富士山BC:富士宮ルート〜初めて風に飛ばされました


- GPS
- 08:51
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,414m
- 下り
- 1,394m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:30
天候 | 六合目以上は晴れ。 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏季以外の富士登山は以下のガイドラインに従って万全な装備にて臨みましょう。 http://www.fujisan-climb.jp/risk/guidelines.html 静岡県警ならびに山梨県警はオンラインで登山届を受け付けています。 |
その他周辺情報 | 御胎内温泉健康センター http://www.otainai-onsen.gr.jp/ |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
派手に渦巻いたつむじ風で傍にいた登山者が風で人が飛ぶの初めて見たと言ってました。怪我無く無事でよかったです。(eno)
私も風に飛ばされたのは初めてです。詳細は感想で(d)
感想
先週に乗鞍で板納め、のつもりだったんですが、やっぱりガマンができなくて富士山に。本日はenoshiman隊長とサシで登って滑ります。
板納めするといっておきながらしなかったので、山の神様からバチがあたったのでしょうか、見事に風に飛ばされました。私も初めての体験なので、状況と思ったことをまとめておきます。
当時、強風が吹いていたのは認識していましたが、それまでは耐風姿勢を必要とするような強風はありませんでした。それが突然、7mくらい前方で、雪の小さな塊がすごい勢いで宙に浮きあがるのが見えました。まるでUFOが離陸するみたいに(見たことないけど)急速で不自然な飛び方でした。この時点では自分の体には全く風を感じない状態なので、あれ?っと思い、すぐに「突風!」と思いなおしてとっさに耐風姿勢に入りました。すぐに砂や雪片がバラバラと体に当たり、3秒くらいたった時、それまでの風とは比較にならない爆風が襲って、右前から左後ろにひっくり返されるように体が飛ばされました。柔道の有段者に投げ飛ばされたような、ものすごい勢いで抵抗の余地は全くありませんでした。
雪面の状態はザクザクのザラメで、余裕でシリセードができるくらい滑りにくい状態でした。今日は滑落はしない雪質、と思って歩いていたのですが、飛ばされた勢いに加えて、斜面に倒れてからも風で押されたような感じがして、そのままごろごろと回転しながら斜面を落ち始めました。何回転かしたところでウィペットのブレードを差し込んで体を止めました。滑落距離は5〜6m位ですみました。
足元は12本爪アイゼン、手にはストックとウィペットでした。そもそもスキーで滑るための登山で、カリカリのアイスバーンは登らないつもりでいましたので、ピッケルではなくウィペットにしていました。
おもう教訓は3点ほど。
\風(つむじ風)は突然にくる。
特にザラメの雪面では舞い上がるものが少ないので、見た目に旋風の接近がわかりにくい。独立峰の強風時は特に注意が必要。
▲掘璽肇蕕鷲に弱い。
私はザックの横に長いスキーをさして歩いていました。スキーの面積は狭くとも頭上に長く伸びているので、テコの原理が働いてより風にあおられやすくなる。シートラ時は、倒されても滑落しない場所に限る。
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なので、装備は万全に。ウィペットは滑落を止めるのには役立ちますが、深く刺さらないので耐風姿勢の支点にはなりにくいです。ただし、今回はピッケルでもまったく結果は同じだったとは思いますが・・。それと倒れたところに岩がなかったのは幸運でした。競技用スキーのクラッシュヘルメットを携行していましたが、いつも被るのは下りのみ、登りは暑いのでハットでした。やはり登りも被ったほうがいいのでしょう。
ひやりとしましたが、風の威力を思い知るのにいい経験になりました。私は、冬山はスキーのために登ることが多いので、踏み外したらサヨウナラというカリカリ斜面には滅多に行きませんが、行きがかり上、そういうところをわずかでも通過しなければならないことはゼロではありません。これから気を付けよう。
富士山は夏冬あわせて4回目。いつも5合目で数時間ぶらぶら「高度順化」してから登ることにしていたのですが、今回は着いて即登山。そのせいか7合目手前あたりから「酸素が入ってこない」感が強くなって、enoさんから随分遅れるようになりました。こういう時こそマイペース、ということで小屋のたびに随分待ってもらいました。すいませんでしたね〜。
下りも荒れた斜面で石を避けながら、連続小回りターンを強いられてヘロヘロ。最後は夏道のシートラ下りに疲れ切ってしまいました。
今回こそホントの板納めです。
いつも元気全開!enoさんのかっとびスキー
今日はスキーもダジャレも抜群の滑りのドロさんとデートです。
魔道会メンバーにはまだ暫くシーズン継続の方もいるようですが、とりあえず我々二人は今シーズンの板納めに富士山へやってきました。
えのしまんにとってはもはや毎年恒例となっている富士宮口BCです。
毎年富士山でそれも富士宮口でBCシーズンの終了を迎えています。
何故富士宮口か、それはおじさんにとって一番楽に登れるルートだからです。
ということで新五合目を少し遅めの7時に出発しました。
それにしても今年は雪が少ないです。
山頂まで雪がわずかしか付いていません。
既に夏道はその全貌を現しているようでしたが、我々は富士山の皺に細ーく溜まった痩せた雪渓を滑ることになるため、登りはインスペクションしながら雪渓を行くことにしました。
その雪渓を登りながらドロさんずっと空気が足りない、空気が足りないと苦悶の表情を浮かべています。
自分も毎年八合目から上では高度障害らしきものが出て山頂でだいたい半死の状態になるのですが、今回も生あくびがやたらと出ます。
丈夫そうに見えておじさん達はか弱いのです。
雪が緩んでいるため周りの人達は皆Wストックで登っていたのですが、えのしまんはなんだか嫌な予感がして7合目でピッケルに持ち替えました。
眼下の雲が積乱雲のように盛り上がっています。
八合目を過ぎたあたりで突風が吹き荒れるようになりました。
度々耐風姿勢をとるようになります。
えのしまんの近くを登っていた登山者が突如叫びました。
「風で人が飛んだ!」
下を見ると派手な渦巻きのつむじ風が舞っています。
そこにドロさんの姿が。
つむじ風で飛ばされたのはシートラで登るドロさんだったのです。
雪が柔らかくウィペットで滑落停止できたので傷一つありませんでしたが、凍った斜面だったらたいへんなことになっていました。
見た目強靭なドロさんが飛ばされるとは、普段からダジャレが軽すぎるせいかもしれませんが、やはり富士山侮るなかれです。
九合五勺を過ぎいよいよ雪渓が途切れて山頂鳥居が見えてきました。
ドロさん立ち止まってこちらの顔を伺っています。
何かと思ったら「板ここにデポしていきます?」ですって。
「何言ってるんですか?お鉢を滑るんですよ!!」とえのしまんは叫びました。
というのは嘘でドロさんに同調してえのしまんも板をデポすることにしました。
それどころかザックまでデポしようとしたえのしまんに流石のドロさんも眉をひそめたのでありました。
おじさんは極力体力を温存しないとあとで大変なことになるのです。
そんなわけで剣ヶ峰は板無しの記念撮影となりました。
一休みして滑走を開始したのですが、今回は色々ぶったるんでいたのでえのしまんは歩行モードを解除せずに滑るは、ひと滑りごとに最後でコケルはで精彩を欠く板納めになってしまいました。
石混じり雪渓を二つ繋ぐことにより何とか六合目までは滑って降りてくることができました。
富士山の砂礫と石の上を滑って板はガタガタです。
我が愛しのBCギア達よ、次の冬までゆっくりお休み。
Doronpaさんの華麗な滑り
コメント
この記録に関連する登山ルート

ビデオ最後こけて終わってるう・・・
おまけに大後傾。
ドロさんカットしてよ〜
実は空気が薄いせいでブーツを歩行モードのまま滑っていて一旦凸凹の衝撃で後傾するとリカバリーが効かなくなって・・・・・
↑ 言い訳に必死のえのしまんであった。
ギリギリこけてなかったので、カットしようかどうしようか、しばらくのカットーの末このように相成りましたので、あしからず
私の滑りは、ヘロヘロ感満載でしたわ〜
もっとスタミナつけねば
ではでは!
エロ隊長、doronpaさん、おはようございます〜
やっぱり富士山は怖いですね
御無事でなによりです。
ウィペットが役に立ったとお聞きして個人的にはちょっぴり嬉しかったり
doronpaさん、やっぱりエロ隊長は怖いおじさんですね
こちらは乗鞍カッパ天国で遊んでて良かった良かった
エロ隊長定着しちゃったじゃないですか。
この見返りは津波のように大きなインパクトをもってフレさんを襲うことでありましょう。
今回ドロさんは滑る前に飛んだせいか、おやじギャグの精彩を欠いていました。
FREさんこんばんは!
ギャグとスキー以外のところで派手にスベるとは思いませんでしたね〜
吹けば飛ぶような将棋のコマ、の気持ちがわかりました。
飛ばされる前、酸素が欲しくてさんざんフーフー、いってましたから
ウィペットは、落下を止めるのには役立ちますが、落ちないようにするギアとしては
ピッケルにはおよばない、ということでしょうね。
eno隊長、doronpaさん
貴重な恐怖体験をされたようですが、ご無事で何よりでした。
記録を拝見する限り、お鉢が一番キレイな雪が残っているように見えたのですが・・・オジさんたちは体力がないですって?またまた〜。
結構登っている人たちがいたようですが、皆さんBCなのでしょうか?
タケさん、二人ともヘロヘロでお釜へGOの選択肢は完全にありませんでした。
例年に較べれば雪のせいなのかBC禁止誤報道のせいなのか人が少なかった気がします。
富士宮ルートに限っては九合目まで夏道だけで登れます。
タケさんこんばんは!
滑っても止まる雪だと思っていたので恐怖はなかったのですが、
吹っ飛ばされた時の力の強さには驚きました。
それより恐るべしは、エノ隊長の体力です。
登りも下りも全く追いつかんかったです、ハイ。
今週末の選択肢のひとつでしたが、今期は終わりですね。
例年なら蟻の行列ですが、滑走禁止報道のおかげか?
スキーヤー・ボーダーはずいぶん少ないですね。
でも雪は無くてもさすがに富士山。
ドロさんの体格でも空を舞うんですから、
僕だったらキリモミ状態でどこかへ行っちゃいますね
ドロさんもエノさんも楽しく板納め完了、おめでとうございました
鬼のシバちゃんは、まだまだやるんでしょうね。きっと・・・。
がんこ総帥、今期板納め完了いたしました。
あとはしばやんに任せます。
そうなんですよ。
山梨日日の確信犯的誤報のせいか、人が少なかったです。
雪が無いので諦めた人も多そうですが。
ガンコさんこんばんは
半年に及んだ板の季節が、まさに風と共に去りぬ、です
雪が少ないなか、未練たっぷりで滑ってましたが、最後に思わぬ”落ち”がつきました
夏もヨロシクお願いします
enoshimanさん、doronpaさん、こんにちは。
まずは無事に下山されて何よりです。
昨年滑った感動が忘れられず、今月もう一度、富士宮口から上がることにしました。
直前情報として気になる箇所を写真で見ることが出来て、大変参考になりました。
ありがとうございます。
雪も少なく、状態も悪そうですね。板も覚悟します^^;
今シーズン、お疲れ様でした。
nishiyan6さんこんにちはー(・∀・)ノ
富士宮山頂からの雪渓は7合目のブル道で消えています。
で、ブル道で夏道側の雪渓に乗り替えて6合五勺まで滑れました。
気をつけて楽しんできてください。
nishiyan6さんこんばんは!
雪の状況はかなり悪くなっていると思いますよ〜。
予想以上に雪面に落石が多く、まるで地雷原。踏むと派手に傷つきます。
石の周りの雪が溶けてできたすり鉢状の穴も深くなっているでしょうね。
石と穴を避けるスラローム大会で、下りも大いに疲れました。
私は、履き古したゲレンデ板を担いで上がりましたが、これだけはビンゴでした。
北海道からご苦労様です。お気をつけて。
シバさんが炭水化物をかかさずに摂取し続けているのはひょっとしてこれを想定してのことなんじゃ・・・
エロ隊長もドロさんも負けてられませんね。シーズンオフにガリタ食堂並のトレーニング開始です。まずは飯田橋の神楽坂飯店でジャンボギョーザから!!
http://www.tokyogyoza.net/archives/3990047.html
だから今週末から早速オフトレやんけ
オフトレちゃうやんアホトレやん・・・
確かに、シバさんなら飛ばなかったかも・・・。
体重ではなく、根性で風を跳ね返していたでしょう。
ということで、ジャンボギョーザは誰かに譲ります
突風こわいわー
ドロさんレポ参考になります。
カリカリだったら…世間を騒がせてたニュースになってたかもですね〜(ーー;)
なんか嫌な予感というのが大事ですね!
エロ隊長 さすが ついてるぅ〜
エロ隊長ちゃいまんねん。
ほんと無傷で良かったっす。
風は怖いねー!
カリカリは原則行かないことにしているのですが、
そうじゃないところでも、同じことが起こったら十分コワイと思いました。
夏道でも、一歩ヨロけたら終わりという所、けっこうありますもんね。
それと、実は後で考えて一番コワかったのが、斜面に吹っ飛ばされた時の衝撃です。
受け身を取る間もなく倒され、雪面に頭をぶつけてますので、
もしそこが岩場だったら大怪我でした。
蒸れるのはイヤですが、やっぱメットは偉大です。
おお、毛が抜けた、なんてダジャレを言ってる場合ではなかったでしょう
ではでは
えの隊長、ドロンパさん
こんばんは。(^-^)/
富士山の突風で登山者が飛ばされ×××
ニュースで見たことありますが
本当にあるんですね。。。((((;゜Д゜)))
お怪我もなくご無事でなにより。
〆の富士山コラボ
大変お疲れさまでした。(^-^)v
sionさんこんばんは!
面倒なことにならなくてヨカッタです。
多少滑って、enoさんはじめ周りの方々を驚かせてしまいましたが、
夏道ではなく、雪の上で倒されたおがげでケガがなかったと思います。
富士でなくとも起こりうるので、気をつけましょう。
ではでは
sionさんこんばんはー(・∀・)ノ
いやー本当に風は怖いです。
むすめさんよくき〜けよ、山男にゃ惚〜れるなよ〜
山で吹かれりゃよ〜おお、若後家さんだよ〜
って実感です。
特にシートラしてると富士山に限らず風で飛びそうになります。
槍ヶ岳でも吹っ飛びそうになりました。
sionさんも結構一人で過激に突っ込んでゆきそうなので気をつけてくださいね〜
doronpaさん、enoshimanさん、こんばんわ!
あれだけの雲があると上昇・下降気流のせめぎ合いで
乱気流が発生しそうですね〜
そんなアクシデントがあっても
滑りはいつもどおりの「そんなのかんけーな〜い」だね〜
兎に角無事でなによりなによりね〜
これで板納め?・・さ〜てとどうなりますでしょね〜
ノリさんまってるよ〜
ではでは・・・
kazzさんこんばんは!
空中浮揚までして、今年はもうオシマイと悟りの境地に達したのに、
あ〜、ノリさん、まだ待ってますか・・・。
あー、滑りのボンノウは消えませんなあ。
という冗談はさておき、風の恐ろしさは身にしみました。
ではでは!
kazzさんこんばんはー(・∀・)ノ
まだまだ乗鞍では華麗なテレマークが見れそうですね〜♪
ドロさんとのセッションビデオ羨ましかったなあ。
次週は二日間丹沢で蛭と戦う予定です。
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