フジベニウツギのトンネルを行く―三国山ハイキングコース
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 664m
- 下り
- 539m
コースタイム
- 山行
- 2:40
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:05
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾06:42(JR中央本線) 大月07:19/07:22(富士急行) 富士山08:05 富士山駅バス停08:15(富士急山梨バス・ふじっ湖1号山中湖左回り)¥770 三国山ハイキングコース入口バス停09:15 復路: 籠坂峠バス停12:43(富士急山梨バス)¥730 金鳥居公園前バス停13:20 ※本来富士山駅バス停に13:12着のものが遅延し、渋滞していたため 富士山駅から徒歩2分程度のこのバス停で下車 富士山13:23(富士急行) 大月14:07/14:15(JR中央本線) 高尾14:51 |
写真
感想
5月最後の週末も好天なので、歩きに行くことにした。
ただ、夕方から予定があったのであまり遠くには行けない。
ということで目を付けたのが、まだ歩いたことがなかった山中湖南岸の尾根だ。
ここなら中央線+富士急行でそんなに時間がかからずに行くことができる。
この天気なら富士山の眺望も申し分ないことだろう。
山中湖南岸の尾根は「三国山・パノラマ台ハイキングコース」という名称がついている。
パノラマ台は車で行く観光地というイメージがあったが、このハイキングコースを行くとそこから明神山〜三国山〜大洞山〜籠坂峠と歩けるようだ。
山中湖の南東岸に「三国山ハイキングコース入口」というバス停があり、そこから籠坂峠まで歩くか、その逆を行くか迷ったが、「三国山ハイキングコース入口」へ行くバスが少ない。
そのバスは富士山駅を発着し山中湖を一周する「ふじっ湖号」というバスなのだが、本数が少ないので、その始発の時間に合わせることにした。
富士山駅から登山口までのバスの乗車時間は約1時間とそこそこ時間がかかるが、「ふじっ湖号」は観光バスを兼ねた路線バスなので、観光地の案内などの放送もあり、車窓からの山中湖と富士山の景色もよく楽しめる。
観光シーズンだし天気もいいのでバスも混むかなと思っていたのだが、バスには登山者の姿はない。
山中湖もあんまり人気がないのかなと思いつつ、カッコウとエゾハルゼミの声が降り注ぐ登山口を行き、パノラマ台まで来ると結構な量の車が止まっていた。
その後三国峠なども駐車している車は多く、どうやらこの辺りは車で来る人が多いらしい。
バスの便が少なくなるわけだ。
パノラマ台でも富士山と山中湖、そして南アルプスの景観は充分ともいえるが、明神山まで登ると山中湖の形の全体が分かり、やはり高度感が全然違う。
今年は富士山の雪解けはかなり早いが、南アルプスはまだそこそこ雪をかぶっている。
そして反対側を振り返ると目の前に箱根山。
箱根山は今大涌谷の活動具合が心配されているが、その噴気は思った以上に大きく、あれだと確かに駒ヶ岳・神山の登山道も入山規制されるわけだ。
明神山から三国峠に向かって下り始めると、フジベニウツギが沢山自生していた。
丁度花の時期で、その赤紫色の花色が青空と富士山の青に映えてきれいだ。
あの有名な一文を借りると「富士には富士紅空木がよく似合う…」といったところか。
三国山から楢木山、大洞山を経て籠坂峠へ至るハイキングコースは終始ブナとミズナラ林の中を歩くコースだった。
毒のためシカの食害を逃れられるバイケイソウの群落もあり、ここもシカが多いんだろうなということを窺い知ることができる。
眺望を期待して歩くとちょっと期待外れだが、この時期はこの夏緑樹林の新緑の中を歩くのはものすごく気分がいい。
そしてこの時期はエゾハルゼミがずっと鳴いているので、その声に耳を傾けていると無心に歩くことができる。
ただ、たまに北富士演習場からなのか砲撃のズドーンという音が聞こえてきてゾッとする。
アザミ平付近まで来ると、山火事跡なのか樹林がとぎれ再び富士山と再会することができた。
昼ともなるともう雲をものすごく纏っていて、先に眺望のいい明神山に行っておいてよかったなと思った。
この樹林が途切れたあたりにはコメツガの幼樹が育っていていて、その香りがまたなんとも清々しい。
最後籠坂峠に下りる段階で今日の主役ともいうべきフジベニウツギがまた群生してフィナーレを飾っていた。
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