【エベレスト街道後半】Namche - EBC - Lukla
- GPS
- 32:00
- 距離
- 100.0km
- 登り
- 6,183m
- 下り
- 6,752m
コースタイム
2023/12/29 Namche - Pangboche
2023/12/30 Pangboche - Lobuche
2023/12/31 Lobuche停滞
2024/1/1 Lobche - EBCの1km手前 - Lobche
2024/1/2 Lobche - Namche Bazaar
2024/1/3 Namche Bazaar - Lukla
天候 | 毎日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2023/12/28 Kunde Peak
普段身体を鍛えていても高度の耐性は普通の人と変わらない。酸素濃度が低いことに対して心臓と肺を鍛えて酸素を取り入れる能力を上げたとしても、気圧が下がることによる外圧/内圧の変化が身体に与える負荷は防ぎようがない。深海から陸に打ち上げられた深海魚のように内圧が優勢になって身体のあちこちがおかしくなる。なのでここから先は時間をかけてゆっくり高度を上げる。ガイドブックで推奨されているようにNamcheで2泊する。今日は3,500mのNamcheから4,200mの裏山Kunde Peakまで散歩をする。朝は-4度くらい。空気が乾いているので寒く感じる。宿を出るとすぐに黒い犬がついてきてKunde Peakまで一緒に行った。今日は単独じゃない。Kunde Peakからクムジュンに下りる。称名滝の途中にある(冬季休業中しか通ったことがない)クムジュンだ。白くて大きな山がよく見えるHotel Everest Viewに寄ってみた。カトマンズからのヘリツアーでしか泊まれないらしい。ツアー料金30万円超えとのこと。Namcheに戻ってきたらシェルパシチューを食べて寝た。
2023/12/29 Namche - Pangboche
今日は4,000mのPangbocheまで。Pikey PeakとKunde Peakで慣らしたおかげで4,000mでも辛くない。この時は食欲もあってPangbocheの宿ではシェルパシチューにじゃがいもまで食べた。今日泊まった宿は今回の旅で泊まった宿でとても良かった。日当たりが良くて温かい部屋にWi-Fiもあって快適だった。
2023/12/30 Pangboche - Lobuche
5~6時間歩いてLobucheへ。途中の4,300mのDingbocheの町に一泊することが推奨されているがPangbocheからDingbocheまで1時間で着いてしまったので次の町5,000mのLobucheまで上がった。これが失敗だった。Lobucheに着いたら食欲があったのでシェルパシチューと紅茶を頼んだら明るいうちに寝た。
2023/12/31 Lobuche停滞
めちゃくちゃ具合が悪い。昼に食べたものは夜中に全部戻してしまった。コーラも温かい紅茶も受け付けず戻してしまった。ベッドから全く動けないのでこの日は丸一日横になっていた。どこで間違えたのか。
喋りながらゆっくり歩いて、所々で何度もお茶休憩をして、宿に着いたら夜までおしゃべりしながら食事をして寝る。こういう陽キャ欧米人みたいなムーブが高度順応にとても良いらしい。私のように「夜明けと同時に出て休まず歩いて次の宿に着いたらメシ食って寝る」というのはよろしくない。寝ていると呼吸が浅いのでダメ。起きて喋っている方が順応しやすいらしい。さらに脚を鍛えちゃってるもんだから脚が疲れてペースが落ちないのもよろしくない。まとめるとネパールでのトレッキングは普段運動しない人たちが仲間とワイワイ行くと快適に楽しめる。
2024/1/1 Lobche - EBCの1km手前 - Lobche
新年だがネパールは独自のカレンダーを採用しているので新年感は無い。少し楽になったので出発する。昨日は丸一日液体も口にしていない。こんなことは生まれて初めてだ。見たことの無い黒い色の尿が出た。こんな状態で身体を動かして大丈夫なのか心配だったが身体は動く。息切れしないようにゆっくり歩いて5,300m Gorakshepへ。村だ。人が住んでいる。モノを運んでいるのか人を運んでいるのかはわからないがヘリがひっきりなしに飛んでくる。エベレストはずいぶん近くなった。記念にベースキャンプまで行ってみようと前に進むが、寒いし眠いしもう歩きたくないので帰ることにした。エベレストを近くで見ても何も感じなかった。氷の付いた岩の壁だった。自分が立っているところが5,000m以上と既に高いので大きくは見えない。それよりも道中ずっと見えていなアマ・ダブラムやプモリの方が存在感があった。Gorakshepは標高が高くて苦しいし寒いし物価も高いのでここに泊まりたくはない。明るいうちにLobcheまで戻ってきた。身体はだいぶ楽になったのでお茶とビスケットを食べて寝た。明日は一気に暖かくて空気の濃いところまで下りれる。嬉しい。
2024/1/2 Lobche - Namche Bazaar
日が昇ったら出発。今日は行けるところまで下りる。来るときに泊まったPangbocheの宿にもう一回泊まるのも良いな、と思ったが予定よりも早くPangbocheに着いたので今日中にNamcheまで下りることに決めた。下り基調でぐんぐん空気が濃くなって体調が良くなってくる。Namcheには7時間弱で着いた。寒くて全く汗をかいていないのでシャワーを浴びたいとも思わなかった。食欲があったのでトマトのスパゲティを食べた。めちゃくちゃ美味かった。去年もTatopaniで食べたスパゲティがえらい美味しかった。ネパールのスパゲティはアルデンテからはほど遠くしっかり茹でた麺が出てくるが、私はこういうスパゲティが好きだ。食堂で休んでいるとこれからEBCへ向かう日本人男性がやってきた。色々な国のトレイルを歩いている人で面白い話が聞けた。3~4時間くらいずっとお喋りしていた。
2024/1/3 Namche Bazaar - Lukla
帰りはLuklaからKathmanduまで飛行機を使う。悪天で飛ばなかったら大変なので予備日を1日確保している。来るときに歩いた道なのでサクサク行く。多くの日本人を追い越したりスライドした。Luklaにはあっという間に着いた。珍しくおみやげを買ったりカフェでお茶したり優雅に過ごした。おみやげはKathmanduで同じものがもっと安く買えたかもしれない。
2024/1/4 Lukla - Kathmandu
朝8時の便を予約したが、ここはネパールなので飛んだのは13時前だった。無事に着いただけでも100点だ。まずは去年も行った"ロータス"でチキンカツカレーを食べた。この大学の学食のような衣が分厚くて薄い肉のチキンカレーが美味い。米もカレーもうまい。うまいが去年ほどの感動は無かった。その後はこちらもまた去年ポカラで利用してとてもよかったマッサージ"Seeing Hands"へ向かった。去年ほどの感動は無かった。マッサージは施術者の技能に大きく左右されるのでポカラの人が上手だったのかもしれない。タメルのホテル"Andrew Home"は1,300円と激安で個室、ふかふかのベッド、熱いシャワー、親切なオーナーと素晴らしくよかった。2泊した。最高だった。
2024/1/5 Kathmandu滞在
日本行きのフライトは明日の朝なので今日は一日カトマンズ。観光地は去年行ったのでもう行かない。今日はカフェ巡りをした。カフェ巡りなんて日本に住んでいてもやらない、なんなら人生初だが最近エスプレッソづくりにハマッているので色々なお店のエスプレッソを味わってみようかと。カトマンズでは1杯200円以下で飲める。4店舗まわってみたが普通だった。私が作った私好みのエスプレッソが一番うまい。その後は少し歩いてスーパーマーケットに行った。外国のスーパー、特に食品売り場はとても楽しい。パン屋も楽しい。良いコーヒー豆があったら欲しかったがスーパーにあるものはどれも焙煎(製造)から日が経っていたのでやめた。コーヒーは焼き立てかどうかが美味しさを支配する。品種はその次。
2024/1/6 Kathmandu - インド - 羽田 - 千歳
7時に宿を出てバイクタクシーで空港へ。まだ人もクルマも少なくて太陽の光が低いカトマンズの街は素敵だ。インドまで1時間ちょいのフライト。インド - 羽田は安心のANA. SFC会員だとエアインディアのラウンジが使えることを空港スタッフが教えてくれた。エアインディアのラウンジはカレーもケーキも酒もチキンも食べ放題。人も少なくて静かで超快適だった。教えてもらわなかったら絶対に寄っていなかった。感謝。その後は飛行機に乗り込んで羽田まで寝ていたら着いた。そこから更に羽田-千歳便に乗り換えてようやく我が家に帰ってきた。とは言ってもまだ引っ越して1日も経っていない我が家だ。段ボールだらけ。しかし翌日1/8(月)は祝日。仕事は1/9(火)からなのでパパッと支度をして山スキーに出かけた。去年もネパール帰国後、即槍ヶ岳だった。
二度目のネパール旅行は勝手がわかっていたので楽だった。しばらくネパールはいいかな。年末年始の休暇はGWや夏休みよりも長い。せっかくなので海外に行かなければ勿体ないと思っていた。海外も楽しいっちゃ楽しいが、雪の多い北海道で仲間と羊蹄に行ったり、実家で家族と過ごした方がエネルギーを使わずに楽しい思いができる。来年は北海道で大人しくしていようと思う。今のところは。
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