記録ID: 6718215
全員に公開
山滑走
剱・立山
早乙女岳 コット谷から
2024年04月28日(日) [日帰り]
osamuin
その他8人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:49
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,664m
- 下り
- 1,658m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天候:晴れ 気温:約10℃ 小又川ゲートから林道をシートラで出発。今回は9名パーティー。 板にスキーブーツも装着し、ストックを手にもって足元はランニングシューズ。 足は楽だが、肩にずっしりと重みを感じながら歩く。 大熊山登山口を過ぎ、途中で雪崩跡が数か所出てくるが谷側は雪が融け地面が出て通行可能。 ただし、帰りに手前で落石を目撃したので通過時は斜面への注意要。 林道で900m手前まで上げ、一旦、小又川に向かって標高を落とす。 標高910m地点のコット谷入口で最初の渡渉。靴下を脱いでシューズのまま通過。 そこからは河原のダンプ道となり小石の坂を詰めていく。 やがて大岩が重なり合うように石を伝って進む。 一ノ谷からの流れを渡渉で横切る必要があるが、水量が多く渡渉点を探しながら登る。 最後は雪渓をそのまま上がっていく。 雪の下にから一の谷の水流が出てくる標高1095mまで上げると手前に大きな木の切り株が横たわっていた。川沿いに伝っていく手もあったが滑りやすそうなので切り株を渡り対岸へ濡れずに渡渉成功。 そこから雪渓を歩き、段差を乗り越えコット谷に向かって残雪を下って行く。 別の地点で渡渉した仲間と合流し、そこで板と靴を履いた(標高1080m)。 やはり、この時期だと下部は雪が少なく、スキーを履くまで長めの時間を要した。 コット谷に入ってくるとすでに日差しで暑くザラメ雪。 背後には大猫山、猫又山の東芦見尾根を仰ぐ。 緩やかな谷間をコル目指して登っていく。 標高1400mを超えるとコルまで勾配が増していく。 キックターンで確実に高度を上げコルに乗っかり標高1500m。 毛勝三山が顔を出す。赤谷山と剱もご対面。ブナクラ谷の奥には白馬岳も顔をのぞかせる。大熊山側は藪が目立つ。 コルで休憩してさらに尾根を登っていく。 やや雪庇もあるが尾根にはまだ歩ける程度の雪があり、序盤の狭いところをこなすとだんだん広くなる。雪は相変わらず柔らかい。 標高1600mからは広めの尾根となり展望も開けてくる。 ボーダー1名、大日岳を往復してきた登山者数名とすれ違う。 風が無く強い日差しが降り注ぐ。 大熊山が低く感じられると青い空が近づく。 左側の剱岳と北の毛勝三山の眺めは見事である。 標高2000mを超えるとさらに緩くなり栂の尾根を南に出ると大日岳が近い。 薬師岳、北ノ俣、鍬崎山、富山平野、遠く白山も見える。 そこから早乙女岳はすぐだった。 山頂はほぼ平坦でここで昼食か? 大日岳往復は暑さの影響も考慮すると3時間との予想。 協議の結果、奥の小高いポコまで登ることにした。 P2093を過ぎ、標高2150mの地点は北に出っ張り、剣岳から剱午前、奥大日も捉えられる。 ここで昼食にして景色を味わいながらチャージ。 劔の絶景を後にしてシールを剥いで滑走へ。 早乙女岳までひと滑り。後続と合流して下山ルートを検討。 5名は北の谷間へ、4名は尾根沿いに下降することになった。 トランシーバーで数回やり取り。 谷間へは標高2010mからエントリー、快適なザラメ斜面が続いている。 谷間は左右に曲がっているので見通しは遮られる。また、デブリが横の斜面から出ているところや部分的に割れているところもあり、逐次、確認しながら滑っていく。 全体的には斜度がコンスタントでコット谷までザラメ雪のバーンを存分に楽しめた。 この時期にまだ雪割れしていない谷コースがあるとは予想外だった。 終わってみればあっという間の滑走で、小石で多少滑走面を痛めたようだがそれに勝るものがある。 コット谷で尾根組と合流して山側から藪を処理しながら一ノ谷手前で小休止して、再びシートラ。帰りは真ん中の渡渉点で川を渡る。 日差しで暑くなった体を冷やすには丁度良かった。 この前後の雪渓歩きで踏み抜きが数回、中には大きな穴にはまり込むこともあるので注意。 最後の渡渉点では、冷たい水で顔を洗ったら生き返った。 後は長い長い単調な林道をこなしてゴール。 アプローチで雪が少なく苦戦したが上は十分に滑走を堪能でき、面白い山行でした。 |
写真
撮影機器:
感想
コット谷から早乙女岳へスキー山行の情報が飛び込んできた。
このエリアは安近短であったが、まだ行ったことがなく、レコでよく見るコット谷の雰囲気を自分の目で確かめるべく参加することにした。
シートラの林道・河原歩行、渡渉2回でたどり着いたコット谷は、時期が遅くかつ暖冬の影響で少な目の積雪であったが谷間の奥から雪はたっぷり。
コルに上がり尾根を詰めると早乙女岳手前から身近な山が目を楽しませてくれた。
立山周辺だけ見えなかったが、立山が見えるときは剱が捕らえられないことが多い。
大日岳まで届かなかったが、それよりも帰りに滑りこんだ谷間は、雪割れもなくザラメ雪がコット谷まで続き、快適に滑ることができました。
期待を上回るスキー山行で、いつか雪が多いときに再訪してみたくなる、そんな場所ですね。
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