阿弥陀北稜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 166m
- 登り
- 0m
- 下り
- 166m
コースタイム
23日 赤岳鉱泉-7:45行者小屋-8:05中岳沢分岐-8:15-9:07尾根-9:25ジャンクションピーク-9:45取付き-11:15阿弥陀岳頂上-11:55中岳のコル-12:15行者小屋-赤岳鉱泉
天候 | 22日くもり 23日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
ファイル |
非公開
6341.xls
計画書
(更新時刻:2012/12/17 13:58) |
写真
感想
久しぶりの北陵。
初日入山したのは良かったのか?
反省。。
ヤマテンの予報では2日目の午前中が勝負。
2日目
沢沿いで弱そうテスト。
昨日より雪が断然しまってる。
昨日作ったトレースを辿る。昨日の努力は無駄ではなかった。
取付き
尾根に登ってる時に、ザッパに今日リードする?って聞いたら、即座に
今日はオールフォローでイイです。返って来た。
って、ことでオールリードしました。
昨日のミゾレ雪のせいか、ホールドが氷ってたりで、
所々ピックで削ったりして登攀。
あれ?我々今日は3,4パーティ目だから、この削ってる時点でルーファイミス?
2P目の終了点も倒木が埋まって見つからず、スタンディングアックスで。
兎に角、今回後続パーティに煽られることもなく、天候も風もなく好条件。
しかし、ホールドが弱冠氷ってたりで怖かった。
でも、この2人とはインドアのグレードが私より上なので、もう二度とオールリードは
やりたくないww
怖いのキライ。
初の冬ヴァリエーションで阿弥陀北稜へ。
ヴァリエーションという意味では昨年何度か連れて行ってもらった
アイスクライミングもジャンルとしてはヴァリエーションなんだろうけど、
正統な?ヴァリエーションは今回が初めて。
初日:
前泊の道の駅は雪がぱらつき、朝起きると既に10cmは積もっていた。
予報でも終日雪とのこと。これまで暖かかったこともあって、
カチカチになった雪の上に今回の降雪で雪崩る可能性が高い。
しげリーダーは、出発前にかなり迷ったようですが、
まずは現地判断することにし、そのまま計画通り進むことに。
美濃戸につくと、車はまばら。雨もぱらつきメンバーのテンションも下がり気味。
赤岳鉱泉までの道も心なしか足どりが重い。
行者小屋から文三郎道を進み、しばらくして中岳沢分岐から中岳沢を遡行。
雪崩を警戒して、沢に入るなり尾根に取り付く。
通常ならもう少し沢を詰めるらしい。
中岳沢は過去に雪崩れ事故になったこともあるので、
安全を見越し早めに尾根筋に上がることに。
中岳沢分岐からすっとトレースがなく、常にラッセル状態。
尾根筋にあがってからのラッセルはほぼ腰〜胸ラッセルなので、
進みも遅いし、体力も使う。4人体制で交代しながら進む。
天候もよくなく風も強い。
ラッセルしてない先頭以外の残り3人はほとんど待っている状況なので、
だんだん体が寒くなってくる。
もう少し短いスパンで交代したほうがよかったかも。
こういうのも状況次第で判断していくべきなんだろう。
出発があまり早くなかったことと、ラッセルに時間ととられたこともあって、
時間切れとなりジャンクションピークまでで撤退した。
二日目:
ふたたび阿弥陀北稜へ。
初日とうってかわって、ほとんど雲ひとつない快晴。
昨日同様、文三郎道から中岳沢に進む。
直前にいたパーティは昨日我々が作ったトレースを進んでいる。
このまま昨日のトレースを進むか迷ったが、
雪もしまっていたため、もう少し沢沿いを進むことに。
沢沿いにもトレースあり。
雪崩が怖いので、何度かピットチェックを実施。
しばらく進むと、だんだん雪が緩くなってきたので、尾根筋にあがることに。
沢沿いのトレースはまだ沢を詰めているようだが、このまま進むと危険と判断。
尾根筋への道はトレースがなく、昨日同様の胸〜腰ラッセル。
喘ぎながらも、交代しつつラッセル。何とか稜線上にたどり着く。
稜線上は昨日作ったトレースが残っていた。すでに何パーティか入っているようで、トレースが明瞭になっていた。
しばし休憩をいれ、ジャンクションピークへ。
ジャンクションピークから取り付きまでは、結構な急登。
ダブルアックスだったので登りがすごく楽でした。
1P(フォロー/※mjunさんリード)
岩の凹角状を登り、左に抜ける。登りはじめに1ピン目。左に抜けるところで2ピン目。終了点はピナクル状の大きい岩にて。上部のスリングを雪の中に埋めて強度を増していました。
2P(フォロー/※mjunさんリード)
難しいのは最初の1手目。岩にアックスを引っかけながら登ると登りやすい。
後半はプチナイフリッジ。落ち着いて渡れば問題ありません。
岩への取り付き(左下)にピンがあったのかな。。
下からみてたら、そこに少なくとも支点とってました。
終了点は灌木があるようですが、雪で埋まっており、スタンディングアックスで
支点をとってもらう。
2P終了点からロープなしで少しだけ登ると、阿弥陀岳頂上。
初の冬バリエーションの達成感を感じつつ、ほっと一息。
天候に恵まれ、山頂からは赤岳〜硫黄までバッチリ見えました。
当初文三郎経由で帰る予定でしたが、雪の状態が思ったよりよかったこともあって、中岳沢を下降することに。
雪崩に巻き込まれてもすぐに発見できるようお互い十分間隔を開けて下降。
あっという間に行者小屋に到着。(こりゃ楽すぎます)
実は、その後の鉱泉〜美濃戸までが最大の核心。
初日に降った雨でゆるんだ雪が二日目にカチカチに氷り、
下山路、至る所で転倒しまくり。。
でも無事けがすることもなく終えることができました。
初日、二日目と阿弥陀北陵にチャレンジさせていただきまして、
ありがとうございました。
初めての冬バリ。
行く前、緊張して本当に吐きそうだった。
自分ごときが北稜に挑戦させてもらうなんて、生意気なんじゃなかろうか。。
パーティーの足を引っ張らずに行動できるだろうか。。
諸々不安を感じつつも、とても楽しみでもあった。
緊張するけど、せっかくの機会を頂いたのだから、精いっぱい頑張ろう!
と、自分に必死で言い聞かせつつ、当日を迎えたのでした。
土曜日。
美濃戸に着くと、雨。
うわ、、、先週のメリクリ山行と同じパターンやん。
みんな萎え気味。
自分に至っては、
『これもう「お前ごときが来るなんざ100万年早いわ!!」と、北稜の神様に拒否されてるんじゃなかろうか。。』
とすら思えてしまった。
足取りも重い中、翌日の好天予報を信じて赤岳鉱泉を目指してみる。
鉱泉にてベース設営後、取り付き地点へ行ってみる。
トレース無し。
流石にこのコンディションでは先行パーティはいない模様だった。
中岳沢を少し入る。ヒザ上ラッセル。
弱層テストしてみる。
『(間髪いれず)ドシャっ』
弱っ。怖っ。
早めに左岸の稜線に上がる。
稜線に上がるところから、胸〜腰ラッセル。
全然進めない。
でも翌日の午前は好天との予報。
翌日の行動を想定して、行けるところまでラッセルしておくことに。
交代しながら、ラッセル。
ハァハァ言いながら雪をかき分け進む。
何これ。何やってんの俺。超きつい。
でも?楽しい、、、カモ?
いや、やっぱり寒いし辛い!暖かい部屋でコーラ飲みたい!
でも、もうちょい進みたい!
不思議な感覚だった。
誰も踏み跡をつけていない雪上をかき分けながら進むのは、
すっごい辛かったけど、すっごい気持ち良かった。
≪追記分 、
結局この日はJPまでラッセルした後、撤退。
(しげさん以外)ヘロヘロになりつつ鉱泉へ帰還。
しげさん、普段走り込んでるだけあって、体力が強い。
自分も見習って、もっと体力つけなければ。俺も走ろうかな。
鉱泉に戻り、ほさっくると合流。
夕餉は私が食坦。久々の食坦。しかも最近、下界で殆ど自炊してない。
久々の料理に緊張した。
今回は即興カレー鍋。
うーむ、可もなく不可もない出来栄え。中途半端な出来になってしまった。。
次回までにはもっとブラッシュアップさせておきます。
翌朝、北稜再アタック組(もりぞーさん、ざっぱさん、私)と、赤岳組(しげさん、ほさ)に別れて行動。
快晴、ほぼ無風。天候は最高。
雪のコンディションが気になったが、前日よりも締まっていた。
中岳沢から少し入ると、JP付近に2人パーティらしき人影が見えた。
我々のすぐ目の前には、4人組くらいのパーティ。
直前を先行する4人組は、前日我々がつけたトレースを辿っていた。
それとは別に、中岳沢に新しいトレース有り。
JP付近にいる先行パーティのトレースだろうと考え、沢上のトレースをしばし辿った。
しかし、このトレース一向に稜線上へ向かわない。
一同、流石に疑問を感じ始め、前日同様腰〜胸ラッセルで稜線上へ出た。
前日よりも雪が締まっていたとはいえ、沢上は怖かった。
(稜線上からよくよく見てみると、沢上のトレースは結局中岳のコルまで続いていた。。)
【つづく】
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