滝子山 (寂しょう尾根↑すみ沢↓)
- GPS
- 04:14
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,116m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
寂しょう尾根は岩っぽいが、並の岩稜歩き程度 すみ沢ルートの難路はやや細いトラバースが連続するが、景色が美しいのでおすすめ |
写真
感想
滝子山に新緑を見に行こうという話になった。せっかく行くなら行ったことのないルートをと思い、所要時間の都合もあって、寂しょう尾根登り、すみ沢下りとなった。
桜森林公園からスタート。桜はもうほぼ葉桜だが、新緑が朝日に輝き美しい。寂しょう尾根への分岐から先には、このルートが険しく危険であることを知らせる張り紙が何箇所か貼ってあった。中には「ロープとハーネス必携!」というものも。結論から言って、一般的な岩稜と大差ないレベルで、ロープとハーネスは間違いなく過剰装備だ。現実にそぐわない過剰な警告は、重量増による体力の消耗、通過後の自信過剰等、別の問題を引き起こすと思うけど……。
標高1250mくらいまでは特に緊張することもない、気持ちの良い尾根を登る。季節は新緑の時期から巻き戻ってしまったが、ミツバツツジが咲き始めていて綺麗だ。
尾根頭が近づくにつれ徐々に岩っぽい箇所が増えてくる。岩の上など、所々で展望も得られる。一般的な岩稜と大差ない難易度で、山のグレーディングで言えばCくらいだ。当然落ちたら最悪死ぬが、そもそも山はそういうところだ。
急傾斜を上り詰め、稜線に出る。ここにも「下山危険」との張り紙が通せんぼロープに吊るさがっていた。小さなピークに2回だまされ、3つ目が山頂だった。
山頂は南北に開けており、北側には大谷ヶ丸〜黒岳の大菩薩連嶺南部や雁ヶ腹摺山、奥には金峰山〜甲武信ヶ岳の奥秩父主稜線が望めた。南東側は、倉掛山〜九鬼山、今倉山、御正体山、杓子山と幾重にも重なった道志山塊、その奥には丹沢中心部。そして視線を右に移して南側には、圧倒的存在感の富士山が、御坂山地西部の三ッ峠〜黒岳、鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸を従えていた。首都圏からのアクセスも良い立派な山で、時期も気候も良いが、時間が早いので誰もおらず、ゆっくりできた。東京を離れて山梨に住んでいて良かったと思う。
山頂直下の急坂を下りると地形が緩やかになり、道を間違えたが、GPSを確認して復帰した。しばらく進むと登山道は尾根から外れ、すみ沢源流部に着地する。
すみ沢源流部は白い花崗岩の河床が大変美しく、緩やかな地形やちょうど咲き始めた野草と相まって、どこかメルヘンチックなとても良いところだった。潰れた小屋があったが、ここに住んだら苦労もあるものの大層気持ち良いのだろうと思う。
沢沿いの道はびちゃびちゃするので苦手だが、ここの登山道は沢から一定の距離をおいていてほとんど靴も濡れず、快適だった。沢から離れる理由もなく、分岐は迷わず「難路」へ。細いトラバースが連続し、寂しょう尾根よりしたかもしれない。美しいナメや滝があり、緊張の見返りは十分にある。
すみ沢に架かる橋を左岸に渡って尾根を巻くと、程なく林道と合流する。新緑や桜の季節を楽しみながら、車まで戻った。
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