小笠原Day7 夜明道路


- GPS
- 06:50
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 969m
- 下り
- 993m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:50
天候 | 晴 のち 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
06:30 起床 登山 08:10 BONIN WAVE 15:00 扇浦園地 小笠原村営バス 16:18 扇浦海岸 16:35 清瀬西 BONIN WAVE 16:45-17:10 風呂 送迎 17:30 BONIN WAVE 17:33 大村地区 夕食 17:40-18:25 Buono Horizon BONIN WAVE 18:45 BONIN WAVE 23:00 就寝 |
写真
遊歩道から宮之浜へ通じる舗装道路に出ると工事中で、作業員に導かれながら工事現場を横切る。
湾の向こうには兄島が見える。地図上よりも近くに感じる。
兄島でのグリーンアノール対策作業に行く際は、この場所から行く旨の掲示板があった。
車道を経由して再び遊歩道に入る。
遊歩道を取り囲むように木々が空を覆い尽くして、明かりが入らず鬱蒼とした印象を受ける。
釣浜までの高低差も大きく、帰りが大変だなと思いながら下っていく。
兄島に面するプライベートビーチさながらの釣浜にも遊泳区域が設定されているが、湾の奥には潮流があり危険を伝える看板がある。
釣浜で泳いでみたいと思うが、帰路であの坂を登り返すと考えると億劫になる。ビーチサンダルで行くにも難しい。
お手軽に見に行ける枕状溶岩。
小港海岸の枕状溶岩も大きくておすすめ。
枕状溶岩は、玄武岩質溶岩が水中に噴出して急冷したことで形成される[6]。
水冷すると特性を変えることは材料工学でやってきたのに、専門から離れると知識が頭の奥に入ってしまう。
旭山遊歩道には植物の解説板が数多く設置されている。先ずは旭山に登って、小笠原で見られる植生について頭に入れておくと、陸のアクティビティでのガイドの説明がより楽しくなるだろう。
首を取られた二宮金次郎。
この周辺は旧軍の敷地として多くの戦跡が残されている。その名残で防衛省の敷地となり鉄塔が立てられている。2022年建設。
看板はないが、パンフレット上に夜明山はガイド同行コースになっている。
父島海軍通信隊送信所の跡と通り過ぎると見通しの良い場所に出る。眼下には初寝浦のエメラルドの如き鮮やかな色の海が見える一方で、後ろを振り返れば海軍の跡地が今も眠る。
種子島から打ち上げられたロケットの追跡をするテレメーターの一つ。小笠原、グアム、キリバス、チリの追跡所へリレーしていく。国立展望台と異なり厳重に扉を閉ざしている。
JAXA小笠原追跡所から徒歩5分で初寝浦線歩道入口に到着。父島東岸にガイド無しでアクセスできる唯一の遊歩道。しかし、アクセス難であり、且つ入口から海岸までの高低差が大きいことも、気軽に来る場所では無くなっている。
入口から展望場までの高低差はそこまでない。
展望の良いここからは、父島列島でも有数の海鳥の繁殖地、東島がはっきりと見える。「東島周辺の海域は潮流の影響で常に荒れており、上陸が困難な島」らしい。
この先は高低差200mを休みなく階段で降りていく。
よく倒木の危機を耐えて、生きているな。
初寝浦線遊歩道に沿って設けられた柵は、ノヤギとノネコの侵入防止柵で約5kmにわたり設置されている。その理由は、アカガシラカラスバトのサンクチャアリーを守るため。
山頂には展望台があり解説板も併設されている。この時は、強風ですぐさま退却した。
また、電波探信儀の台座の遺構が残っている。
一号一型とされる。欠点はでかい。戦争前夜に島嶼部へ重量ある大型の物を運んで設置する機構を実践導入するほど、追い詰められていたのか。
にっぽん丸、抜港。
昨日に島の人たちが言っていた、にっぽん丸は入港できないのでは?という可能性が現実になってしまった。島民の天気図と風向・風速から天気を読むスキルは、小笠原生活においては必須なのだろうな。
にっぽん丸は父島東岸沖で停泊したかの様に、引き波すら起こすことも無かった。
旧道を利用して整備された、扇浦〜桑ノ木山ルート。最低限の整備がされたルート上には、旧道の時代から残る石垣の上を通るなど、当時の雰囲気を感じられる。
このルートには天然記念物の活動範囲・繁殖地を含む為、注意を促す文言がこの看板にはある。
小笠原神社周辺はなだらかな土地で、分岐が絡み合っていてわかりにくい道になっている。
納涼山の山頂に何かあるわけでもないが、道の岩石はカラフルだ。割れた岩には、ミディアムウェルの様な断面になっている。緑・黄・赤の順に中心から色が変化。
なぜか暗くなったなと思い、顔を上げると雨雲がこっちに来る⁈
海から陸に向かって吹く強風に乗った大雨が、東屋の中全てに入ってきた。逃げ場所がなくなり、ザックを持って柱の裏に隠れてもあまり意味をなさなかった。
東屋の前にあった小花作助之碑に隠れて、大雨を凌いだ。小花作助様、本当にありがとうございます。何度も手を合わせ、海岸沿いで砂が付着しやすいので碑から払った。
1時間耐え凌ぐとバスが到着して、今日の活動を終えた。
装備
個人装備 |
ザック
アクエリアス(500mL)×2
いろはす(540mL)
ゼリー飲料
カロリーメイト×2
グミ
タオル
財布
モバイルバッテリー
登山靴(ミドルカット)
|
---|
感想
島弧形成の初期段階を見に行こう。
小笠原群島の旅行記を読んで頂きありがとうございます。「10の山行記録」で「12日間の旅程」を書き残しました。よろしければ、以下の記録も併せてご覧ください。
昨日 Day6
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6508287.html
今日 Day7
~イマココ~
翌日 Day8
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6515537.html
参考文献(閲覧日は全て2024年3月2日)
[1] 父島海底火山と父島列島, 金沢大学
http://earth.s.kanazawa-u.ac.jp/~umino/Bonin/Geology_Bonin3b.htm
[2] 枕状溶岩・ボニナイト(無人岩), 岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/CHISITSU/makura/chichi/index.html
[3] ヨッシンと地学の散歩, ウグイス砂
https://yossyn.sakura.ne.jp/rock31.htm
[4] 小笠原諸島父島と兄島の無人岩に伴う高シリカ沸石, 藤田 彩花, 安井 万奈, 萩谷 宏, 山崎 淳司, 日本鉱物科学会 2016年年会, (2016),
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jakoka/2016/0/2016_56/_article/-char/ja/
[5] 小笠原諸島父島東岸の無人岩平行岩脈群, 白木敬一, 柴田論男, 黒田直, 浦野隼臣, 地学雑誌, 104(4), 599-603, (1995),
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/104/4/104_4_599/_pdf
[6] 神奈川県立生命の星・地球博物館, 火山岩
https://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/epacs/museum2/a09.htm
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