早月尾根・標高2200m(丸山)まで
- GPS
- 13:27
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 1,850m
- 下り
- 1,847m
コースタイム
- 山行
- 11:22
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 13:28
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
その時は正しいと思っていた判断も、下りてくると悔いが残ることもある。関東から伊折までの往復は車で12時間、伊折から番場島までの林道歩きは往復16km、伊折から早月小屋まで1800mの標高差、それだけの労力をかけて、あれほどあっけなく諦めたのはどういうわけだったのか、と考える。そういう山だった。
Wataru宅で快適に前泊させてもらい、1時半起床、3時前に歩き出す。伊折は車で入れなくらい雪はあるが、かなり少ない。暗闇の中、YDと話しながらひたすら歩く。番場島でもまだ暗く、県警の方々も寝ているだろうから、休憩してそのまま行く。この日は登山道を避け、白萩川の林道を少し歩いてから台地に登り上げる。2箇所板を抜いだ。
レインクラスト層の上に10cmくらいの軽い雪が載っており、踏んで角付けしないとスキーが滑り落ちてしまうため、脚力を使う。途中からクトーを付けると、少しマシになった。大学山岳部パーティが付けたトレースがあったため、部分的に利用して板を担いで直登した。それでも、ツボ足だとたまに沈む。
1960mで大学山岳部が雨をしのぐために作った雪洞を見つける。今回はツェルトのみできたので、これをこのまま利用させてもらおうかとも思ったが、明日以降の行程を考えれば、少なくとも小屋までは標高を上げておきたい。小屋の標高まで登ってみて、レインクラスト層が残っていれば、目的の完全な達成は難しいため、「今回は断念かな」とメンバー間で話し合う。
2200m、小屋の手前のピーク(丸山というらしい)に到着。ここに大学山岳部パーティのテントがあり、戻ってきたメンバーと少し話す。レインクラストは、2500mまであったとのこと。この層が解消しなかったために滑りへの希望が持てなかったこと、また、登ってくる途中に見たカガミ谷の沢割れが追い打ちをかけ、それ以上登る気力が失せてしまった。丸山に着いた時点で、YDに「これは早月尾根下山だね」と伝えていた。
今後の行動について、3人で話し合う。一晩泊まって、翌日山頂を往復することもできたが、それならもう下りてしまおう、ということになった。そうなると、帰りは早い。ゆっくりとモードチェンジをしてから、ピッチを切りながら尾根を滑り降りた。上の方は、アイスバーンの上に載った新雪が気持ちよかったが、下部は重い雪やストップスノーも出た。
番場島の派出所に寄り、お茶をいただきながら世間話をしてから帰路へ。相変わらずアップダウンがあって長く、途中ビーニーを落としてしまったが、耐えて下山。Wataru亭でシャワーを浴び、少しお酒を飲んで、泥のように眠った(その後、ビーニーは拾っていただいた)。
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