鳳凰山 青木鉱泉 ドンドコ沢中道 ルート
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,309m
- 下り
- 2,301m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:10
天候 | 2日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
ドンドコ沢は小さいほうの沢筋で崩落個所があり、ケアされていますが、崩れやすいので端っこを通るときは注意が必要と思いました。 登山コースはドンドコ沢も中道も非常に整備されており、良い道です。 赤いマーキングもこれでもか!っていうぐらいあるので、迷わないハズ?? (山中彷徨っていた若者よ、ごめん!) |
その他周辺情報 | 新道は土砂災害で崩落通行止めの模様、道に詳しくなければ、ガタガタしますが旧道がベター。要確認。 |
写真
感想
鳳凰小屋の名物 『おやじさんのカレー』を食べたくて、鳳凰小屋に泊まることにしました。
でも、ひとりで頑張っていたのは若い小屋番君でした。
彼はすごい。
ひとりで宿泊受付や販売、寝具の整理、食事の名物カレーの準備はもちろん、氷のような冷たい水で全員の食器と鍋を手洗い、夕方にはトイレ掃除をしているところを見て、感動してしまいました。それが彼の仕事といえばそうなんですが、普通なら、なかなか続きませんよね、いまどき。それでいて、お話しすると穏やかな感じの性格。
オーナーから、ひとりで小屋を任されている理由がよくわかる気がします。
応援したくなりますよね。せめて、トイレに流す水用の空になったペットボトルの水の交換だけでもと思い、お水汲みをしました。
夕食のカレーは、その彼が作ったカレー。
どこか懐かしい感じの味がする、受け継がれてきたカレーだそうです。
ピーク時には小屋番君だけでなく、オーナーをはじめ、アルバイトの人員も増えるんでしょうが、食事の準備だけでも大変ですよね。秋口などのピーク時には最高180人ぐらい宿泊するそうで、ヘリで荷揚げ、5〜6tの食料になるそうです。
同宿の登山者の方々はベテランの方々が多く、こちらもマナーが素晴らしい。
消灯と同時に鎮まり、翌朝は静かに出ていく。
小屋泊によくある、自分が目が覚めたからといって、3時頃からスーパーのレジ袋でガサゴソ荷物整理するような人は一人もおらず、トイレに立つときに平然とヘッドライトで照らしていくような人もおらず、なんて素晴らしい夜なんだろうと思いました。
この時期の鳳凰山を選んで、とっても良かった。
心配していた天気も2日とも良かった。
23日は晴れも24日は雨の事前予報で、24日は午前中の崩れる前に下山するつもりでしたが、幸運にも鳳凰山の空は青空で、気持ちの良い山行となりました。
時期的にも、通年ですと残雪が多くのこる時期だそうですが、今年は融雪が早く、後で訪れた薬師小屋の小屋番さんも驚く早さだったそうです。
土日にもかかわらず、登山者も少なく、山上独り占めのような状態で幸運でした。
鳳凰山に来てよかった。
それにしても眺望が素晴らしい。
目の前に現れる残雪の北岳の大迫力。北岳にはこれまで2回登りましたが、鳳凰山に登るまでは北岳の全容って、よくわからなかったんですね。
しかし、ようやく『これが北岳』という山の姿を見ることが出来ました。
北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山に遠くに荒川岳、赤石岳の南アルプスの山々。
北岳と仙丈ケ岳の合い間に中央アルプス(空木岳、木曽駒ヶ岳)までが見え、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、そして富士山と360度の展望が広がっていました。
今回の山行での最大の楽しみは、何といっても地蔵岳のオベリスクをみることでした。
かつて2回登った北岳で、八本歯のコルから遠くに眺めたオベリスクを真近で見てみたい。見るだけではなく、できれば登ってみたいと思いました。
お天気が良くて、風も吹いてなければオベリスクに登攀しようと決めていました。
オベリスクの足下に来て見ると、天気は良く、風もない。
お地蔵様に願いを込めて、無事、オベリスクの頂に立つことが出来ました。
『感動。ちょっと誇りになるなぁ。』
登攀技術のある人には普通かもしれませんので、あくまで自己満足ですが・・・
あまりの嬉しさに、薬師小屋でバッジを3つ買いました。
こちらも若い小屋番さんが、「いっぺんに3つ!3回来ればいいのに〜」と冷やかされました。
季節ごとに素晴らしい表情を見せるそうで、何度でも来たくなる鳳凰山の山行でした。
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