横倉（828.3m）

2024年02月09日(金) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 8.7km
• 登り: 770m
• 下り: 772m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:42
• 休憩: 1:12
• 合計: 8:54

6:55 林道ゲート手前
7:40 7:46 田倉橋
9:25 9:30 主尾根合流（580ｍ）
10:17 10:30 649ｍ
11:39 12:21 横倉
14:05 14:10 主尾根分岐（580ｍ）
15:23 15:24 薦川渡渉
15:49 林道ゲート手前

「薦」（こも）とは水辺に生えるイネ科のマコモの古名で、マコモを編んでつくったむしろのこと。

天候

曇り時々小雪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

薦川集落の500mほど先で薦川林道は工事通行止め。さらに100m先の工事現場で除雪終点

コース状況／危険箇所等

登山道のないバリエーションルート。横倉の山頂部北西側は険しい崖に包囲されており、北西尾根からの入山は困難。周辺の山域（薦川水系、滝矢川水系、鷲ヶ巣山周辺）は蛭の生息地になっており、無雪期（特に夏場）は入山注意。

写真

三面川と横倉（村上市朝日支所付近）

薦川集落手前より望む横倉（右奥のギザギザ尾根の最高峰）

薦川林道を進むと河川復旧工事の現場があり通行止め。手前の路肩スペースよりスタート。

林道は小雪でスノーシューなしでも歩ける。日倉橋で左岸に渡る

次の田倉橋で支流を渡り杉林より尾根末端へ取付く。

尾根末端をよじ登る

細かい薮が露出し意外と歩きにくい

尾根中腹は細いブナ林が現れ歩きやすく、右上に稜線

稜線に上がるとガスに霞む横倉が聳える。一気に積雪量が増えた感じ。

南側には滝矢川を挟んで鹿森山（左のピーク）を望む（元サイズ）

低く垂れさがった五葉松が邪魔をする

徐々に近づく、堂々たる横倉（828.3m）

横倉の北尾根上部の藪の生えない岩稜

ブナ林の穏やかなドーム状の横倉山頂部、対照的に周辺は部分的に岩壁に包囲される。

鹿森山アップ、一昨年の春に登ったことが懐かしい。

辿ってきた稜線を振かえる。左後方は宇曾山（うそやま）。このあたりは痩せ尾根で緊張が高まる。

なだらかな宇曾山アップ

山頂まで霧氷のブナ林が続く

北西尾根上部の岩稜（最短距離より撮影）

山頂台地のブナ林、幻想的

北西尾根の最上部へ足を踏み入れてみる、この先は急激に斜度を増し危険。雪崩やすい新雪。

樹間より望む日倉山〜三平山の稜線

なだらかな横倉山頂

山頂より北西方向、北西尾根を見下ろす。矢印は北西尾根ルートからの巻き道（推測）

横倉の北西尾根マップ（元サイズ）
北西尾根はキレット部までは山人衆の踏み跡あり（亀山氏情報）。

山頂より北方向展望、右奥に日倉山（元サイズ）

山頂からさらに東へ延びる稜線、天気が良ければ行ってみたかった。

西方向展望、左奥に宇曾山、その右の山麓に薦川集落（元サイズ）

下山は概ね往路の稜線を下り、少し先の565mより枝尾根を下る。

この尾根も標高を下げると薮がうるさい

尾根下部より望む薦川上流部の展望。中央奥に日倉山、三平山。

同じくギザギザの横倉の北西尾根

尾根末端は薦川へ急降下

降りた位置が悪く対岸は崖、上流方向の様子。

薦川を少々下降してから対岸へ這い上がる

後は林道を戻るだけ　やっぱり下山すると晴れてくる

薦川集落外れより望む横倉

山間の静かな薦川集落

（おまけ）
昨年6月中旬の薦川集落手前からの横倉（右奥）

（おまけ）
水平線のかなたに浮かぶ小佐渡・大佐渡（帰途、岩船港付近より）

感想

noraneko964

亀山氏（「山の遊学道」著者であり薮山の大御所）が2014年の晩秋に横倉の難ルートを登っておられる。横倉にはその名の由来になっている険しい岩壁が山頂部を取り囲んでいる。もちろん自分には手も足も出ないルートである。無雪期は蛭の生息するエリアにあり登山者を容易に近づけない。また薦川沿いの山麓から望むと鋸刃状の山容を呈し不気味さが漂っている。今回、横倉に向かったのは名も知らぬ低山薮山、横倉の異彩を放つ雰囲気を垣間見るためである。