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Yamareco

記録ID: 642759
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大台ケ原・大杉谷・高見山

大杉谷から日出ヶ岳 鎖場続く美しい峡谷

2015年05月19日(火) ~ 2015年05月20日(水)
 - 拍手
luneaciel その他21人
GPS
14:00
距離
14.6km
登り
2,035m
下り
741m

コースタイム

1日目
山行
4:17
休憩
0:43
合計
5:00
11:30
30
宮川第三発電所登山口
12:00
12:05
46
大日展望河原
12:51
13:00
25
河原
13:25
13:25
23
日浦杉吊橋
13:48
14:00
63
千尋滝東屋
15:03
15:12
13
猪ヶ淵
15:25
15:30
11
ニコニコ滝東屋
15:41
15:44
46
平等吊橋
2日目
山行
6:41
休憩
1:44
合計
8:25
6:10
33
6:43
6:50
30
七ツ釜滝東屋
7:20
7:25
12
崩落地展望地点
7:37
7:37
13
崩落地
7:50
8:02
3
8:05
8:05
50
8:55
9:05
85
10:30
11:10
80
12:30
12:40
65
シャクナゲ坂
13:45
14:05
30
14:35
大台ケ原駐車場
天候 1日目−出発時は霧雨、その後次第に回復、山小屋到着時は晴
2日目−快晴
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
ツアーバス利用
往路−紀勢自動車道 大宮大台ICから宮川ダム湖−宮川第三発電所下車
         (ダム湖からは小型バスまで通行可能な難路。一般車は通行不可)
復路−大台ケ原ビジター駐車場からR169号→天理IC
コース状況/
危険箇所等
●大杉谷登山道
 昨年から通り抜けできるようになり、よく整備されています。
 深い峡谷に沿い、岩を削って作られた登山道の鎖場が長く続きます。
 登山道は狭く谷側が切れ落ちていて、苔蒸した岩や木の根が濡れて滑りやすく、
 浮石も有る。擦れ違い、追い越しもあるので、過剰なほどの通路の鎖も安全の為
 には必要と思われます。生死にかかわる事故も多発、慎重な行動が求められます。
 岩場、ガレ場もあり、携帯電話は圏外で繋がりません。

●山ヒル対策
 一日目の5月19日、山ヒルを数か所で確認しました。
 まだ小さめで少ないそうですが、落ち葉の多い足元に特に注意が必要です。
 スパッツを履き、山ヒル忌避剤・塩水等を靴や足元にスプレーすると効果があり。
 咬まれたら、塩や塩水スプレー(20%)等をかけると、ヒルが自ら離れるそうです。
●水場
 粟谷小屋手前に粟谷の湧水の延命水が確保できます。
 おいしい水です。
その他周辺情報 ●宿泊は、桃ノ木山の家を利用しました。
 石鹸・シャンプーは使えませんが、お風呂があります。
 鳥ちまき弁当がおいしかった。
大杉峡谷登山口ゲートに入って
すぐに擦れ違いの登山者あり
2015年05月19日 11:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6
5/19 11:33
大杉峡谷登山口ゲートに入って
すぐに擦れ違いの登山者あり
大日瑤療庫哨櫂ぅ鵐箸硫聾
2015年05月19日 12:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/19 12:04
大日瑤療庫哨櫂ぅ鵐箸硫聾
天気は回復傾向
2015年05月19日 12:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/19 12:04
天気は回復傾向
樹林帯から河原に出て休憩
美しい水の色です
2015年05月19日 12:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/19 12:52
樹林帯から河原に出て休憩
美しい水の色です
渓流の水音
2015年05月19日 12:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/19 12:53
渓流の水音
透明度の高い豊かな水
2015年05月19日 12:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5
5/19 12:53
透明度の高い豊かな水
河原から離れ、
高度を上げていきます
2015年05月19日 13:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/19 13:24
河原から離れ、
高度を上げていきます
日浦杉吊橋
吊橋を何本も渡ります
2015年05月19日 13:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
5/19 13:26
日浦杉吊橋
吊橋を何本も渡ります
千尋滝
2015年05月19日 13:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
5/19 13:52
千尋滝
ここが猪ヶ淵
いい雰囲気です
2015年05月19日 15:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
5/19 15:05
ここが猪ヶ淵
いい雰囲気です
猪ヶ淵の岩の間を覗くと…
2015年05月19日 15:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5
5/19 15:12
猪ヶ淵の岩の間を覗くと…
むこうにニコニコ滝が望めます
2015年05月19日 15:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
8
5/19 15:06
むこうにニコニコ滝が望めます
歩き進むとニコニコ滝
2015年05月19日 15:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/19 15:26
歩き進むとニコニコ滝
千住博氏のWarterfallを
思い出しました
2015年05月19日 15:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
5/19 15:26
千住博氏のWarterfallを
思い出しました
平等瑤鯆めながら吊橋を渡る
橋の中央部からは
更に迫力の眺めだった
2015年05月19日 15:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
5/19 15:42
平等瑤鯆めながら吊橋を渡る
橋の中央部からは
更に迫力の眺めだった
岩壁の小さな蘭の仲間
2015年05月20日 06:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 6:18
岩壁の小さな蘭の仲間
七ツ釜滝
ここから全貌は見えていない
この下にも釜がある
2015年05月20日 06:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
5/20 6:44
七ツ釜滝
ここから全貌は見えていない
この下にも釜がある
2015年05月20日 06:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
5/20 6:44
崩壊地手前まで来ました
2015年05月20日 07:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 7:23
崩壊地手前まで来ました
足元の真下まで岩がごろごろ
2015年05月20日 07:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 7:23
足元の真下まで岩がごろごろ
2015年05月20日 07:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 7:24
写真では分かりにくいけど
鎖場の続く難所エリアです
2015年05月20日 07:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
7
5/20 7:25
写真では分かりにくいけど
鎖場の続く難所エリアです
大きな岩の崩落地を越えていきます
2015年05月20日 07:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
5/20 7:41
大きな岩の崩落地を越えていきます
庄野ヶ浜で休憩
伏流水の静かな河原です
まだまだ先は続きますが…
2015年05月20日 07:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/20 7:53
庄野ヶ浜で休憩
伏流水の静かな河原です
まだまだ先は続きますが…
2015年05月20日 07:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/20 7:52
光滝
高巻に登山道を上がると
滝口が見られました
2015年05月20日 08:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/20 8:04
光滝
高巻に登山道を上がると
滝口が見られました
堂倉谷吊橋を渡り
大杉谷は終了
眩しいばかりの新緑です
2015年05月20日 08:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
5/20 8:57
堂倉谷吊橋を渡り
大杉谷は終了
眩しいばかりの新緑です
粟谷小屋は営業準備中
ここで休憩して、粽弁当と
水場で汲んだ延命水の昼食
2015年05月20日 11:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 11:02
粟谷小屋は営業準備中
ここで休憩して、粽弁当と
水場で汲んだ延命水の昼食
大台ケ原山頂目指す
シャクナゲ坂
今年は花が少ない
2015年05月20日 12:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5/20 12:38
大台ケ原山頂目指す
シャクナゲ坂
今年は花が少ない
大台ケ原の山頂
日出ヶ岳1695mに到着
2015年05月20日 13:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
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5/20 13:57
大台ケ原の山頂
日出ヶ岳1695mに到着
日出ヶ岳山頂からは西に
大峰山脈が望め、
2015年05月20日 13:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
5/20 13:48
日出ヶ岳山頂からは西に
大峰山脈が望め、
東は熊野灘の海が広がっていた
2015年05月20日 13:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6
5/20 13:53
東は熊野灘の海が広がっていた
撮影機器:

感想

 昨年、登山歴2年ほどの知人から、大杉谷が良かったと聞き、憧れのその地に私でも行けるかもしれないと、ガイドツアーで訪れました。
大台ケ原山も、三重県側からも登りたいと思っていたのです。
 事前学習にヤマレコの記録や写真を見て、深い峡谷と岩を削った登山道にドキドキしつつも、鎖が続いているのを知り、慎重にいけばきっと大丈夫と思う。
山ヒルの対策に塩水スプレーも用意して行く。

●一日目の朝は小雨。歩き始め頃から次第に上がる。
宮川ダム手前の清流には、何人もの釣り人たちがいて、水と新緑が美しい。
登山口からは、いきなり断崖の岩場と鎖、擦れ違いの登山者がいて緊張する。
崖下は深い美しい峡谷と、水量豊かな水が音たてて流れる。
透明度の高い深い淵の水の色はどんな表現が合うのだろう?
エメラルドグリーン? 澄んだ翠?碧? 場所によっては藍色を溶かしたようにも見える。
吊り橋を何度か渡る。揺れも慣れると楽しい。
でも真下を覗き込むと高度感で身の縮む思い。
そそり立つ堯淵ラ)と呼ばれる断崖、趣の異なる滝。
鎖の続く岩壁は、苔に似たシダ(コウヤシノブ)などが水を含み、これから咲くであろう花の若葉も…。この日は、ガクウツギの白い花を多く見かけた。

 山ヒルも出没し始めていて、私は今回が初見。
一見細い小さめのミミズに似るが、異なる所は、自立して頭か口をひらひらと振る。
落ち葉の多い所で数か所見かけた。
皆、忌避剤や塩水スプレーを足元にかけていたが、軽い被害に合ったメンバーも。

 猪ヶ淵からニコニコ滝を覗き、吊り橋から平等瑤嶺爐立つ姿を堪能し、
今晩の宿、桃の木山の家に到着。
比較的広く、平日であったので宿泊客は少なめ、お風呂で汗を流してサッパリする。
 
 消灯は9時で早くに寝る。谷の流れが雨音のように聞こえている。
深夜1時半頃に目を覚まし、窓の外を見ると星が明るく、外に出てみた。
谷間の夜空に無数の星。さそり座の赤いアンタレスが山の間から瞬いていた。

●二日目は早朝6時過ぎに出発。快晴。
鎖場の登山道にも少し慣れ、昨日よりも気温も湿度も低めで快適。
何度目かの吊橋を渡り、七ツ釜滝を眺める。
 その先の崩壊跡地へ。岩で塞がれていた場所は発破などで開通、整備されているものの、崩落した大岩の間を進み、難所が続く。
このような地に橋を架け、整備された方々の苦労を思います。
広い庄野ヶ浜に出て休憩。伏流水になっている清々しい河原です。

 更に難所を進み、光滝を眺め、その上を高巻に登って行く。また滝。
水音と共に小鳥の声も聞こえている。

 最後の滝、堂倉滝で大杉谷はほぼ終了。
なごり惜しいけど、水音は次第に小さくなり、大台ケ原をめざし険しい山道を登る。

 シャクナゲ坂、シャクナゲ平と登って行くが、花は少なめで、見頃を過ぎているようだった。シロヤシオの木々も見られたが、花芽が見られない。どうも今年は裏年のよう。
でも、山々の新緑は、青い空に映えてきらめき鮮やかだった。

 最後の急登階段を上り詰めると、背後に熊野灘の海が現れた。
大台ケ原の多雨地帯の説明が、よく理解できる程に海は近い。尾鷲湾も望める。
日出ヶ岳山頂からは、大峰山地が全て見渡せた。
縦走したことのある人には、感慨深いものでしょう。
その向こうに金剛山や、先日登った大和葛城山も見えていた。
 私はといえば、過去に歩いた熊野古道伊勢路や、この地まで遠征した古代の人々のことを思い、しばらく海を眺めていました。

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コメント

絶景でしたね
お隣になることが多かった同行者です、たぶん。(星空を見損ねた…笑)
ヤマレコに記録載せられているのですね。
私はただ、写真が撮ることが好きで、自分の記録としてのみ撮っていました。
秋には星空も撮れたらいいなと思っています。
今年は同じツアー会社での参加予定はありませんが、私も仲間と登ることが多いので
またどこかの山でお会いできる日もあるかも??
2015/5/24 11:36
Re: 絶景でしたね
shucaさん!
プロフのお写真も記憶あります。(お隣でセレクトされていました)
大杉谷は心に残る場所でした。きっと秋も素敵だと思います。楽しんできてネ!
ヤマレコは、まずは私自身の記録と、山行の方向性を整理・検討するためと、情報収集の為に活用しています。
ツアーとは別に、ソロで名古屋周辺の山等を気ままに歩いているので、またお会いすることもあるかもしれませんね
2015/5/25 15:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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