上高地散策 大正池〜明神まで 初恋の人と片思いの人に会いに
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 54m
- 下り
- 37m
コースタイム
天候 | バッチリ快晴 夕方から少し曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
しかし、前泊した旅館のご厚意で、車を置かせてもらえたので無料でした 濃飛バスの平湯温泉〜上高地のシャトルバス利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪道の状況≫ 大正池〜明神まで危険個所無し ・大正池〜河童橋:ほとんどがよく整備された遊歩道 大正池とその先の沢の区間は岩がゴロゴロしているので、スニーカー程度は必要 ・河童橋〜明神:よく歩かれている沢沿いの道 ・明神〜明神橋〜岳沢湿原〜河童橋:木道など整備は行き届いているが、一部ぬかるんでいるところや段差があるので、運動に適した靴は必要 ≪登山ポスト≫ ・明神までの区間では見かけなかった 各登山口には当然あるものと思われる ≪トイレ≫ ・大正池、田代橋、河童橋、明神に公衆トイレあり ≪危険動物情報≫ ヤマビル:遭遇せず ヘビ:遭遇せず。ずいぶん前に訪れた時には田代湿原で見かけた クマ:棲息はしているらしく、注意喚起の案内板がある サル:上高地のサルは人馴れしているのが問題らしい。明神でたくさん見かけた。 かわいくても決して餌を与えたりはしないように! |
写真
感想
上高地・・・その美しい景観に以前から魅了されるところでした
この上高地を上からみたら、どれくらい美しいのだろう…
そう思って焼岳に登ったのが、山屋になるきっかけだった
紅葉の上高地には訪れたことがあるけれど
川沿いの木々の新緑と穂高の残雪の時期にはまだ行ったことがない。
折しも5月は上高地もニリンソウ、エゾムラサキなどの花の季節。
絶景と花を求めて、初恋の人と憧れの片思いの人に会うために、新緑の上高地に出かけてきました。
今日は大正池を出発して、河童橋〜明神〜徳澤を経て、横尾まで行く計画を立て
勤務が終わってから平湯温泉へ向かい前泊。
平湯温泉の旅館は少々くたびれた感はあるものの、温泉入り放題だし、ご厚意で上高地から帰るまで車を置かせて下さったので満足でした。
さて、横尾まで行けるかな・・・?
5時半に起床。窓を開けると空は雲一つない快晴。
平湯のバスターミナルで振り返ると、青空を衝いてそびえる真っ白な笠ヶ岳。
激闘の笠真道を登り切らねばならないが、上部のカールは素晴らしいお花畑の山。
一目ぼれしてしまいましたので、今年の夏のアルプス遠征候補にノミネート決定〜!
始発のバスに乗り、上高地へ。
安房トンネル・釜トンネルを抜けると梓川越しに穂高連峰が目の前に広がり、車内に歓声が起こります。
朝の清々しい空気が満ちる大正池。
大正池ホテル脇の階段を降りると、目の前には新緑と残雪に彩られた焼岳。
そして行く手には残雪の穂高連峰。
とても贅沢な眺めが広がり、しばし立ち尽くして見とれていました。
昨日の雨で梓川の水量が多く、湖面が波立ち気味。
逆さ焼岳は何とか撮れたものの、逆さ穂高連峰は綺麗には映し出されていなかったのが少々残念でしたが。
初めて登山らしいことをしてみたのは、3年前の秋、焼岳に登った時でした。
まだ山歩きの基本も知らなかったあの頃。
登山装備もろくになかったし、序盤からハイペースでぶっとばして調子に乗っていたし…。
絶景を見て感動したり、山で力強く咲く花に感動して高山植物・山野草マニアになったり。
あれからいろんな山に登ったけれど、少しは登山技術は向上させれたかな…。
またいつか初恋の人・焼岳に登ろう。今度は上高地から。
そんなことを考えながら、河童橋を目指して出発しました。
森の中を流れる小川、小さな沼地、新緑の木々。
時折姿を見せるのは、澄みきった青の梓川、いまだ雪深い穂高連峰。
朝の陽が差し込む上高地は素晴らしい美しさでした。
河童橋までの区間ではシロバナエンレイソウ、オオバキスミレ、ニリンソウ、コミヤマカタバミが道端に咲き、目を楽しませてくれました。
しかし、いつもの悪いパターンで花の撮影に夢中になり大幅なタイムロス。
1時間ほどの道のりを歩くのに、4時間を費やしてしまったのでした。
田代湿原は湿原越しに穂高連峰が広がる絶景ポイント。
砂礫で埋まりつつある田代池。
新緑と背後の霞沢岳を映して素晴らしい美しさでした。
田代橋からは進行方向左には残雪の穂高、青く澄み切った梓川。
右手には新緑のカラマツ林。
最高に気持ちのいい道を河童橋へと歩きます。
いったい何枚写真を撮っただろうか。
大幅にタイムロスして河童橋に到着。平日なのにすごい人、人、人…!
みなさん河童橋の上から定番の写真を撮って見えるのですが…
自分は河童橋下から見る梓川の流れと奥穂高が好きなのでした。
目の前に圧倒的なスケールでそびえる奥穂高岳。
いつかはあの山頂を極めて、てっぺんから上高地を見てみたい。
ここから見ていると簡単に登れそうに見えるけれど…
涸沢までは行けるとしても、ザイテングラートが、そして穂高岳山荘からの30メートルの岸壁登りが…。
岳沢から行くとしても落ちたら命に係わるハシゴ場や鎖場の連続…。
高所恐怖症の自分に登れるだろうか…。
でも!
いつかきっとあの頂に僕は行く!!
今はまだ片思いの憧れの人だけど。
恋愛は登頂を断念して途中撤退に終わっても、
せめて憧れの山には登頂したいなと思うロンリークライマーのBlueTrainでした。
時間的に横尾までは行けないけれど、最終バスまでに戻れる範囲で行けるところまで…ということで前進再開。
小梨平手前で今日会いたかった花に会えました。
ムラサキ科の花、エゾムラサキ。
ワスレナグサによく似ているけれどちょっと違う、氷河時代の生き残り(?)です。
小さくて可憐な花はジャスピンで撮るのが難しいこと難しいこと。
しかも、明神にはもっときれいな株があったので、ここで時間をロスする必要はなかった…。
でも、苦労した甲斐があって、まずまず満足できる写真を残せました。
小梨平から明神までは大正池〜河童橋とは少し森の様相が変わりますが、それでも美しい森の中の道が続きます。
道端にはニリンソウ、エゾムラサキ、サンカヨウ、エンレイソウ、コミヤマカタバミ、ヒダボタンが咲き、花に会いたければ河童橋から先がお勧めですね。
それだけに、序盤のタイムロスが悔やまれる〜(/_;)
東京から花の撮影にみえたご一行ともお話しして、いろいろ教えて頂きました。
明神が近づくにつれて森はニリンソウで埋め尽くされる、まさにニリンソウ祭り。
明神手前で萼が先祖返りして緑色のミドリニリンソウを見ることができました。
徳沢の方はもっとニリンソウが咲き乱れるのだとか。
来年こそ、必ず。そして、いつかは横尾へ、涸沢へ、そして奥穂高へ!
…と夢は膨らみますが、最終バスの時刻が迫っていたので、残念ながら明神で撤収となりました。
帰りは梓川対岸の遊歩道を通り河童橋へ。
夕暮れ時、人影もめっきり少なくなった上高地を歩くのも、少し寂しいですが楽しいものでした。
こちら側は花は少な目。それでも、ツバメオモト、ミヤマキケマン、ラショウモンカズラなどが時折目を楽しませてくれました。
午前中は快晴だった空も、河童橋に戻るころには雲が出てきて、憧れの奥穂高は雲の中でした。
名残惜しいですが、本日はこれにて撤収。
最終バスになんとか間に合い、上高地を後にしました。
新緑と残雪で美しく彩られた初恋の人と憧れの片思いの人(人→山のことですよ。念のため…)に会い
ニリンソウ、エゾムラサキ、サンカヨウ、エンレイソウ、ツバメオモトなど可憐な花にも会えて
思い出に残る上高地散策でした。
山には登りませんでしたけどね…。
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