鳥海山(湯の台より)
- GPS
- 09:20
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,240m
- 下り
- 2,233m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
数年振りに湯の台から鳥海へ。少雪でシートラが長くなるかと予想してトレランシューズで歩き始めたが、それほど歩かないうちに雪がつながった。以降も雪切れはなく帰りもヤブに悩まされるほどのことはなさそう。
滝の小屋を過ぎた頃から足が痛くて仕方なくなり数歩進んで立ち止まることの繰り返し。この日から軽量ブーツに切り替えたが、まだ足が馴染んでいないためか、去年とは足の形が変わってしまったのか。
外輪に出たところでアイゼンを付けて七高山まで。この日は百宅口方面の広々とした斜面を唐獅子平避難小屋あたりまで滑ってみる計画。滑り出すと雪は硬めだが、悪くない感じでスピードが出る。部分的に残っていたカチカチ雪に乗った瞬間に板が外れて雪面に顔から突っ込む。ブーツを替えたのにビンディングのソール長の調整していなかったためか。道具を変えるときは諸々気をつけねば。口元から少し血が滲んだ程度だったが、しばらく顔面の感覚がなかった。
避難小屋まで滑り、ブーツを脱いで足を解放。こちら側は誰も来なくて静かで気分いいなと思っていたら、スノーモービルが5台ほど大挙して現れた。ボーダーを乗せて斜面を直登、適当なところで降ろされたボーダーたちは滑り降り、またモービルに乗せられて次の斜面を登らされては滑り降りを繰り返しつつ移動している。そういうツアーだろうか。何度か滑って登らされて、最後は百宅口の方へ降りていった。鳥海山は国定公園とは言え、山頂一帯の特別保護地区以外はモービル乗り入れは法的に禁止されていないらしい。雪の鳥海山に来ると、中島台ルート以外ではたいていモービルやその轍を目にしてきた気がする。モービルの走行そのものを目的としている場合や、今回のように滑り客を乗せた商売目的の場合などがある模様。急斜面をかなりのスピードで直登する様に機械の強力さを見せつけられる。とても敵わない。スノーモービルが斜面を下っているところにも出くわしたことがあるが、轟音を奏で排ガスを香らせ、これならクマに襲われる心配もないだろう。だがそれが斜面を下る様は重々しい。軽やかな新雪や締まった堅雪にモナカ、春のザラメなど季節ごとの雪の味わいを感じるには少々重すぎて強力すぎるのではなかろうか。新雪の上を轟々と下るその脇をスキーで音もなく軽やかに追い越しつつ、まったくこいつは鈍重な鉄の塊だなやれやれと思ったとか思わなかったとか。とりあえず楽しみ方は人それぞれ。ただ一つ言えるのは、山では人力こそ至高。
小屋からトラバースで行者岳まで登り返し、ほどよく緩んだ雪やブレーキが掛かって前につんのめる雪や少々ヤブっぽい斜面を滑り降り、最後は雪の消えた道路を歩きながらフキノトウを袋いっぱいに摘みつつ。
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