朝熊ガ岳 五地蔵、経塚の謎
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
天候 | 快晴 風寒し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ブラリ定例、色々あったが本年最後の山行。
最後まで参加者不足に悩まされたが県外遠征のためか多数参加に喜ぶ。
しかし、企画者がキャンセルするなど相変わらずのハプニングは今年の特徴か。
本格的修験の山なので歴史をテーマにして朝熊岳道をピストンしよう。
修験の歴史は定かではないがおそらく伊勢神宮成立と並行するのだろう。
今回未見だが滝や岩場、岩裂のコースも存在するし。
何より梵字丁石、石仏、深くえぐれた参道、天測点など見所は多い。
当日トレランイベントがあって混雑が心配されたがコースが違ったようですれ違い皆無。Pはなかなか混んでおり人気の山だと察せられる。
ケーブルカー跡、峠のとうふ屋、他の写真入り説明表示も行き届いている。
星を観測して天測点の座標(緯度経度)を決定するのは伊能図以来の計測法。現存天測点は42カ所のみ。もちろん脇に一等三角点もある(三河本宮山と同じ)。
天測点北方の絆の森(昼川山・ひるごやま)にも子午線標がある。
現存する全国天測点は、1958年までの5年間カールバンベルヒ製70mm子午儀測定器があまりにも重量物のために置かれた台座跡。
その後軽量機ができ既存三角点でまかなったため使用されなくなった。したがってこの42カ所だけは特別位置が正確なことになる。
境界石のある遷宮御用材を斬り出すための宮域林(神宮林)も禁足地とはいえ広大だ。
信長が保護した山口祭も本来は宮域林内の御杣山(神路山、島路山など)から心御柱(しんのみはしら)を斬りだすためのものだったが、鎌倉期にはすでに良檜材が枯渇して木曽からの供給を頼った。
朝熊峠からスカイライン沿いを回り込んで金剛証寺表参道へ。
お地蔵さんが多いが当地は神道本場なので廃仏が激しかったのだろう。
お顔が損傷しているものが多い。
寺は山門、石垣が立派で広大な山城を思わせる。やはり不動さんが迎えてくれた。
展望台魔女のポスト付近でランチしたかったが寒風が吹きつけそれどころではない。食堂も狭くてすでに満員御礼。
仕方なく建物を潜って降りた公園に陽だまりベンチを見つけた。
風もしのげ海を眺めておしゃべりに花が咲く。
持参の通常ボトルのお湯はすっかり冷めていた。
念のため持参した車中の毛布をぐるぐる巻きにしたので下半身は温かい。
まだまだ本格的冬の到来には慣れていないのだ。
今回の目的の経塚にも行く。伊勢湾台風で偶然露出発見したとか。石塔群は石塔様々のスタイルでなぜかアラビア数字も刻んである。全体の圧倒する迫力は他ではちょっと味わえない。
伊勢湾台風と鳳来寺山鏡岩下遺跡と発見経緯が同じなのは何とも因縁だ。ただし、監視カメラがちょっと・・・・。
本当の山頂には雨乞いの八大龍王社。こちらは新築で風情に乏しい。
そのかわり峠までの降りの参道は林間にあり趣にあふれている。
総じてよく古道が手入れされており案内板の説明も要領を得ていた。
歴史をよく維持整備してくれている伊勢の方に感謝しよう。
さてハプニングが少なくなるように来年のブラリプランを練らなければ。
ブラリトレック
https://yamap.com/communities/96423
*1805年(文化2)4月22日、伊能忠敬第5次測量は伊勢山田に達した。同夜、経度の更なる正確測定のために初めて木星の衛星食を観測した。この木星衛星食観測は5月6日から8日にかけて鳥羽でも行なわれた。
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