サギダル尾根

2024年03月22日(金) ~ 2024年03月23日(土)

• GPS: 32:00
• 距離: 1.1km
• 登り: 235m
• 下り: 229m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:35
• 休憩: 5:25
• 合計: 8:00

距離 499m 登り 235m 下り 33m

9:15 千畳敷駅
9:15 9:45 千畳敷
10:45 10:50 取り付き
11:00 11:15 P1 支点
11:35 P2 支点
11:50 13:40 P3 途中 ナイフリッジの上
13:50 14:50 サギダル尾根の頭
15:05 15:15 極楽平
15:15 15:30 第1回下降開始（FIX）
15:30 15:55 第2回下降開始（懸垂）
15:55 16:35 第3回下降開始（懸垂）
17:00 17:15 千畳敷
17:15 千畳敷ホテル

2日目

• 山行: 1:55
• 休憩: 0:50
• 合計: 2:45

距離 0.5km 登り 0m 下り 194m

7:00 千畳敷ホテル
7:00 7:30 朝食
8:55 9:05 千畳敷駅
9:05 9:15 しらび台
9:45 菅の台

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

菅の平駐車場

写真

3/22 9:31

快晴
中央に、富士山。台形みたいな形です。

3/22 9:32

ギア装着

3/22 9:38

相互チェック

3/22 9:42

アイゼン装着

3/22 9:53

あれがサギダル尾根

3/22 9:55

千畳敷ホテルをバックに

3/22 9:57

南アルプスの向こうに富士山

3/22 10:03

ザクザク

3/22 10:06

吹雪いています

3/22 10:31

取りつきにむかって

3/22 10:38

急斜面のはじまり

3/22 10:39

尾根にはいります

3/22 10:39

3/22 10:39

3/22 10:40

3/22 10:49

1ピッチ開始

3/22 11:06

3/22 11:09

3/22 11:16

セカンド到着

3/22 11:32

2ピッチ目核心

3/22 11:32

越えた

3/22 11:52

3ピッチ目途中の尾根

3/22 12:35

宝剣山

3/22 13:42

サギダル尾根最終
見事なアイスバーンでカチコチ

3/22 13:42

セカンド、登れるかな？？

3/22 13:48

とりあえず、到着
引き揚げ準備

3/22 13:48

360度

3/22 13:48

3/22 13:48

3/22 13:48

3/22 13:51

3/22 13:56

先生到着

3/22 13:56

ピッケルを差し込みます

3/22 14:00

先生、眺めてます

3/22 14:03

むくむく

3/22 14:03

F、きたー

3/22 14:09

ようやく到着

3/22 14:17

F）やった！

3/22 14:17

宝剣山

3/22 14:15

Kも、最終

3/22 14:17

ふんばります

3/22 14:18

えんやこらせ

3/22 14:18

K）先生つきました！
先生）おう！

3/22 14:19

最終、Gがあと一人！

3/22 14:21

確保！！

3/22 14:28

F何を見てる？

3/22 14:30

ほら、宝剣山は

3/22 14:31

あそこだよ

3/22 14:31

K）ごめん、頭、かゆいわ

3/22 14:37

Gもきた！

3/22 14:38

フン！

3/22 14:44

先生）はよこい

3/22 14:44

1人で寂しかったらしいです

3/22 14:45

でもド根性！

3/22 14:46

G）先生、つきました！
先生）危ないから、はよあっちいけ！

3/22 14:50

宝剣バックに

3/22 14:52

極楽平に向かいます

3/22 14:52

今回は宝剣は無理ね

3/22 14:52

3/22 14:58

結構なアイスバーンです

3/22 15:20

極楽平に到着

3/22 15:24

3/22 15:16

生徒）え！ここから下るんですか？
先生）ここ以外、雪崩れるんじゃ！

3/22 15:21

生徒）はい（泣

3/22 15:21

3/22 15:22

3/22 15:22

3/22 15:23

3/22 15:25

3/22 15:26

さよなら、宝剣

3/22 15:26

さよなら、富士山

3/22 15:30

生徒）先生、何してはるんですか？
先生）雪崩が起こらんように、岩下を懸垂ですすむんじゃ！

3/22 15:38

先生）ほらできたじゃろ！

3/22 15:37

先生）こうやって、下るんじゃ！

3/22 15:37

私）雪崩れるなよ！

3/22 15:47

3/22 15:53

3/22 15:54

3/22 16:20

先生）2回目の懸垂じゃ

3/22 16:20

先生）右方向のルンゼに下るぞ！

3/22 16:20

生徒）はーい

3/22 16:22

ここで、バッテリー切れ
17時にホテルにと到着しました。

3/23 8:44

一泊して、ロープウエイに。

3/23 8:44

強風で動くかどうか？？

3/23 8:54

動きました

3/23 9:47

帰路に就きます

撮影機器：

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

感想

bamboo_izumi

宝剣山の手前、サギダル尾根に行ってきました。雪山バリエーションの初級ルート。受講生4人と講師1人。

何をもって初級というかは、一旦置いておいて。本格的な雪山アルパインクライミングを体感できた山行。平日の金曜日のアタックという事が奏して、先行に1パーティーのみ。

その先行パーティーとは、取りつきまではほぼ同じペースで歩くも、P1からアタック開始後は、あっという間に登攀していずこに？という事で、前後気を遣うことなく貸し切り。

サギダルの頭までは、合計3ピッチ。ただ、ロープを捌く十分なスペースを確保できる地点は少なく、ビレイポイントも狭小地点で、視界も狭い。風切音は大きく、コールや笛の音も通らない。

雪の状態は、取りつきまでは締まっていて歩きやすくて良かったが、取り付き以降は、アイスバーン化して、カリカリカツカツ状態。

先行―パーティーは、どうやら上級者の様で、ピッケルとアイゼンの爪だけで確信をもって登攀しているようで、無駄な堀跡が無く、トレースが探せない状態。

P1は、急登を登るのみ。
P2は、核心の岩壁のトラバース。岩と雪と氷のミックスが、進む勇気に予断を与えて迷わす。
P3は、狭いテラスを嫌ってピッチを切らずに、雪の壁をそのまま直登（結果的に突進）。そこはダブルアックスが正解だったが、1本のアックスとハイマツの僅かな枝を頼りに登る。ナイフリッジの上で、サギダルの頭までもう一歩で、ロープ一杯となり進めない。

再び雪の壁を下るか迷うが、ナイフリッジすぐ下の成木をビレイポイントとして、三ピッチ目としてセカンドの引き上げと、2パーティー目の到着を待つ。

セカンドと、2パーティー目のサポートを講師が1人で。なかなか、ロープの錯綜などで手間取ったようで、雪のナイフリッジの上で、約2時間待機。

ようやく準備が整ったので、サギダルの頭に向かうが、全面アイスバーン。ピッケルと爪の跡が雪で消されていて、ルートが見えず。とにかく、尾根の中心を進み何とか頭に到着できた。

その後は、セカンドの引き上げと、2パーティーの引き上げを待つが、好天に恵まれ、360度の絶景を眺めながら過ごし、下山の心構えをする。なぜか、、、？？？雪崩れの巣を、下山するからです。

そのリスクが少ない、下山口を選択して、更に、雪崩を誘発しないルートを選択する。

極楽平登山道まで進み、雪の嵩の少ない箇所を選び下降開始。岩壁まで進み、そこから懸垂下降。これを2回繰り返し、雪崩の可能性が少ないと思われる安全地帯に向かう。

17時に千畳敷ホテルに到着。
当然、ロープウェイは営業終了（最終15時55分ですからね）。
かろうじて、千畳敷ホテルで空室があったので、宿泊させて頂きましました。ありがとうございます。

個人的には、先行者が視界にない中で、全区間をリードして、滑落・セカンドによる確保が無かったという事で、十分な登攀であった。が、3P目の突進は、結果的に成木があって困窮する事態にはならなかったが、慎重さが足りなかった。（アルパインでは、1パーティー1組トランシーバーは必携装備）

厳しく言えば、山行計画とその準備が十分ではなく、事故一歩手前の山行でした。大いに反省です。