【金岳(P2)】西壁直登敗退
- GPS
- 04:29
- 距離
- 2.0km
- 登り
- 286m
- 下り
- 276m
コースタイム
- 山行
- 1:08
- 休憩
- 3:21
- 合計
- 4:29
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山道ではありません。 ・P2まで登り:始めは植林地の急な斜面を直登し、西壁取り付きでルートを探しますが風化して極端に脆く、どこもコケまみれのとても危険な岩壁でした。 掴んだ岩の突起は例外なく全て剥がれ、頭くらいの大きさでもガンガン落下していき、立ち込める強度感がありません。 ・P2から下り:P3手前のコルまでは通常通りですが、途中にある赤松の大木が根こそぎ倒れていました。コルからは前回同様に懸垂下降で降りて、P3西壁下まで下り、あとは沢筋まで風化で砕けた小石の雪崩に乗ってズリズリと滑り降りて行きます。 沢からは中を歩かず、沢沿いの樹林帯斜面を歩いて下山。 |
その他周辺情報 | 下山後は、吉田元気村で汗を流しました。 http://www.ryuseinomachi.co.jp/camp/genkimura.htm |
写真
感想
秩父の山々は積雪があったので雪のない金岳西面のアタックへ。沢沿いを進みアキレス腱が痺れる急登を登ればアッという間にP2基部でした。
ルートを2箇所見つけました。1本目にぶこうざんさんが登攀しますが藪が凄くて進まない。岩を触っているより小枝や藪を伐採している時間が長かったと思います。私は伐採作業を見ながらビレイです。頼りにしていたツルも無くなり岩が脆いとのことでロワーダウン。残置支点を2箇所作ったらしいのですが、片方の大きな根っこが抜けたらしい。危ねぇ〜。
2箇所目は、見た目フリーでも行けそうでしたが岩が土砂化しており、触っただけで人頭大の岩がボロボロ落ちます。ムリっ。こんなに脆い岩場は初めてです。
諦めてトラバースで一般ルートへ。こちらの岩は安定しているので、安心するとともに少し場所が変わるだけでこんなに岩の状況が変わるのかと勉強になりました。
P2コルから懸垂下降した直後、真横の岩場から人頭大の岩が剥がれて肩を直撃。岩に触っていないので振動だけで落下したようです。落下距離が数十センチだったのでケガにもなりませんでしたが危ない場所でした。
ショートでしたが、貴重な体験をできた山行でした。お誘い下さったぶこうざんさん、ありがとうございました。また、次の赤線ルートマップ楽しみにしています。
数年前に師匠とP3西面を直登できないか偵察した際に無理と判断し、P2西面の直登がどうなのか宿題となっていたので、ザイルパートナーの100式さんにお付き合いいただき観察してきました。
結果は岩そのものが風化していて強度がなく、2ルート挑戦して岩が信用できずにあえなく敗退。!
樹木は枯れていたり根こそぎ剥がれてしまい中間支点も満足に取れず、立ちこめば足元の岩はザックリ崩れ、掴めば塊で剥がれてアラレのような粒に分解しながら落下する始末(;'∀')無理な冒険をする勇気はありませんでした・・・。
こんな脆い岩場は初めてで、たぶん二度と登らないでしょう。
ずっと誰も登らないのを納得できたし、お付き合いいただいた100式さんには感謝しかありません、ありがとうございました。
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