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記録ID: 62837
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

伝付峠〜黒河内岳〜広河内岳〜農鳥岳(白峰南稜)

2010年04月29日(木) ~ 2010年05月02日(日)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
80:00
距離
38.0km
登り
3,332m
下り
3,010m

コースタイム

29日:新倉湧水(田代入口バス停)7:00-登山口(堰堤工事現場)8:20-雷雨による停滞8:40~9:40-保利沢東電小屋11:20-出合12:20~12:40-伝付峠14:50-展望台15:00(幕営)
30日:展望台6:00-奈良田越8:35~8:45-白剥山10:10-露地15:20(幕営)
1日:露地5:30-黒河内岳(笹山)6:10-白河内岳9:00~9:10-大籠岳-広河内岳13:10~13:20-大門沢下降点14:20(幕営)
2日:大門沢下降点5:30-農鳥岳6:20~6:30-大門沢下降点7:00~7:30-大門沢小屋10:30~10:40-取水口-開運隧道登山口-奈良田14:10
天候 29日:曇り一時雷雨 のち晴れ
30日:晴れ
1日:朝方ガス のち晴れ
2日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
新倉湧水(田代入口バス停)-登山口(堰堤工事現場):ダンプが多く通る林道。

登山口(堰堤工事現場)-東電小屋:堰堤工事現場は、仮登山道で小尾根に迂回させられる。建設中の堰堤も工事用足場で組まれた階段で越えないといけない。
沢沿いの桟道は傷み気味。桟道が落ちたことによって、数ヶ所、慎重に越えなければならない所有り。

東電小屋-出合:沢沿いの桟道は傷み気味。あとは倒木が多く、うっとうしい。

出合-伝付峠:極めて良い道。つづら折りで高度を稼ぐ。伝付峠直下に水場有り。

伝付峠-奈良田越:所々崩壊した林道。歩いての通過には大きな問題はない。熊の生息している痕跡(足跡、爪痕などあり)をよく見る。今回は、くるぶし〜ひざ下程度の残雪ラッセルで、夏のコースタイムより1〜2割増しくらいかかっている。

奈良田越-白剥山:ひざ下のラッセルが続く。マーキングは多い。

白剥山-黒河内岳(笹山):ひざ下のラッセルが続く。途中の舟窪地形の所はマーキングが薄くてわかりにくかった。薮は雪に埋もれて、薮漕ぎはなし。

黒河内岳(笹山)-白河内岳:ひざ下のラッセルが続く。その代わりに、ハイマツの薮漕ぎはしなくて済んだ。

白河内岳-大籠岳:小ケルンを目印に歩き易い所を進む。それでも雪が緩んでいて、大部分、膝下ラッセル。この区間、霧が出ると方向維持が困難。

大籠岳-広河内岳:小さなアップダウンが続く。最後の登りは2つの岩の小ピークを左に巻きながら登る。この区間も、霧が出ると方向維持が困難。

広河内岳-大門沢下降点:小さなアップダウンを繰り返しながら広めの雪稜を縦走。

大門沢下降点-農鳥岳往復:どこでも歩ける広い雪斜面を登ってアプローチ。ただし雪が不安定な時は、早めに南に延びている稜線に上がり稜線を行った方が良い。

大門沢下降点-大門沢小屋:長い急雪面の下降。凍結時は滑落に注意。雪が不安定な時は、雪崩が怖いので沢底には入らず、小尾根上を下降した方がいくらかは安全。下部の夏道は雪による倒木で荒れ気味である。また、枝沢の横断はスノーブリッジとなっているので、雪渓の厚さを見極めて慎重に渡る。登山道整備が入るまでは、そうとうにうっとうしいだろう。

大門沢小屋-開運隧道登山口:上部で倒木が多い以外は良い登山道。踏み跡とマーキングを見ながら降りる。下部(取水口より下)は極めて良く整備された登山道で、大堰堤まで下ると、そこからは林道。

開運隧道登山口-奈良田:車道。
登山口の新倉湧水。駐車場は有るものの、登山ポストはなかった。
2010年04月29日 06:56撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
4/29 6:56
登山口の新倉湧水。駐車場は有るものの、登山ポストはなかった。
登山口から5分ほどの新倉の断層。
2010年04月29日 07:07撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
4/29 7:07
登山口から5分ほどの新倉の断層。
いくつかの滝をかけている廊下状の沢を行く。
2010年04月29日 09:59撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
4/29 9:59
いくつかの滝をかけている廊下状の沢を行く。
伝付峠から少し奈良田越よりの展望台で幕営
2010年04月29日 15:49撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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4/29 15:49
伝付峠から少し奈良田越よりの展望台で幕営
朝の荒川三山。
2010年04月30日 05:21撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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4/30 5:21
朝の荒川三山。
朝の赤石・聖。
2010年04月30日 05:21撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
4/30 5:21
朝の赤石・聖。
林道から白峰南稜。この付近から見ると標高がまだまだ低くて黒い。
2010年04月30日 07:41撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
4/30 7:41
林道から白峰南稜。この付近から見ると標高がまだまだ低くて黒い。
林道からの荒川三山
2010年04月30日 07:45撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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4/30 7:45
林道からの荒川三山
奈良田越付近まで来ると蝙蝠岳が見え始める。
2010年04月30日 08:19撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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4/30 8:19
奈良田越付近まで来ると蝙蝠岳が見え始める。
黒河内岳手前の露地地帯からの蝙蝠岳と塩見岳。
2010年04月30日 14:49撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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4/30 14:49
黒河内岳手前の露地地帯からの蝙蝠岳と塩見岳。
笹山(黒河内岳)頂上から白峰南稜。3日目の朝は、標高の高いところはガス。風が強い。
2010年05月01日 06:10撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 6:10
笹山(黒河内岳)頂上から白峰南稜。3日目の朝は、標高の高いところはガス。風が強い。
笹山(黒河内岳)北峰頂上
2010年05月01日 06:24撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 6:24
笹山(黒河内岳)北峰頂上
歩いているうちにガスが晴れて来たので、うれしい。
2010年05月01日 06:37撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 6:37
歩いているうちにガスが晴れて来たので、うれしい。
荒川三山は遠くなった。
2010年05月01日 07:22撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 7:22
荒川三山は遠くなった。
蝙蝠岳と塩見岳
2010年05月01日 07:22撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 7:22
蝙蝠岳と塩見岳
塩見岳がきれいだ
2010年05月01日 07:22撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 7:22
塩見岳がきれいだ
白河内岳
2010年05月01日 07:23撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 7:23
白河内岳
富士山を振り返る
2010年05月01日 07:23撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 7:23
富士山を振り返る
白河内岳まで登ると農鳥岳、間ノ岳、北岳が見え始めた。
2010年05月01日 09:00撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 9:00
白河内岳まで登ると農鳥岳、間ノ岳、北岳が見え始めた。
はるか歩いてきた足跡が見える。
2010年05月01日 10:51撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/1 10:51
はるか歩いてきた足跡が見える。
広河内岳から白峰南稜を振り返る。
2010年05月01日 13:10撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 13:10
広河内岳から白峰南稜を振り返る。
広河内岳から農鳥岳
2010年05月01日 13:10撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 13:10
広河内岳から農鳥岳
夜明けの富士山。
2010年05月01日 18:17撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/1 18:17
夜明けの富士山。
農鳥岳への登路の広い雪面
2010年05月02日 05:41撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/2 5:41
農鳥岳への登路の広い雪面
西農鳥岳
2010年05月02日 06:22撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
5/2 6:22
西農鳥岳
農鳥岳頂上から間ノ岳と北岳
2010年05月02日 06:24撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/2 6:24
農鳥岳頂上から間ノ岳と北岳
農鳥岳から白峰南稜を振り返る
2010年05月02日 06:28撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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農鳥岳から白峰南稜を振り返る
農鳥岳から塩見・蝙蝠・荒川三山
2010年05月02日 06:28撮影 by  u10D,S300D,u300D, OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD
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5/2 6:28
農鳥岳から塩見・蝙蝠・荒川三山
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コメント

ゲスト
はじめまして
この時期の南嶺を踏破とは恐れ入りました。
時期的に残雪利用で水の補給が可能なのがメリットでしょうがお強いですね。
僕も何年かかるか分かりませんがなんとか繋げてみたいルートです。
とっても参照になる貴重なレポありがとうございました。
2010/5/5 12:04
ありがとうございます
コメント、ありがとうございます。
ご指摘の通り、水は雪から作ることができるので、水の確保は全く問題ありませんでした。
あと、残雪量にもよりますが、今回は、全ての薮が雪の下に埋まったままだったので、ラッセルこそありましたが、薮漕ぎは一切無く、考えようによっては、この時期の方が歩きやすいのかもしれません。
ルート全般では、転滑落の危険個所は少ないです。ただその分、道迷いは要注意。特に霧が出ると格段に難しくなると思います。
地図読みをしっかりとし、また、マーキングをしっかりと見つけ出しながら、ルートを外さないように進むことに気をつけること。天気の判断を誤らないように取り組めれば、いつかは登ることができると思います。
いろいろ経験を積み、いつかはこのルートを目指していただければと思います。
それでは、また。
2010/5/8 14:38
教えてください
kzsinaさん はじめまして

昨年のGWに北岳から農鳥まで歩きました。
今年は、同じ時期にkzsinaサンたちのあるかれたコースを行って昨年とつなげたいと思っています。

恐縮ですが、1点教えてください。
アプローチは、バスですか?
転付峠登山口と奈良田が、離れていますが、どのようにされたのでしょうか。
昨年自分は奈良田まで車で行って、白鳳林道をあるきさわ橋まで運動靴で歩きました。(14Kくらいでした)
降りた後の事を考えると、車を同じように奈良田で停めて、登山口まで運動靴でアプローチしようかと思っています。(登山口まで16Kくらい・・。)
宜しくお願いします。
2012/1/18 10:31
奈良田から始発の村営バスですね
1月から、村営になったバスが奈良田6:35発。
これで、もどるんですね。
そうすると大体7:00に入り口のバス停につきますね。

有難うございました。
2012/1/25 14:49
プロフィール画像
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