸まで出てこないとダメだそうで、そうすると、北側から下田に入らないといけないので、白浜から高根山経由で蓮台寺の道が候補として挙げられるという話をすると、インターネットから地図を探して印刷してもらったものをもらい、踊子歩道はしっかり整備されていてよかったです。また来ます。と残し帰宅する。
今までオフラインでも迷わないようにする方法を考えてきたが、今回は、オフラインで英語でコミュニケーションが取れるようにしようと思う旅になった。
了
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