【多摩100山】鷹ノ巣山→六ツ石山(石尾根縦走路で奥多摩駅へ)
- GPS
- 06:26
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,624m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:42
天候 | 快晴 風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR青梅線「奥多摩駅」下車 ↓ 西東京バス(奥12)「水根バス停」下車 ・帰り JR青梅線「奥多摩駅」乗車 |
写真
感想
久しぶりに多摩100山を更新する。
今日は珍しく最高気温20°の快晴で、12月とは思えない天気だ。
せっかくなので、この日に登山を決行する。
今日登るのは、鷹ノ巣山と六ツ石山。鷹ノ巣山はこれで二度目だが、六ツ石山は初めてだ。
水根バス停から水根沢ルートで鷹ノ巣山に登り、石尾根縦走路で六ツ石山、そして奥多摩駅までそのまま下山する。
【水根~鷹ノ巣山】
午前七時五十分頃、水根バス停に着き、多摩川の支流・水根沢沿いの舗装道を登っていく。登山口は割と近い。
登山口付近には、僕の他に一人だけいた。
登り始めから程なくして沢沿いの狭いトラバース道が続く。傾斜は緩めだが、湿った落ち葉が敷かれており若干スリリングに感じる。
崩落した道を橋で補強した箇所が幾つかあり、これもまたスリリングであるものの、非常に丈夫で崩れ落ちる心配はないだろう。
登山口から数十分ほどで林道に合流する。林道は工事中で重機が稼働している。反対側の登山道に引き続き入り、再び沢沿いをトラバースする。
このあたりで、なぜか踏み跡のある急坂があるが、去年は間違えてここを登ってしまった記憶がある。
しかし今はピンクテープがこれみよがしに貼られているため間違える心配はない。
一時間という長い時間を経て沢沿いコースが終わる。ゆるやかな道から、今度は尾根まで九十九折り急登コースに変わる。
ある程度登ると、休憩スペースらしき小屋に着く。小屋は今にも崩れ落ちそうで、目の前に立っている標識は、クマの仕業かズタズタにされている。
ここで少し休憩した後、ふたたび急坂を登り続ける。
三十分で榧木尾根に合流し、そこから少し登って石尾根縦走路に合流する。
開けた尾根に着いた瞬間、強風が襲ってくる。
あまりにも強い風で落ち葉が飛び散ってくるため、顔を手で覆い隠さないといけない。
石尾根には所々湿った土があり、若干の積雪も見られる。今日は暖かめな気温だが、ここまでの高さになると雪は溶けきれなかったようだ。
スリップに気をつけなければならないが、アイゼンを使うまでもないだろう。
石尾根を数十分登ると、鷹ノ巣山の山頂に着く。相変わらず眺望がよく、富士山もハッキリと見える。
しかし強風に煽られ吹き飛ばされそうなので、あまり長くは居られない。
まだ午前十時台だからか、山頂には誰一人いなかった。
【鷹ノ巣山~六ツ石山】
鷹ノ巣山からは石尾根を通って六ツ石山に向かう。
石尾根縦走路は雲取山から奥多摩駅まで伸びる長い尾根で、全体的に木々が少ない防火帯が続いているのが特徴だ。
また、奥多摩では平将門の伝説が残されているが、この石尾根でも幾つかゆかりのある場所がある。
城山や、将門馬場などがそうだ。
七ツ石山は、宿敵の藤原秀郷との戦いで、将門が用意した7人の武者人形が石に変化した話が由来となっている。六ツ石山もまた同じ由来と思われる。
こうしたエピソードが石尾根という名前の由来にもなっていて、石に魂が宿るというある種アニミズム的な思想が感じられる。
山行記録に話を戻そう。
石尾根は基本的に坂はなだらかだが、城山から将門馬場付近にかけて急坂があり、慎重に下る。
と、うっかり城山を通り過ぎてしまったようだ。
おそらく通ったはずだが、特にピークといえる起伏はなかった思われる。
急坂を抜けるとしばらくは平坦な道になり、やがてなだらかな坂を下っていく。
こうしてみると、すっかり紅葉は抜け落ち、冬が来たのだなと実感する。
六ツ石山分岐に着くと、折り返す形で六ツ石山まで坂を登っていく。分岐から山頂までは近い。
山頂はそこそこ開けていて、見渡しは悪くはない。ただ座る場所は欲しいと思う。
反対側には、水根バス停への登山道がある。
相変わらず風が吹き荒んでいるため、少しだけ休憩してさっさと立ち退く。
【六ツ石山~奥多摩駅】
分岐に戻り、再び石尾根を下っていく。
しばらく眺望の良い尾根が続いていたが、三ノ木戸分岐に着くと、木々に囲まれた一般的な登山道の様相を呈してくる。
植林帯に入ると静かなハイキングになるが、ブナの道に入ると日に照らされ、地面は落ち葉だらけになりスリップの危機に晒される。
さらに強風が襲い、落ち葉がものすごい勢いで飛びかかってくる。
さらに強風により、キイキイと木が軋む音が聞こえ、今にでも倒れそうな木が何本か見つけてしまう。
標高が800m台になり麓が近づいてくると、崖っぷちに掛かった朽ちかけた橋が出現する。ここが噂の場所か。
渡れそうではあるが、いつかは崩落してしまいそうで、それは今でないとも限らない。
だが迂回ルートもあり、橋のすぐ脇に用意されている。しかしここはここで非常に細い道で滑りやすく、どちらへ行っても危険な気がしなくもない。
橋渡りが苦手な僕は迂回ルートで進むが、ロープを掴んでおそるおそる進む。
進んだすぐ先には、稲荷神社があり、小さな祠の前に倒れかかった鳥居がある。
少し進むと広場のような跡があったり苔の生えた石垣があったりと、かつてはここに集落でもあったのだろう。
しばらく下ると林道に着き、石尾根はここで終わりのようだ。
しかし、石尾根を長時間歩いて誰ともすれ違うことはなかった。
林道の途中で奥多摩駅までショートカットできる登山道があるため、ここへ入っていく。
すると羽黒三田神社というひっそりした場所に着く。このまま表参道を下り、集落の中下っていくと、青梅街道沿いのtimesという酒屋の脇に出てくる。
出た道から氷川大橋を渡り、すぐにゴールの奥多摩駅に着く。
11月に石尾根を歩いて奥多摩駅へ歩きました
ラスト、似たような所を歩いて青梅街道へ出ていると親近感を覚えてコメントしました
六ツ石山からの石尾根は登山道がかなりえぐれて歩きづらかったのではありませんか?
そして城山からの下りが激坂だったことをレコ写真拝見して思い出しました
また暖かくなったら石尾根や長沢背稜を歩こうと思っています
六ツ石山からの石尾根は比較的なだらかだったのですが、落ち葉で踏み跡がわかりづらく滑りやすい箇所が多かった印象です。
特に、土が深く抉れている植林帯がありましたね。確か三ノ戸山を超えたあたりで、あそこは土がツルツルになって滑りやすいです。
あと、確かに城山からの激下りはちょっと怖かったですね。
ただ全体的にはそこまで危険ではないという印象でした。眺望も素晴らしかったです。
僕も、落ち葉が減ったら今度は長沢背稜に挑戦してみたいですね。
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