桜平から東天狗、麦草峠への残雪期雪山散歩・リベンジ
- GPS
- 06:05
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 816m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 桜平〜夏沢鉱泉 林道。はじめは雪は少量もすぐに全面雪と氷。アイゼンなしで途中までがんばってみましたが結局ギブアップ。 夏沢鉱泉〜オーレン小屋 しばらく林道、その後はきれいな登山道。雪だらけ。腐っていない雪なので快適です。 オーレン小屋〜簑冠山 樹林帯の中の雪道。踏み跡しっかり。なだらか。 簑冠山〜根石岳 稜線上に雪無し。砂礫状。夏にはコマクサの群生。 根石岳〜東天狗 東天狗への最後の登りが岩になるが、短い。鎖はあるが無用の長物と化していて、皆無視している。 東天狗〜黒百合ヒュッテ トラバースに雪が残っていたり、岩の間に雪と氷だったりと(アイゼンつけるか)悩ましい。雪が豊富なときにはトラバースは要注意なのでしょう…。が、今日は困ること無し。 岩がゴロゴロする天狗の露地経由だったため、岩の上をぴょんぴょんしたくなる岩の並びです。ヒュッテへの最後の斜面は、尻セードの跡が幾筋も…。 黒百合ヒュッテ〜中山〜高見石〜丸山〜麦草峠 樹林帯の雪道。下りはグリセードもどきでスピードが出せます。 【登山ポスト】夏沢鉱泉の右角にあり。記入用紙・鉛筆あり。 【温泉】自宅で入ってしまいました。 泥だらけが気になる向きに…プール平蓼科温泉(蓼科湖ガソリンスタンドで無料券がもらえる) リーズナブルで登山者でも気軽…町営温泉の尖石温泉・塩竃の湯(400円) 穴場…グリーンバレーのパークホテル夕映えの湯(800円。 ゴージャスに…テラス蓼科(1500円) あたりがお気に入り。 後は下記に… http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF&msa=0&msid=106546880578204292570.00046da167c2f1a67bb88 【食事】エクシブ蓼科のランチ 今日は中華料理の(GW限定)ビュッフェへ。 2500円でおいしい〜。連休でも昼ご飯は空いてるのでゆっくりできます。 子供(5才以上)1000円でした。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
長らくの、課題を果たしてきました。
懐かしのルートです…。
その時の記念の靴下は未だに私の手元にあります。
GWも後半になり、いい天気が続いた八ヶ岳に靄がかかっていました。
今日もきっといい天気が続いてくれそうです。
朝4時半にお願いしておいたタクシーに乗り込んで、夏沢鉱泉下の桜平を目指します。
去年、一昨年と手を入れた林道周辺の森は日の明かりが差し込む明るい林床が以前の印象を変えてくれました。
林道は以前の通り、冬開けで少々荒れ気味。
それでも普通車で進める、これで文句を言ってはいけないレベルです。
美濃戸までよりもきれいになっています。
桜平のゲート前で下車し、林道をスタートします。
きれいな林道をのんびり進むとすぐにちらほらと雪があらわれ、すぐに全面の雪に変わっていきます。日の当たる部分は溶けているのでしばらくアイゼンなしでがんばります。
それも夏沢鉱泉下あたりで限界となり、アイゼンをつけて進みます。
まだ時間がはやくよい締まり具合でよく効く雪と氷です。
日中には緩むのでしょう…。
夏沢鉱泉で登山届けを投函、先に進みます。しばらくはまだ林道ですが、徐々に登山道へと変わっていきます。
登りの傾斜はほぼ変わらずにオーレン小屋まで続きます。
ここの水はおいしいのですが、今日は水を家からくんできてしまったのでそのままとしました。
オーレン小屋からは峰の松目、夏沢峠、根石岳方向へと道を分けていきます。
今日は誰も小屋の前にはいません。
この小屋を左に曲がってすぐ脇から根石岳へと樹林帯の雪道を上っていきます。
非常に緩やかな一定した登りが続く静かな登山道です。
10数年前に来たあのときも誰も会いませんでした。
ただ、あの年は全体に雪が少なく、ズボズボと残った雪を20-30cm踏み抜きながら登っていました。
足下も登山靴ではなく、普通のスポーツシューズメーカーが作った防水もないトレッキングシューズを模したもの…。
服も完全に夏用。ウィンドブレーカーも手元にありません。
ただ味方についてくれたのは、天候と一人の登山者でした。
陽気は今日と同じように真夏のよう。風はあるものの、今日よりも強くはありませんでした。
根石岳の山頂に腰掛けながら靴を脱ぎ、ビシャビシャの靴下を爪先をギュッと縮めながら乾かそうとそばの岩に足を乗せて…。
全く人が見当たらなかったこの日の山歩き。
そのなかでほぼ唯一の男性が靴下を譲ってくれました。
連絡先もお聞きせず、返すこともかなわない靴下は、時々私の非常用の着替えの中に入っています。
あれから、まだ非常事態にならずにお守りになっていますよ、、、。
今日は森林限界を抜けて、懐かしの稜線を楽しく登ります。
夏になればコマクサあふれる地もいまは静かです。ガレた登りは今日は足取りも軽く。
静かに頂上から見晴らす東天狗と西天狗の間の白い「吊り尾根」にはすでに単独行の人の姿が見えます。
のどかな稜線歩きを楽しみます。
所々出てくる雪と氷に、アイゼンはどうしようと悩みながらでしたが。
東天狗へは唯一の「鎖場」がありますが、どうやって使うんでしょうか、これ。というぐらいの無用さ…。さすが北八つの整備状況です。
岩場をよじ登ると頂上です。3組と一緒でした。
今日は風はそこまで強くなく、寒くもないので持ってきたパンをいただきます。
コーヒーが欲しくなりましたが、自宅にテルモスを忘れてきたので今日はペットボトルのお茶です。
のんびりしたところで、黒百合ヒュッテ方向へ。
天狗の露地という、岩がゴロゴロした登山道に雪と氷が間に挟まって、少し時間をとられます。アイゼンつけるほどでもなし…。
かといって不用心に足を進められず。
黒百合ヒュッテはきれいな山荘。お手洗いを借ります。
ここは山荘かという位きれい…。200円ですが納得でした。
ここからは樹林帯なので、雪道になります。
アイゼンをまた付けて出発です。
中山峠までの緩やかな道を曲がります。
ニュウへの分岐を右に分けて中山へ。直前の好展望地の後に静かな山頂を通り抜け、もう一つの開けたピークへ。
ここから登山道は右手に転回。さらに森林帯を一気に下ります。
途中でアイゼンを外してグリセードもどきでスピードアップ。
実は、山頂でのんびり、写真でのんびりしすぎて、エアリアタイムで行くとバスに10分足りないという事態にちょっと焦っていました。
というわけで、高見石でのんびり白駒の池をのんびり眺める…というのは省略。
丸山方面にいそいそと進みます。
丸山への登りは実は結構な急傾斜。
ただ、前半のんびりと登ったおかげで体力は完全に残っていたので一気に登り切ります。そして麦草峠まで一気に…。
と、一部ショートカットしたところ、思いっきり足の付け根まではまりました…。
調子に乗るのもほどほどに。
一番ピッケルが役にたった場面でした…。
森林を抜けると、突如として観光客がわらわら。
手にはお弁当の紙袋。
こちらはピッケル片手。
なんとも不思議な光景でした。
結局バスまで20分以上残して到着。
日差しにのんびりアイゼンを干しながらのんびりと空を見上げていました。
全体感想
とにかく快適でした。
天気はよし、装備も軽量冬靴と12本アイゼン(ピッケルも…)は歩きやすい。
誤算は、アイゼンを仕舞うのが面倒で、ケースに入れて天袋の上にくくりつけておいたら、間違えてGPSロガーのボタンが押されてしまったらしく、電源が途中で落ちていたこと…。(載せた場所から途切れてました(泣))
こんどは、他のところに入れよう…。
komadoriさん
お疲れ様でした。
しかし随分雪が少なくなっていますね。
今日も下界で、30度近いですから、無理もありません。
もう夏山も近い八ヶ岳、、、。
私もしばらくぶりで出かけようかと思いました。
長年の課題でしたか、、
私も課題たくさん抱えています、、、
Y-chan
大分減ったとおもいます。
約一週間前の雪はもうすべて溶けたようでした。
ここからは一気に減って、夏山に突入の気配をひしひしと感じました。
稜線は一気に夏になりそうです。
これで行かれる範囲が広がって、ますます選択の悩みが増えそうです。
課題とは 常に増える さだめかな…。
一つ終わると一つ二つと増えてきます。
欲でもあるので忘れないようにしたいと思ってます。
なかなか実現まで時間がかかることが多いのですが…。
残雪の天狗 いいですな〜!
見た感じ、雪は少な目?もう少し雪があると『雪山万歳 』『雪を求めて北八に来たぜ 』てな感じになっていたかも ですね!
あと北八で温泉といえば私的に本沢温泉ですかな 混浴で狭いですが、雪のある時期は良いですよ
稜線はまもなく完全に夏仕様になりそうです。
本沢温泉、行ってみたいです。
東側はほぼ未踏なんです。
雪で温泉とくれば…
ですかねっ。
良いですね八ヶ岳でしたか!
楽しそうです良かったですね。
それにしても。。。お一人で。。。ピッケルに12本アイゼンですか。。。。
格好良すぎでしょ!
夏になったら、更に山行きの選択肢も増えて。。
嬉しい悩みってやつですね!
わたしもです・・・それが一番の楽しみです。
悩みましょう!
グリセードもどき、やってみたかったんですよ。
さすがにストックでは折っちゃいそうなのでピッケル持参しました。下山途中は楽しかったですよ。
アイゼンは最初は軽量10本と思っていたんですが、靴に合わずに結局重装備に…
女性単独とはお二方と遭遇しましたよ。
この山域は気軽に登れていいですね。
八ヶ岳お疲れ様です。
タクシーを使っての単独縦走。
行動力と資金力に脱帽です。
茅野駅からのタクシーだったのでしょうか。
タクシーは便利ですね。
朝も早くからお願いしてしまったんですが、気持ちのいい方でした。
今回は拠点の山荘からの出発です。といっても、あまり茅野駅からでも変わりないかもしれませんね。
帰りは楽勝〜ですが。
帰りのバスは、寝過ごしそうで大変でした。
電車に乗る時にとても楽しそうにつぶやいていましたが、そのまま楽しい北八山行になって良かったですね。
思い出のルートのようですが、このようにマイ ストーリーを綴っていくのも単独行の楽しみの1つですね。
みんなで行く山行も楽し、一人で行く小説のような山行もまた楽しで、登山は本当に楽しい趣味ですよね。
のんびりゆったりしながらの、ちょっとセンチメンタルジャーニー(古い〜) でした。
ワイワイもそろそろ恋しくなってきましたので、5月後半の東北遠征、楽しみにしておこうと思います。
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