【山梨百名山】大月の山を縦走(百蔵山~扇山~談合坂SA~コモア四方津)
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- GPS
- 06:45
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,398m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 7:28
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR中央本線「猿橋駅」下車 ・帰り JR中央本線「四方津駅」乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りも下りも危険箇所はないが、落ち葉が多くて滑りやすいので注意 |
写真
感想
今日は山梨まで繰り出すことにした。
冷え込んだ昨日とは打って変わり、例年よりも暖かい日であるため、絶好の登山日和だ。
今日登る山は、百蔵山と扇山だ。
どちらも大月市内の標高1,000m級の低山で、JR中央本線の駅に近いのもあって気軽に登ることが出来る。権現山と合わせて郡内三山と呼ばれているらしい。
また、大月市が定める秀麗富嶽十二景に選ばれている。
百蔵山から扇山まで縦走したあとは、談合坂を経由して四方津駅まで行くことにする。
【猿橋駅~百蔵山】
まずは百蔵山から登るため、JR中央本線「猿橋駅」から出発する。
桂川を渡り、中央自動車をくぐってそのまま車道を進んでいき、坂を登って集落へと入る。
登山口までは結構時間がかかる。
大山祇神社の脇を通り登山道へ入る。
登り始めから坂はゆるやか。トラバース道も道幅がやや広めで登りやすい。
尾根についてからは平坦な道をしばらく歩く。登山口からは一時間ほどで山頂に着く。
百蔵山の標高は1,003mだ。
「もも」の名から桃太郎伝説の謂れがあるようで、周辺にも、猿橋や鳥沢、犬目など、桃太郎を連想させるものもある。(雉はどうした?)
桃太郎の伝承は全国各地にあるというが、大月にもあったとは。
山頂は割と広い。眺望も良く、富士山がよく見える。
またテーブルつきのベンチが一つだけあり、先着の老夫婦が使っている。挨拶をし、軽い雑談をした。車で来たため、そのまま来た道を下山していくようだ。
【百蔵山~扇山】
百蔵山山頂からは、しばらく急坂を下る。湿った落ち葉が土にべったり張り付いていて、滑りやすいため、ゆっくり慎重に足を踏む。
200mほど下ったところで、一旦平坦な道になる。宮谷への分岐もある。
しばらく落ち着いた道だったが、それが終わるとここからが地獄になる。
カンバノ頭という地点から勾配の急な尾根になり、ほぼ直登していくのだ。
永遠の時間を登り続けているかのような錯覚に陥る。いつまで経っても終わらない。
急坂ゾーンが終わると、大久保山というピークに出る。この先は鞍部になっていて、少し下ってからは登り返しがあり、程なくして山頂に着く。
山梨百名山に選定されている、扇山だ。
標高は1,138m。
百蔵山よりも面積は小さめだが、眺望は全体的に開けていて富士山もはっきりと見える。
そして、ゴミの持ち帰りを呼びかける看板がこれみよがしに掲げられている。
【扇山~談合坂SA】
扇山山頂から犬目集落へ向かう下山道は、落ち葉こそあるものの勾配は緩めで歩きやすい。
あまりの下りやすさに小走りしてしまったため、三十分ほどで麓に着く。
犬目集落の旧甲州街道のようだ。
犬目集落は江戸時代、甲州街道犬目宿があった場所で、天保年間に打ちこわし一揆(天保騒動)の台風の目となった場所でもある。
飢饉や商人による米の買い占めに苦しんだ村を救済するため、犬目宿で旅籠屋を営む兵助という人物が一揆を起こしたのだ。しかしこの一揆は暴徒化し、収集がつかなくなる。兵助は失意のまま逃亡し、その後の消息は不明。
しかし彼が家族に宛てた逃亡中の手記は現存しているらしく、どんな内容かはわからないが、悲哀に満ちたものだろう。
犬目集落を抜けると、中央自動車道を跨いでいく。このまま四方津へ向かう途中、談合坂サービスエリアが見えてくる。
あそこは一般道路からでも入れることを思い出し、立ち寄ってみる事にする。ちょうどお昼の時間だ。
談合坂SAは平日にもかかわらず盛況だ。
売店で甲州みそかつ丼というものを食べた。甘いみそにからしマヨがかかっている。美味い。
【談合坂SA~四方津】
談合坂SAを出て、四方津へ向かう。
しばらくは大野集落を歩いていく。
大野貯水池があり、池には鴨が大量発生している。水鳥にとっては楽園のようなところなのかもしれない。桜の名所としても有名らしい。
民家の区画を抜けると国道につながる車道を歩いていく。分岐で左に曲がり、急勾配の車道を登っていく。
坂を登り切ると、天空のニュータウン「コモアしおつ」に着く。
バブル好景気により地価が高騰し、一般人では首都圏で家が買えなくなった時代。(今もそうなってしまったが...)
それでも都心に通える一戸建てが欲しいというサラリーマンのニーズに応え、1991年に開発されたのが、このニュータウンなのだ。
JR中央本線「四方津駅」から100mほど高い位置にあり、駅からは長いエスカレーターとエレベーターがある。(エスカレーターは今使えないようだが)
山を切り崩し、そこに住宅地を作ったため、まさにマチュピチュのような形になっている。
バブルの遺産といえば荒廃した姿を想像するが、綺麗な住宅が並んでおり、今でも高級住宅街として独特な存在感を放っている。
しばらく住宅街を歩くと、東端の公園へ着く。
また、ヤマレコの地図を見ていると、この先に御前山という山があることに気づく。
標高はここから100mほど高い程度なので、ちょっと登ってみようかと思ったが、登山道に少し入ったところで、思いのほかキツそうだったので引き返す事にした。
落ち葉が多くトラロープ付きの急坂もあり、体力が消耗した時点で登るべきではないなと判断したためだ。
コモアしおつにある唯一のスーパーに寄ってから、天空エレベーターを降って四方津駅へ向かった。
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