発見!白砂川発電所導水トンネル!
- GPS
- 03:13
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 770m
- 下り
- 787m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
白砂川発電所の導水路のうち一番最後のトンネルを見つけました☺️。明治時代によくこれだけのものを作ったものです。奈良の近代化遺産として、もう少し知られてもいいのではないかと思いました。
ちなみに白砂川発電所は、関西水力電気株式会社の第一発電所として、明治40年(1907年)9月、下狭川に建設されました。寺坂橋下流200mほどの車道から見える対岸の石垣がその跡地です。
白砂川を2.5kmほど遡った奈良市阪原町内に発電用水の取水堰があります(この取水堰は今も奈良市水道局が水道用水の取水堰として使っています)。
取水された水は、尾根をトンネルでくぐり、谷を水路で渡って、最後には約50mの標高差がある、この向かい側の尾根の上から断崖を真っ逆さまに落ち、出力200kWの発電機を回していました。
関西水力電気は、白砂川発電所が完成するとすぐに、それまでの火力発電所を廃止して、奈良市と郡山町(大和郡山市)に水力発電による電灯を灯し、それと同時に点灯料金を大幅に値下げしました。
その結果需要が急激に増加したといいます。加えて、翌年の明治41年(1908年)秋に明治天皇を迎えての特別大演習を奈良で挙行するにあたり、電灯設備が多数必要となる旨、その筋より内命があったのだとか。
そこで同社は第二発電所となる布目川発電所(出力300kW)の建設を急ぎ、布目川発電所は早くも明治41年(1908年)11月に完成しました。
白砂川発電所はその後大正11年(1922年)頃、約800m下流(現在は鉄工所)に移設されて、出力が480kWに増強されましたが、昭和42年(1967年)1月に廃止されました。一方で明治時代に建設された導水路の一部は、奈良市の水道用水を須川ダムに集める水路に組み込まれ、現在も使われ続けています。
YAMAP版は写真が多いです。
https://yamap.com/activities/30077569
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