北横岳〜双子池 2DAYS
- GPS
- 07:24
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 439m
- 下り
- 1,096m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 3:08
天候 | 晴々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪後トレースない箇所あり |
写真
感想
今年、初めてやってみた雪山登山。3回目にして生意気にも雪の山小屋泊を試してみる。
朝一番からモタモタとしてしまい、予定の電車を逃してしまう。早めに設定していたため別ルートで無事に新宿駅に。
特急あずさのホームは登山者で溢れている。
車窓から見える山々の頂には綺麗に雪がついて、青空にとても映えている。
先日の大雪、三連休と好天予報。本格的な雪山登山をされる方にとっては待ちに待った週末かもしれない。
あずさ号は終日満席のアナウンス。座席がなき別れてしまった外国人カップルと席を替わってあげる。お互いに良い旅を。
茅野駅のバス停は長蛇の列を成し、座席に座ることが出来ず、北八ヶ岳RWまで。
ロープウェイはゲレンデのお客さんと相まってとても混んでいます。
予定の時間からは押して、1日目がスタート。坪庭を経て北横岳を越えて双子池ヒュッテを目指します。
前日にヒュッテから先日の大雪のこともあり、近隣の雪の状況が送られてきていました。大岳経由は危険。亀甲池の方へ。でもトレースは無いかもしれません。雨池経由が1番安全でしょう。
坪庭。良いお天気。八ヶ岳ブルーとはよく言ったもの。雪と空と、もうそれだけ。
北横岳までは大渋滞。山頂も大混雑。すごい風。でも、すごい景色。
でも先を急がないといけません。双子池方面へ降りれないかもしれない。もしかしたら雨池方面へ迂回の可能性もあります。
亀甲池方面へ下り始めると、急に人が居なくなる。トレースの痕跡はあるものの今日のものでは無さそうで、踏み跡は柔らかな形となって、今日はまだ誰も歩いていない綺麗な壺。
アレだけいた人たちはどこへ行ってしまったのだろう。
途中から急にトレースがなくなる。新しい雪で地形は丸められ、ぼんやりとしか道が分からなくなってくる。
こんな道なき道の森の中を行くのに少しいけないことをしている様に感じる。
ピンクリボンを頼りに下っていくけど、GPSでは大きな方向はわかっても、細かい(元の)登山道を認識することの難しさを知る。
一つ飛ばし先くらいにリボンが見えていて、けれど、どこを歩いて良いのか、吹き溜まりにハマると腰近くまで落ちる。行くしかない。
まだ雪が軽い分、脱出は容易だけど水の中を泳いでいる様な感覚。アイゼンだけで深雪を歩くのは困難を極める。
心細くなったところで、亀甲池まで何とか下りられると後はスノーハイク。誰も居ない、静かで、綺麗で、贅沢な時間が流れています。
双子池までしみじみと歩く。キラキラと雪が舞う。お天気は持ちそう。気持ちも持ちそう。後もう少し。
15時前、双子池ヒュッテに到着と同時に雪が降り始めました。チェックイン。
明日の工程とお天気と雪の具合。店主のご主人がいろいろとアドバイスをしてくださいます。
あれ? また来て頂いたんですね? とスタッフらしき方に声を掛けられます。
いえ、ここは初めて。 あ、蓼科山荘のことを思い出しその事をお話しすると、去年の秋に訪れた時に蓼科山荘でお会いしていた様です。
トレースの無かった深雪の下山道、1人緊張しながら辿り着けたヒュッテで、なんか、こういうのが嬉しくなり、ほっこり。
蓼科山荘と同じ、双子池ヒュッテも、大部屋もテント1人1張りの個室仕様。室内でのテント泊、意外と好き。
荷物を解き、身軽な格好に着替えて、食堂でとりあえずビール。沁みる。緊張も解れ、眠たくなってきます。
テントに戻り布団に転がると、、ちょっと夕飯まで居眠り。。なんか少しお腹も痛い。お腹は弱め、さっきのビールで冷えたのかな。
17時。夕ごはんの時間。ハンバーグカレー。山の中とは思えないほどオシャレな盛り付け。そして美味しい。
テーブルには、おもてなしのネームカードが差してあり、訪れる登山客の一人一人をとても大事にされている様子がひしひしと伝わってくる。とても居心地の良い山小屋。外は雪が降っていた。
さっきお腹が痛かったので、控えめに、おかわりはせず、ビールも一本だけにして、19時前には布団に転がる。と、もう起きれない。
初めての体験と初めてのラッセルと、緊張の疲れと。
そのまま寝て、何度か途中に目が覚めるも、朝4時までぐっすりと、お腹が痛いのも治って、たくさん寝たからか、体調も良い感じ。良かった。
朝食の6時まで身支度を整えてたり、星空を眺めに周りを散策したり、山の冬のあまりの寒さを身をもって体感する。
朝ごはん。ワッフル。相変わらずオシャレで美味しい朝ごはん。
出発の身支度を済ませる。軒先では山小屋の店主ご夫婦がお見送りをされています。
ありがとうございました。お世話になりました。
双子山へ向かうも、踏み固められていない微かなトレースと、3歩に1本は踏み抜いてスネの上まで沈む上り道。これは無理だと悟る。
亀甲池を周り、天祥寺原方面へ。
朝日がいい感じに登って来て、キラキラと辺りを照らし始めて、その先に堂々とした蓼科山が。
あまりの美しい景色に言葉も失い、同時に心の声が漏れる。
こんなところに1人でいて良いのかな。。
お天気と相まって亀甲池から天祥寺原までの道は本当に素晴らしい景色。ブルー。ブルー。ブルー。
晩秋の天祥寺原から見る蓼科山も素晴らしかったことを思い出す。そして山頂への登山道があります。
蓼科山の山頂を仰ぎ、あそこまで行けるのかな、、晩秋に歩いた蓼科山の道を思い出しながらプラスこの雪の様子を合わせて想像してみる。
少し試してみるも、やはりコレも無理そうで、トレースもない。誰も来ないのかな。
気持ちが負けてしまう。
ヘトヘトになり過ぎたくないのもあり、ここは素直に諦めて、下山を選択、竜源橋の登山口を目指し、しみじみとスノーハイク。
体力と経験と装備の不十分さと、気持ちの足りなさを思い知らされた今回の山行。
大雪の後の初めての週末だったこともあり、そりゃあまだ、誰も歩いてないのでしょう。
すでに、あの大雪はもうずいぶんと前の様に感じていた。
1人、雪深い山道をしみじみ歩いてみて、雪の中の山小屋に泊まってみたりと、またひとつ新しい体験を出来たことと、良い旅だったなと思い出に浸ります。
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