山桜の常神半島縦走
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- GPS
- 06:54
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 703m
- 下り
- 1,003m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 6:49
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
常神半島の主稜線は踏み跡程度で、ピークなどからの下りはGPSなどで方向確認が必須です。半島先端方向は断崖絶壁が続いていて、下りでは滑落注意が必要 常神灯台のある高岳のコルから常神集落への下降は落ち葉や落石で踏み跡が殆ど判らなくて、悩む場所が彼方此方にある。 |
写真
感想
山桜の咲く常神半島を縦走した記録を幾つか見たので、今年こそは行こうと思い山友を誘って2台の車で歩いて来た。特に山猫さん、ナオジロさんなどの記録を参考にさせて戴いた。
私達は全員が後期高齢者を過ぎているので、置き車は常神観光センターにして、レインボーライン第二駐車場から出発だ。レインボーラインは18時までに外に出ないとゲ-トが閉まるので、時間的に制約があるのが課題だ。
駐車場から少しだけ、道路を第1駐車場側に歩いてガードレール左の山に入ると、雑木林の中を進んで東側に出ると作業道にような踏み跡があった。それを進むと急傾斜の下りで、木に掴まりながら下っていると、先ほど車で上がって来た急カーブの道路に出た。ガードレール沿いを20mほど進むと道路が左カーブで曲がり始めの場所が常神半島への主稜線入り口のようだ。少しの登りで255mピークだった。
稜線歩きになると主稜線は踏み跡も明瞭となって雑木林の連続ではあるが、木々の間は人の通過で程よく隙間が出来ている。また左右(東西)の海が見えて岩の白い波間が綺麗だ。西には小浜の久須夜ケ岳が海に浮いて見え、東には敦賀半島の西方が岳と蠑螺が岳があるのだが、この景色は初めてだ。稜線の木々は疎林で枝の間から周囲が良く見えて退屈しない。すると今年初めてのタムシバが真っ白な花弁を見せてくれた。すると山桜もチラホラと見えだしたと思っていると馬酔木の花も現れた。海がすぐそこに見えるので標高は300m程だが、小さなアップダウンで息が切れて来る。予定では神子の山桜を見ながらランチと考えていた、象首台のズーっと手前の300mピークで景色が見えるからと、弁当を出してどっかと腰を下ろした。
ランチ後象首台へ稜線から西に随分下って、戻るのが不安になる頃神子の山桜が見えだした。そこは先ほどランチをしたピークから西に腕を広げるように尾根が出っ張った斜面が山桜の群生地だった。山桜を堪能してからの稜線への登り返しは辛いものであったが、更に北に続く尾根へは黙々を重くなった足を上げるだけだ。250mピーク、207mピークと相次いでアップダウンを続けるとすぐ下の海岸は岩ばっかりの所に波が打ち寄せては白波が踊っている。海までは垂直のような斜面で落ちたら何処にも止りそうもない怖い場所が多いので神経がピリピリだ。
207mピークを過ぎて下っていると、右に尾根が見えるので慌ててGPSを確認すると西への枝尾根を降りているではないか?ピークからの下りは必ずGPS確認をしていたのに、此処は忘れて、踏み跡を疑うことなく進んでいたのだった。この登り返しがシンドかった。
正規の主稜線を下ると右下(北側)には絶壁のような岩斜面に足がすくむほどだ。稜線の右を避けるように進むと、稜線は緩くなったが尾根はやや歩きにくい。何時の間にか標高が100mほどとなって来て木々が少なく海がすぐそこに見えた。すぐ前のピークを踏み跡は左に巻くので、それに倣って進むと反対側まで細い乏しい踏み跡は続いていたが正解であった。稜線通しでは下りが滑る斜面で間違えば海側への滑落の危険性もある場所だ。胸をなでおろして最後のピーク210mの長い平坦な頂上を目指した。此処は二重山稜で岩が出だして木はまばらだ。そろそろ夕陽の状況が気になる頃だが、どうも雲の多さと明るさのない空を見ると期待は出来ない情況だ。やっとことで目の前に常神岬ピークを見る頃には海に船のような島、御神島が迫っている。ピラミダルな素晴らしいピークのある島だ。
常神岬へは九十九折の道が続いて、17曲りで頂上の灯台に到着した。これでもう登ることは無いのだと思うとホッとしたものだ。灯台前には先客がいて、地元の人のようだ。稜線の道の話や常神集落への下降路の事をお伺いした。コルから集落への道は、常神岬への道のようには整備されていなくて、草茫々と落石で薄れた踏み跡を辿るのは容易ではなかった。民家の中の狭い道を右へ左へと進んで、ソテツの場所を教えてもらって、旅館の一角にひっそりとあるような隠れた名物の感じだった。レインボーラインからの夕陽を見ようかという計画は天気が悪そうなので、頓挫したがそれも止むを得まい。またの機会に譲ることにした。
常神半島縦走は標高も低いので道さえ確認できれば、楽勝だろうと簡単に思っていたが、あにはからんや小さなアップダウンはボデイーブローに効いて、最後には這う這うの体で到着というほどであった。山桜が山の肌に合わさって淡いピンクの暖かさを感じさせてくれた。
”八”、”永”、”竹”
コメント
この記録に関連する登山ルート
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事前にエスエスさんの投稿で予習しておくべきでした。
何度もルートを外し「遭難」の文字がその都度、頭をよぎりました。
特にP207では3回も尾根道の下りと引き返しをして難儀しました。
スマホのヤマレコルートをよく見るとわずかに海側に下っており必死でその道を探しました。
それらしい場所で木(2個所)に古いテープを見つけ、ここが右折、下り場所と確信。
急坂をくだり正規ルートに辿ることができました。
その後は鞍部やピークではGPSでルート外れが無いこと確認し無事に下山できました。
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