大杉谷から日出ヶ岳 鎖場続く美しい峡谷
- GPS
- 14:00
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,035m
- 下り
- 741m
コースタイム
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:00
天候 | 1日目−出発時は霧雨、その後次第に回復、山小屋到着時は晴 2日目−快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
往路−紀勢自動車道 大宮大台ICから宮川ダム湖−宮川第三発電所下車 (ダム湖からは小型バスまで通行可能な難路。一般車は通行不可) 復路−大台ケ原ビジター駐車場からR169号→天理IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
●大杉谷登山道 昨年から通り抜けできるようになり、よく整備されています。 深い峡谷に沿い、岩を削って作られた登山道の鎖場が長く続きます。 登山道は狭く谷側が切れ落ちていて、苔蒸した岩や木の根が濡れて滑りやすく、 浮石も有る。擦れ違い、追い越しもあるので、過剰なほどの通路の鎖も安全の為 には必要と思われます。生死にかかわる事故も多発、慎重な行動が求められます。 岩場、ガレ場もあり、携帯電話は圏外で繋がりません。 ●山ヒル対策 一日目の5月19日、山ヒルを数か所で確認しました。 まだ小さめで少ないそうですが、落ち葉の多い足元に特に注意が必要です。 スパッツを履き、山ヒル忌避剤・塩水等を靴や足元にスプレーすると効果があり。 咬まれたら、塩や塩水スプレー(20%)等をかけると、ヒルが自ら離れるそうです。 ●水場 粟谷小屋手前に粟谷の湧水の延命水が確保できます。 おいしい水です。 |
その他周辺情報 | ●宿泊は、桃ノ木山の家を利用しました。 石鹸・シャンプーは使えませんが、お風呂があります。 鳥ちまき弁当がおいしかった。 |
写真
感想
昨年、登山歴2年ほどの知人から、大杉谷が良かったと聞き、憧れのその地に私でも行けるかもしれないと、ガイドツアーで訪れました。
大台ケ原山も、三重県側からも登りたいと思っていたのです。
事前学習にヤマレコの記録や写真を見て、深い峡谷と岩を削った登山道にドキドキしつつも、鎖が続いているのを知り、慎重にいけばきっと大丈夫と思う。
山ヒルの対策に塩水スプレーも用意して行く。
●一日目の朝は小雨。歩き始め頃から次第に上がる。
宮川ダム手前の清流には、何人もの釣り人たちがいて、水と新緑が美しい。
登山口からは、いきなり断崖の岩場と鎖、擦れ違いの登山者がいて緊張する。
崖下は深い美しい峡谷と、水量豊かな水が音たてて流れる。
透明度の高い深い淵の水の色はどんな表現が合うのだろう?
エメラルドグリーン? 澄んだ翠?碧? 場所によっては藍色を溶かしたようにも見える。
吊り橋を何度か渡る。揺れも慣れると楽しい。
でも真下を覗き込むと高度感で身の縮む思い。
そそり立つ堯淵ラ)と呼ばれる断崖、趣の異なる滝。
鎖の続く岩壁は、苔に似たシダ(コウヤシノブ)などが水を含み、これから咲くであろう花の若葉も…。この日は、ガクウツギの白い花を多く見かけた。
山ヒルも出没し始めていて、私は今回が初見。
一見細い小さめのミミズに似るが、異なる所は、自立して頭か口をひらひらと振る。
落ち葉の多い所で数か所見かけた。
皆、忌避剤や塩水スプレーを足元にかけていたが、軽い被害に合ったメンバーも。
猪ヶ淵からニコニコ滝を覗き、吊り橋から平等瑤嶺爐立つ姿を堪能し、
今晩の宿、桃の木山の家に到着。
比較的広く、平日であったので宿泊客は少なめ、お風呂で汗を流してサッパリする。
消灯は9時で早くに寝る。谷の流れが雨音のように聞こえている。
深夜1時半頃に目を覚まし、窓の外を見ると星が明るく、外に出てみた。
谷間の夜空に無数の星。さそり座の赤いアンタレスが山の間から瞬いていた。
●二日目は早朝6時過ぎに出発。快晴。
鎖場の登山道にも少し慣れ、昨日よりも気温も湿度も低めで快適。
何度目かの吊橋を渡り、七ツ釜滝を眺める。
その先の崩壊跡地へ。岩で塞がれていた場所は発破などで開通、整備されているものの、崩落した大岩の間を進み、難所が続く。
このような地に橋を架け、整備された方々の苦労を思います。
広い庄野ヶ浜に出て休憩。伏流水になっている清々しい河原です。
更に難所を進み、光滝を眺め、その上を高巻に登って行く。また滝。
水音と共に小鳥の声も聞こえている。
最後の滝、堂倉滝で大杉谷はほぼ終了。
なごり惜しいけど、水音は次第に小さくなり、大台ケ原をめざし険しい山道を登る。
シャクナゲ坂、シャクナゲ平と登って行くが、花は少なめで、見頃を過ぎているようだった。シロヤシオの木々も見られたが、花芽が見られない。どうも今年は裏年のよう。
でも、山々の新緑は、青い空に映えてきらめき鮮やかだった。
最後の急登階段を上り詰めると、背後に熊野灘の海が現れた。
大台ケ原の多雨地帯の説明が、よく理解できる程に海は近い。尾鷲湾も望める。
日出ヶ岳山頂からは、大峰山地が全て見渡せた。
縦走したことのある人には、感慨深いものでしょう。
その向こうに金剛山や、先日登った大和葛城山も見えていた。
私はといえば、過去に歩いた熊野古道伊勢路や、この地まで遠征した古代の人々のことを思い、しばらく海を眺めていました。
お隣になることが多かった同行者です、たぶん。(星空を見損ねた…笑)
ヤマレコに記録載せられているのですね。
私はただ、写真が撮ることが好きで、自分の記録としてのみ撮っていました。
秋には星空も撮れたらいいなと思っています。
今年は同じツアー会社での参加予定はありませんが、私も仲間と登ることが多いので
またどこかの山でお会いできる日もあるかも??
shucaさん!
プロフのお写真も記憶あります。(お隣でセレクトされていました)
大杉谷は心に残る場所でした。きっと秋も素敵だと思います。楽しんできてネ!
ヤマレコは、まずは私自身の記録と、山行の方向性を整理・検討するためと、情報収集の為に活用しています。
ツアーとは別に、ソロで名古屋周辺の山等を気ままに歩いているので、またお会いすることもあるかもしれませんね
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