小笠原 父島（旭山・中央山・三日月山）

2024年05月04日(土) [日帰り]

• GPS: 01:41
• 距離: 2.7km
• 登り: 183m
• 下り: 188m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:03
• 休憩: 0:18
• 合計: 2:21

距離 2.7km 登り 183m 下り 198m

9:22 旭山登山口
9:50 9:55 旭山
10:36 10:37 旭山登山口
11:21 11:24 中央山登山口
11:29 11:35 中央山
11:40 11:43 中央山登山口
11:43 ゴール地点

ログを忘れていたので三日月山はありません。旭山と中央山の間、ログ取りっぱなしだったので、カシミール3Dで無理やり分割しました。

天候

5/4 曇り 稜線は体感10m/sくらいある強風。5/5 曇りのち晴れ。内地とそこまで気温変わらず。風強く、曇りでは肌寒いと思うこともあり。

アクセス

旭山・中央山：
登山口のある夜明道路はバスありません。レンタカーで行きました。他、父島ではレンタルバイク、電動アシスト付きレンタサイクルなどがあります。徒歩でも行けます。
レンタカー アイランダー 1万円
ガソリンスタンドはコスモ石油 父島SSのみ。321円/l。月〜土 17:30まで。休業日はレンタカー屋で精算。

三日月山：
二見から徒歩（途中のウェザーステーションまでは車道、車で行けます）

小笠原までは：
行き 東京 竹芝桟橋 5/1 11:00 -（おがさわら丸）- 5/2 11:00 父島 二見桟橋
帰り 父島 二見桟橋 5/5 15:30 -（おがさわら丸）- 5/6 15:30 東京 竹芝桟橋
結構揺れることがあり、心配な人は酔い止めを事前購入しておくとよいでしょう。

おがまるパックで行きましたが、GWは予約が激戦です。

コース状況／危険箇所等

道：どこも整備されています
登山届：わかりません（散策路レベルなので求められてもいなさそう）
トイレ：旭山・中央山は、夜明山のバイオトイレ洋式x2。三日月山はウェザーステーション
水場：ありません

散策路の季節の植物について、小笠原ビジターセンターに行くと、よく解説された紙をもらえます。写真付きでおすすめです。

また、東平サンクチュアリなどガイドなしでは入れない箇所があります。事前に調査要です。

その他周辺情報

飲食店だけ。昼はだいたい11-L.O.13で、満員になること多く回転遅いので狙っていくべし。

ちなみに、小笠原、なかなか物価が高いです。戦前のように山を切り開き畑にするわけにも行かず、船での輸送に頼るのは、自然を守るため仕方がない…と必死に自分に言い聞かせましたが、それでもまあ高いです。

写真

5/1 10:10

おがじろう（小笠原方言を話す）に見送られて出発です

5/1 10:13

離島航路最大級（11000t）のおがさわら丸。デカい。

5/2 10:26

翌日。気がつくと海が青くなっていてびっくりしました。マリンブルーです。

5/2 10:27

父島が見えて来ました

5/2 11:01

二見港

5/2 13:07

波食波食（ぱくぱく）という食堂でアオウミガメの煮込みと刺身、パッションフルーツサワーです。刺身はあっさり、一方煮込みは獣っぽさがあります。アオウミガメは捕獲量が制限されていて、この時期は新亀がちょうど入る頃合いなのだそう。

5/2 15:28

大神山から二見

5/2 15:36

ちょうどおがさわら丸が出港しました。親ガモについていく子ガモのように、お見送りの船たちも伴走します。

5/2 16:08

アカガシラカラスバト。普通にいました。絶滅危惧IA類なんですが。ノネコの頭数減らしが功を奏したということでしょうか。島症候群（island syndrome）の防衛能力低下ゆえか、近づいても逃げません

5/3 10:13

翌日はComeクルーズさんの1日ツアーで南島へ。8時過ぎに二見青灯台、そこからドルフィンスイム・南島上陸・ホエールウォッチング・兄島海域公園でのシュノーケリングという充実した内容

5/3 10:19

ハマゴウ（広）

5/3 10:19

これは一株だけあったオオハマボッス（固有種）。見れると思わなかったので感激。

5/3 10:20

5/3 10:19

こんもりしたのはタコノキ。父島だとよく見かけます。固有種です。ちなみに結構でかいです。数メートル。

5/3 11:32

気根がめっちゃ発達しています

5/3 11:12

南島からジニービーチにかけての沈水カルスト地形。奥がハートロックの愛称のある千尋岩。中々迫力のある海食崖です。

5/3 11:13

一度は見たいこの景色。南島の扇池です。

5/3 13:13

陸路で辿り着けなくなってしまったジニービーチ。

5/3 13:36

こちらはジョンビーチ。陸路だと、小港海岸から徒歩で往復5時間くらいかかります。ちなみに陸にポツポツとアオノリュウゼツランが生えています。侵略的外来種です（母島のアオキ、父島のギンネム、モクマオウ、リュウキュウマツなどもそう）。

5/3 19:24

夜はとびうお桟橋へ。普通にシロワニ・ネムリブカ・エイが居ました。普通にいるんだ…。

5/3 19:57

BAR CREYONで一杯。トロピカル

5/4 9:10

翌日。夜明山の父島NDB（無指向性無線標識、Non-directional beacon）。252kHz, CIで確かにまだ電波が出ていました。日本に残っているNDBはここだけです。

5/4 9:20

旭山登山口です。駐車スペースが4台分くらいあります。ぶっちゃけ路駐でもいけそう。

5/4 9:21

島の花、ムニンヒメツバキ（固有種）

5/4 9:22

ツルダコ（固有種）

5/4 9:24

アサヒエビネ（固有種）。黄色いエビネ。なんとか生き永らえてくれるとよいですが。

5/4 9:24

メヘゴ（固有種）

5/4 9:25

シマギョクシンカ（固有種）

5/4 9:25

少しだけ花が残っていました。

5/4 9:25

シマホルトノキ（固有種）

5/4 9:26

オガサワラビロウ（固有種）。加工しやすそうな、真っ直ぐな幹です。私が無人島に漂着してこれが生えていたら、真っ先に切り倒すでしょう

5/4 9:26

オガサワラビロウ

5/4 9:26

旭山への道

5/4 9:27

キンモウイノデ（固有種）

5/4 9:28

5/4 9:30

ヤロード（固有種）

5/4 9:30

ムニンシラガゴケ（固有種）。ワフワフ

5/4 9:31

ホソバクリハラン（固有種）

5/4 9:31

オオシラタマカズラ（固有種）

5/4 9:35

戦時中のビール瓶でしょうか

5/4 9:38

ムニンエダウチホングウシダ（固有種）

5/4 9:39

オガサワラハチジョウシダ（固有種）

5/4 9:40

オオシケシダ（固有種）。シダはよくわからない…。

5/4 9:47

旭山の展望台が見えてきました。

5/4 9:48

タチテンノウメ（固有種）。この時期咲いている数少ない固有種

5/4 9:49

ムニンビャクダン（固有種）

5/4 9:50

このあたりはテリハハマボウ（固有種）

5/4 9:50

シマタイミンタチバナ（固有種）。常緑樹ですがサクラソウ科。

5/4 9:52

旭山からの眺め。二見がよく見えます

5/4 9:51

二見港

5/4 9:51

夜明山や扇浦の方

5/4 9:51

東側。兄島瀬戸をはさんで兄島も見えています

5/4 9:51

兄島、奥に弟島

5/4 9:53

南島拡大

5/4 9:56

ムニンシャシャンボ（固有種）

5/4 9:56

旭山の山頂標

5/4 10:06

南峰への分岐

5/4 10:09

シマイスノキ（固有種）

5/4 10:11

南峰の方は、分岐からすぐに高度を上げて、稜線を歩くことになります。

5/4 10:11

ヒメマサキ（固有種）

5/4 10:13

テリハハマボウ（固有種）

5/4 10:14

シラゲテンノウメ（固有種）

5/4 10:15

さっき行った旭山を望む。父島は乾性低木林という植生なのだそうです。オガサワラビロウを始め、樹冠に様々な木々が並び斑模様なのが面白いです。

5/4 10:15

旭山南峰の稜線

5/4 10:16

ハウチワノキ

5/4 10:17

旭山南峰

5/4 10:21

5/4 10:36

ジャングルの沢

5/4 10:56

夜明山に戻って、父島海軍通信隊送信所跡

5/4 11:00

初寝浦展望台から初寝浦。初寝浦への道も固有種を多く見ることができると聞きます

5/4 11:20

中央山への入口。といっても10分くらいで着く短い道です。

5/4 11:21

いきなり巨大なマルハチ？というシダがお出迎えです。本当に大きいです。私の背丈をゆうに超える大きさ。

5/4 11:22

5/4 11:28

確かムニンネズミモチ（固有種）

5/4 11:28

5/4 11:28

電波探信儀の跡です。

5/4 11:29

中央山（319m）

5/4 11:32

父島は最高点でも326mとあまり高くはなく、面積も20km^2程度の島なのですが、特に南部はなかなか山深く見えます。

5/4 11:32

5/4 11:32

右のなんとなくこんもりしたところが父島の最高点（326m）です。道はありません

5/4 11:36

電波探信儀、歯車だけ全然錆びていませんでした。

5/4 11:43

中央山と借りていたレンタカー

5/4 11:47

野生化したヤギ。しかし駆除しなければなりません

5/4 13:18

あめのひ食堂で昼食。サワラのカツ丼。カツって豚肉、あるいは動物の肉じゃなくてもいいんだ…と驚きました。これぞ固定概念か。ちなみに小笠原の食事は自然とメカジキマグロメカジキマグロサワラカンパチメカジキメカジキみたいになります

5/4 13:45

あめのひ食堂

5/4 14:14

境浦と濱江丸

5/4 14:35

ヤドカリ

5/4 14:47

小笠原神社のトーチカ。中に入ってみましたが、そこだけ藪蚊だらけで断念。軟弱です

5/4 15:06

亜熱帯農業センターの展示エリアのムニンツツジ（固有種）。自生するムニンツツジはごくわずかの株のみと聞きます。ちなみに内地の小石川植物園でも見れるとか。

5/4 15:15

こちらはパッションフルーツ

5/4 15:17

オオバシマムラサキ（固有種）とオガサワラススキ（固有種）。オガサワラススキは大神山神社にも生えています。

5/4 15:17

これはオオハマギキョウ（固有種）。踊りだしそうな見た目です。父島で見れると思っていなかったのでよかった。

5/4 15:37

グレース島のお茶やさんで小笠原珈琲とシフォンケーキ。山とは打って変わって優雅な午後に

5/4 15:51

グレース島のお茶やさん

5/4 16:07

小港海岸に注ぎ込む八瀬川。日本とは思えない光景

5/4 16:07

5/4 16:23

小港海岸。最高のビーチ。東京は素晴らしい。

5/4 16:22

枕状溶岩と透明度が狂ってる海。

5/5 9:42

翌朝、ウェザーステーションからの展望。海が青い！

5/5 9:52

5/5 9:58

三日月山展望台からの眺め。これぞ父島という感じ

5/5 11:32

ヴォーノホライズンで昼から一杯

5/5 13:11

賑やかな大村のメインストリート

5/5 12:59

ハートロックカフェ。ここにくるとカフェラテが飲める。ちなみに小笠原で牛乳を買おうとするとパック300円します（スーパー小祝）

5/5 13:10

ハートロックカフェ

5/5 13:46

最後は大村海岸を散策。船を降りて3分でこの青さと透明度。リピーターが多いのも納得

5/5 13:49

入口がいい。

5/5 15:32

さようなら小笠原。入出港のたびにお祭り騒ぎですね。（入港日は生協もお祭り騒ぎ…）

5/5 15:37

船でも見送ってくれた

5/5 15:50

小笠原ではよく見かけるカツオドリ。おがまるの周囲を飛び回っています。東京に帰ってきたら海は青くないし鳥は小さいしでちょっと悲しい気分になりました。

5/5 15:50

兄島と弟島

撮影機器：

Pixel 7a Google

感想

inhumanus

GWに、憧れの孤島 小笠原は父島に行ってきました。なんとか休みが取れ、予約の激戦も勝ち抜き、お金の算段もついたので…という感じです。多分逃してはいけないチャンスでした。

東京発を1日目と数えて4日目に島をぐるりとレンタカーで回りましたが、その途中に旭山・中央山を登りましたので記録をつけておきます。山以外の自慢要素が多い気もしますが…まあ…折角だし…。

父島は車道からすぐの山が多いので、いくつも登れて楽しいです。
本当は、飛行場予定地の洲崎の野羊山や、小港海岸からの中山峠も行きたかったですが、体力と時間の問題で諦め。
母島も行きたかったですが（石門、乳房山、小富士）、こちらはおがまるパックでは組み合わせられないので諦め。

小笠原は世界自然遺産ですが、その由縁たるガラパゴスよりも固有種密度の高い海洋島だけあって、固有種の楽園でした。特に旭山の歩道はいくつもいくつも出てくるので見ていて飽きませんでした。素晴らしい。この自然が破壊されないことを祈るばかりです。

島の山に行くの、結構いいなと思ってきていて、利島、神津島、御蔵島、八丈島はあと1〜2年のうちに行っておきたいです。

コメント

きらきらうえつ

inhumanusさま

おお！！小笠原に行かれたのですね。得難い経験をされたのではないかと思います。

私も一昨年の秋、転職するタイミングで母島へ行き乳房山に登りました。父島は乗り継ぎで上陸しただけで二見港周辺しか訪れることができなかったので、興味深く拝見しました。「次に行くとしたら父島だなあ……」と思っています。なかなか行ける場所でもないのが難点ですが（笑）
それにしても小笠原は輸送費がかかるとはいえおっしゃるように物価が高いですよね。医療や介護の施設も貧弱ですし、良い場所なんですが暮らすのは大変そうなとこです。

inhumanus

きらきらうえつさん

ありがとうございます。かなり記憶に残るたびになりました。一生の思い出になりそうです。

転職のタイミングで小笠原！いいですね。私は母島が羨ましい。隣の芝生ですね。
機会を作るのが大変と思いますが、父島も是非。

ええ、実のところ海外旅行並みにお金が飛んでしまいました。
そうですよね、海が綺麗と惚れ込む人は多そうですし、住めば都とはいえ、私には正直あれは中々…。お住いの方のお陰で、滞在中快適に過ごせたので、そのあたりはかなり感謝です