朳差岳(東俣彫刻公園〜チャリピストン)


- GPS
- 10:01
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,084m
- 下り
- 2,080m
コースタイム
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:01
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
数台の駐車スペースがあるが一杯の場合は少し下に路駐可能。 そこから登山口となる林道終点までダートの道をチャリでアプローチ。 途中崩落個所が3か所ほどあるがチャリで突破可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆林道終点〜東俣第2橋 ・最初登ってトラバース気味に東俣第2橋まで降りていく。 ◆東俣第2橋〜カモス峰 ・激急登。根っこも多くて面倒だが早月尾根にちょっと似ている。 ・雪はなし。 ・カモス峰には猿の群れがいた。後続の方は追いかけられたと言っていたので注意。 ◆カモス峰〜千本峰 ・1000mくらいから斜面に雪が出てくるが登山道に雪はないので我慢のシートラ。板を持ってきたのが馬鹿らしい。 ・帰りはトラバース気味に滑れそうな感じだったので斜面を偵察しながら登っていく。 ◆千本峰〜前朳差岳 ・ここからようやく板が履ける。 ・結構急な登りなのでハイクアップ慣れしていない場合は引き続きシートラが良いかもしれない。 ◆前朳差岳〜朳差岳 ・前朳差岳からの下りは雪切れしていたのでシートラ。 ・ラストは板で歩けるが山頂部は雪がない。 ◆スキー滑走 ・朳差岳直下〜前朳差岳のコルまで滑走。 ・前朳差岳〜千本峰手前までが一番気持ちよく滑れる。 ・千本峰から少し下りてカモス峰手前まで歩くのが面倒なのでトラバース気味に滑走。藪も多くてルート取りに気を使った。 |
その他周辺情報 | 道の駅関川にある「ゆ〜む(桂の関温泉)」を利用。 700円で露天風呂・サウナあり。 |
写真
感想
今年もやってきたゴールデンウィーク。
世間は10連休だったりするが自分は平日の中日は仕事なのでプチ遠征。
せっかくギリギリ山スキーシーズンなので行ったことがない山へ行ってみよう、ということで飯豊の朳差岳にターゲットを決めた。
未踏の二百名山で、花の名山としても人気なので気になっていたが敢えて残雪のこの時期に狙ってみる。
山域自体もなじみがないが、林道歩きが長そうなので一応チャリを持っていく。予習は全然していないのでどこまで車が入れるのか、チャリが使えるのかどうなのかもわからなかった。こういうドキドキ感も良い。
前夜に大石ダムに到着して車中泊。道の駅やサービスエリアと違って静かでいい。
朝2時に起床して林道ゲートまで向かう。車は4台ほど停まっていた、GWにしては閑散としていると言っていいだろう。
ダートの林道をチャリでスタート、勾配はあまりなくて走りやすい。まさにMTB向けの林道だった。
それにしても崩落が激しい、チャリはいけるが車は無理だ。きっと他の山域の林道と同じで修復はしない方針なのかもしれない。人口減少、過疎化の闇がこういうところでも感じられる。いや、自然にとっては闇ではないのかもしれない。原状復帰だ。
林道終点から登山の部スタート。まったく雪の気配はない。わかってはいたが今回の山行は体力づくりだと割り切った方が良さそうだ。
シートラした板が木の枝に引っ掛かって面倒。ピッケルですら枝に引っ掛かって煩わしいのにスキーなんかその比ではない。
何度も屈んだり、潜ったり、余計な体力を使った。
カモス峰手前で夜が明けた。本来なら明るくなって嬉しいのだがこの時期は日が出ると暑い。
あと1時間早く出れば良かったと思ったが後のまつり。
板もブーツも重くて三重苦だがここまで来たら行くしかない。カモス峰では猿の群れに囲まれたが無視して歩いていくとそのうち逃げていった。
後続の方は追いかけられたと言っていたので人を見ているのか、装備なのか服の色なのか…なかなか興味深かった。
千本峰を超えてようやくスキーが履けるようになった。スキーは履いて歩いたほうが圧倒的に楽だが、この時期のこの時間は照り返しが熱くてたまらない。
だがご褒美もある。それはザラメ雪。持ってきたお茶やお湯にザラメ雪を融かして飲めばキンキンでめちゃうまい。これは夏山では味わえない贅沢だ。
下山も含めて1.5リットルしか飲料は持って来なかったが融かしたザラメ雪を合わせると多分3リットルくらい飲んでいそう、それくらい暑かった。
雪切れが激しいので何度も板を着脱してようやく朳差岳に登頂。無人の貸し切り。ゴールデンウィークだというのに。
道中見えなかった飯豊山や北股岳などのピークも近くに見える。どちらも雪の時期に登った想い出の山だ。別の角度で眺められて嬉しい。
さて短いながらも滑走タイムを楽しもう。少しストップ気味だが滑るだけありがたい。
前朳差岳からの急な下りは滑るとあっという間に終わった。千本峰からのトラバースも藪を避けるようにうまくつなげることができてショートカット成功。こういうアドベンチャーも山スキーの醍醐味だ。
苦労の割に楽しい時間はあっという間、長い長いシートラの苦行を経てチャリデポに到着。
ここから歩かなくて済むだけラッキー。この暑さの中林道歩きはしたくない。新緑の中、気持ちよくサイクリングを楽しんだ。
ということで、初めての朳差岳は苦行となったが軽装ならもっと身軽に歩けるはず、次はハクサンイチゲの時期に訪れたいと思った。
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