荒島岳
- GPS
- 08:43
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,269m
- 下り
- 1,264m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:23
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
ニュースでは大雪を報じている。福井に入ると雪が降り出し、登山口までの一般道は積雪していた。
車中泊では脚伸ばせず、断続的な睡眠。同行の友人も寒くて何度か目覚めたそう。
6:20から登山開始。駐車場の積雪は20cmほど。登山道はもっと多い。
スタートから元スキー場のゲレンデを直登する。曇天で黙々と斜面を登る。友人が早くも「まだ~?帰ろうよ」と言うのはいつものことだが、この状況なので少し同情する。
元リフト終点を過ぎた辺りから、雲の切れ間に稜線などが見え隠れし出す。天候が持ち直すと気分も明るくなる。「あ、稜線が見えてきた」「霧氷が綺麗やな」など景色の変化を努めて声に出す。友人を元気づけようとしてのことだが、思わず自分も奮い立つ。
深谷の頭付近は、広い尾根に落葉したブナが立ち並ぶ。心地よい。
何組ものパーティに抜かれる。この山の登山者は雪山慣れしているのか、皆健脚に見える。僕らが遅いのだろうかと山レコでペースを確かめると、ほぼ予定通りである。まるでカーナビのような文明の利器だが、これを使い出してからはコースタイムを自分の頭で計算するのが面倒に感じる。恐ろしい。
後から来たガイドツアーのお客さんにも抜かれる。しばらくついて歩いているとツアーが立ち止まり、ガイドと思しき後方の女性が進行方向左手へカメラを向けている。その方向に目をやると左手には荒島岳が聳えている。あれに登るのかと怯むも、このペースで脚を動かし続ければ昼前には辿り着けるだろうと不思議と楽観的になる。ペースがわかっており、ツアーがいるという安心感は大きい。
シャクナゲ平で休憩。背後の北側にピラミッド型の山が見える。あれば経ケ岳だそうだ。ガイドさんがストックをピッケルに持ち替えるよう声をかけている。僕らもそれに習う。
もちが壁は確かに急だが、しっかりと確保すればなんてことはない。
越えると雲が晴れて景色が開ける。後方東側には雪に覆われた田園が見える。望遠でシャッターを切る。友人も「うわー綺麗だ」と歓声を上げている。
細い尾根を左側北側の雪庇と距離をとりつつずんずん進む。低木が疎らになってきた。「この先はビクトリーロードだよ」と他のパーティの女性に励まされる。
山頂が見えた。急坂を登ると中荒島岳・もちが壁の看板が立っていた。望外の好天に足取りも軽い。
頂上は手のひらでポンポンと平したよう。小さな祠が祀られている。北側の白山の頂は生憎雲に覆われているが、それ以外は申しぶんない眺望だ。友人と記念写真を撮り合った。
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