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Yamareco

記録ID: 6516692
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ハイキング
奥武蔵

【金岳(P2)】西壁直登敗退

2024年03月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
04:29
距離
2.0km
登り
286m
下り
276m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:08
休憩
3:21
合計
4:29
9:02
37
スタート地点
9:39
13:00
31
13:31
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道の駅龍勢会館で待ち合わせ、1台で取り付き付近の林道路肩に駐車。
コース状況/
危険箇所等
※登山道ではありません。
・P2まで登り:始めは植林地の急な斜面を直登し、西壁取り付きでルートを探しますが風化して極端に脆く、どこもコケまみれのとても危険な岩壁でした。
掴んだ岩の突起は例外なく全て剥がれ、頭くらいの大きさでもガンガン落下していき、立ち込める強度感がありません。

・P2から下り:P3手前のコルまでは通常通りですが、途中にある赤松の大木が根こそぎ倒れていました。コルからは前回同様に懸垂下降で降りて、P3西壁下まで下り、あとは沢筋まで風化で砕けた小石の雪崩に乗ってズリズリと滑り降りて行きます。
沢からは中を歩かず、沢沿いの樹林帯斜面を歩いて下山。
その他周辺情報 下山後は、吉田元気村で汗を流しました。
http://www.ryuseinomachi.co.jp/camp/genkimura.htm
b)おはようございます、久しぶりに来たら土砂崩れで林道が通行止めになっていて、路肩に駐車してスタートします。
2024年03月03日 09:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:03
b)おはようございます、久しぶりに来たら土砂崩れで林道が通行止めになっていて、路肩に駐車してスタートします。
b)沢の出会いまで来たら斜面に取り付きます。
2024年03月03日 09:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:19
b)沢の出会いまで来たら斜面に取り付きます。
b)けっこうな激登りですが、植林で人が入る場所なので気分は楽です。
2024年03月03日 09:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:19
b)けっこうな激登りですが、植林で人が入る場所なので気分は楽です。
b)こんなコン柱も現れる・・・。
2024年03月03日 09:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:29
b)こんなコン柱も現れる・・・。
b)ちょっと右上を見ると、歩きなれたP2手前の尾根が見えてきました。
2024年03月03日 09:36撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)ちょっと右上を見ると、歩きなれたP2手前の尾根が見えてきました。
b)で、P2ピークの西壁が見えてきてワクワク(^_-)-☆
2024年03月03日 09:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)で、P2ピークの西壁が見えてきてワクワク(^_-)-☆
b)一見登りやすそうな地形しているので、他を探す。
2024年03月03日 09:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:38
b)一見登りやすそうな地形しているので、他を探す。
b)角度はこのシルエット通りで、壁です。向こうに見えるのがP3!
2024年03月03日 09:40撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:40
b)角度はこのシルエット通りで、壁です。向こうに見えるのがP3!
b)相談の結果、ここから取り付くことにして、休憩と登攀装備を身に着けて準備開始。
2024年03月03日 09:40撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 9:40
b)相談の結果、ここから取り付くことにして、休憩と登攀装備を身に着けて準備開始。
b)さて出発!全面コケまみれと、掴めば剥がれる悪い岩質、根っこやツルに中間支点を取りながらジリジリ登る。
2024年03月03日 10:03撮影 by  F-04K, FUJITSU
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3/3 10:03
b)さて出発!全面コケまみれと、掴めば剥がれる悪い岩質、根っこやツルに中間支点を取りながらジリジリ登る。
b)P3は綺麗な景色ですが、ハッキリ言って足元は怖いです、コケにスメアリングしてツルにしがみついたりして、心臓バクバク(/ω\)
2024年03月03日 10:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
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3/3 10:33
b)P3は綺麗な景色ですが、ハッキリ言って足元は怖いです、コケにスメアリングしてツルにしがみついたりして、心臓バクバク(/ω\)
b)立ち木も無くなりツルも細くなり外れそう、目的地はすぐそこに見えてますが、恥ずかしながら残置支点を作り撤退しました( ;∀;)
2024年03月03日 10:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
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b)立ち木も無くなりツルも細くなり外れそう、目的地はすぐそこに見えてますが、恥ずかしながら残置支点を作り撤退しました( ;∀;)
b)気を取り直して2本目のルートに挑戦!一見すると登りやすくみえるのですが・・・。
2024年03月03日 11:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 11:19
b)気を取り直して2本目のルートに挑戦!一見すると登りやすくみえるのですが・・・。
b)突起はどこを掴んでもアラレのように細かくポロポロ崩れてきて、とてもじゃないが命がいくつあっても足りません(;^ω^)
2024年03月03日 11:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 11:21
b)突起はどこを掴んでもアラレのように細かくポロポロ崩れてきて、とてもじゃないが命がいくつあっても足りません(;^ω^)
b)1ピッチで諦めてトラバースすることに・・・。
2024年03月03日 11:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)1ピッチで諦めてトラバースすることに・・・。
b)スタート1歩目から、足元の岩が崩れまくりです。
2024年03月03日 11:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 11:28
b)スタート1歩目から、足元の岩が崩れまくりです。
b)最後はいつものルートに合流してピークに到着。9回目かな(#^.^#)
2024年03月03日 11:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)最後はいつものルートに合流してピークに到着。9回目かな(#^.^#)
b)P3、今回はパス。
2024年03月03日 11:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 11:39
b)P3、今回はパス。
b)両神山が良く見えます。
2024年03月03日 11:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)両神山が良く見えます。
b)武甲山と秩父市内は花粉で霞んでる?
2024年03月03日 11:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 11:39
b)武甲山と秩父市内は花粉で霞んでる?
b)下山開始!
2024年03月03日 11:56撮影 by  F-04K, FUJITSU
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b)下山開始!
b)コルに下りる途中にある、赤松の大木が倒れてます。
2024年03月03日 12:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)コルに下りる途中にある、赤松の大木が倒れてます。
b)薄い根っこがそのまま剥がれてます、この木から懸垂下降やロアダウンしていたこともあるので、この山に生えてる木の過信は禁物なのを実感!
2024年03月03日 12:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)薄い根っこがそのまま剥がれてます、この木から懸垂下降やロアダウンしていたこともあるので、この山に生えてる木の過信は禁物なのを実感!
b)コルからは懸垂下降30m分、以前降りたことがあるしここに下りるのは2回目で気楽。
2024年03月03日 12:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)コルからは懸垂下降30m分、以前降りたことがあるしここに下りるのは2回目で気楽。
b)P3の岩壁、全面が苔で覆われてます。
2024年03月03日 12:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 12:46
b)P3の岩壁、全面が苔で覆われてます。
b)チェンスパ履いて激下り、小石のたくさん崩れて雪崩のようになり滑り下るよう。
2024年03月03日 13:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 13:03
b)チェンスパ履いて激下り、小石のたくさん崩れて雪崩のようになり滑り下るよう。
b)沢が見えてきて激下りも一区切り!
2024年03月03日 13:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 13:13
b)沢が見えてきて激下りも一区切り!
b)振り返って降りて来た斜面、沢沿いに下りると途中で岩の崖が現れたので、沢を下りなくて正解でした。
2024年03月03日 13:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 13:14
b)振り返って降りて来た斜面、沢沿いに下りると途中で岩の崖が現れたので、沢を下りなくて正解でした。
b)沢の出会いまで戻ってきました。
2024年03月03日 13:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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b)沢の出会いまで戻ってきました。
b)車が見えてきて無事下山、楽しい大人の遠足ができてパートナーの100式さんにはひたすら感謝です('◇')ゞ
2024年03月03日 13:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 13:31
b)車が見えてきて無事下山、楽しい大人の遠足ができてパートナーの100式さんにはひたすら感謝です('◇')ゞ
おまけ:写真中央のP2の壁をよじ登って敗退してきました。
2024年03月03日 13:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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3/3 13:53
おまけ:写真中央のP2の壁をよじ登って敗退してきました。

感想

秩父の山々は積雪があったので雪のない金岳西面のアタックへ。沢沿いを進みアキレス腱が痺れる急登を登ればアッという間にP2基部でした。
ルートを2箇所見つけました。1本目にぶこうざんさんが登攀しますが藪が凄くて進まない。岩を触っているより小枝や藪を伐採している時間が長かったと思います。私は伐採作業を見ながらビレイです。頼りにしていたツルも無くなり岩が脆いとのことでロワーダウン。残置支点を2箇所作ったらしいのですが、片方の大きな根っこが抜けたらしい。危ねぇ〜。
2箇所目は、見た目フリーでも行けそうでしたが岩が土砂化しており、触っただけで人頭大の岩がボロボロ落ちます。ムリっ。こんなに脆い岩場は初めてです。
諦めてトラバースで一般ルートへ。こちらの岩は安定しているので、安心するとともに少し場所が変わるだけでこんなに岩の状況が変わるのかと勉強になりました。
P2コルから懸垂下降した直後、真横の岩場から人頭大の岩が剥がれて肩を直撃。岩に触っていないので振動だけで落下したようです。落下距離が数十センチだったのでケガにもなりませんでしたが危ない場所でした。
ショートでしたが、貴重な体験をできた山行でした。お誘い下さったぶこうざんさん、ありがとうございました。また、次の赤線ルートマップ楽しみにしています。

数年前に師匠とP3西面を直登できないか偵察した際に無理と判断し、P2西面の直登がどうなのか宿題となっていたので、ザイルパートナーの100式さんにお付き合いいただき観察してきました。
結果は岩そのものが風化していて強度がなく、2ルート挑戦して岩が信用できずにあえなく敗退。!
樹木は枯れていたり根こそぎ剥がれてしまい中間支点も満足に取れず、立ちこめば足元の岩はザックリ崩れ、掴めば塊で剥がれてアラレのような粒に分解しながら落下する始末(;'∀')無理な冒険をする勇気はありませんでした・・・。
こんな脆い岩場は初めてで、たぶん二度と登らないでしょう。
ずっと誰も登らないのを納得できたし、お付き合いいただいた100式さんには感謝しかありません、ありがとうございました。

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