日留賀岳-苦行累積標高差1440m-
- GPS
- 09:00
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,330m
コースタイム
帰りは山菜取りで時間をつかった
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース初盤の林道での落石が要注意。 実際にコース歩いていた時に落石が起こった。 |
写真
感想
冒頭から言葉が悪くてすいませんが、自分にとっては
『二度と行きたくない』とそう思う山でした。
というのもまず単純に標高差が辛い。さらにはかなり単調な
道がダラダラ続く。ただ唯一の救いは・・・[感想後半にて]
標高差は1200m(これって富士山5合目から山頂までと同じ位)
確かにこれだけの標高差があれば植物の移り変わりを見れて楽しい
面もあったが、エスケープルートなし、水場なし、広がるのは熊笹。
今回の山は入った瞬間からクマがいかにも出そうという雰囲気が登山口からあり。
案の定すぐに『クマ出没注意』でテンションは下がる。よくわからないが
登山初心者でもなんとなく本能的なものでここはやばいと感じられた。
そんな緊張感を持続し続けていくのは、疲労が溜まっていく
原因になったのも間違いない。
朝4時からの登山。登山客はゼロ。撮影ポイントは少なくいい写真も
撮れない。クマがいかにもいそうな雰囲気。どんどん神経が研ぎ澄まされて
いくのがわかって、この山に来たことを後悔し始めた頃だった。
1本の大木があって雷か何かで真っ二つに割れている木に見入っている
時だった。何かが熊笹の奥で動いていた。
ザザッザ- しかも大きい・・・
頭の中はパニック
『まさか クマ・・・』姿は見えなかったが、
大きな獣が逃げていったのがわかった。
僕の思考回路はもうクマだったと勝手に断定していた。そして恥ずかしい
事に歩きながら僕の足は恐怖で足がガクガク震えて止まらない。
初めて山に恐怖を感じた瞬間だった。
遭遇したわけではないが、もう脳はクマだったと断定してしまったのだ。
標高は1500m付近、あれ以来やたら動くもの全て敏感になって
精神的にも肉体的にも限界を迎えて疲労は溜まるばかりになった。
心はもう折れる寸前だったが、ようやく頂上へ。
安堵感と緊張感から開放されたせいか気がついたらなぜか涙がでていた。
『相当疲れてるんだ』冷静にそう思える自分もいた。
景色なんてもうどうでもよかった。今回の写真はどれもさえない。
頂上にはもちろんだれもいない。
孤独感が強かったが、それよりもまた今度は同じ道を一人で戻るのかと
思うだけで疲れた。なんでこの山を選んでしまったんだろう。
今日はそればかり考えていた。
そんな時、遠くから「チリンチリン」
「やった!!人だ」嬉しかった。一人のおじさんだった。
そして、そのおじさんと話をするうちに打ち解けて一緒に下山する流れになった。
話しながらの下山は一人とは俄然違うし実際に楽しいおじさんだった。
この山では「行者ニンニク」という珍しい山菜が採れるそうなので、帰りに
群生地に案内してもらった。すごいことに本当にニンニクの匂いのする葉
だった。これを採りに専門の業者まで来る時がある程、貴重らしい。事実下山中に
明らかに登山客ではない格好をした2人組を二組ほど目撃。
別に違法ではないらしいが。
その他にも天然ウドが大量に採れるというこの山。まさか山菜の宝庫の
だったとは・・・。それからもおじさんと色々な話をしながら、たまに山菜採り
をしたりと楽しい下山となりこれだけでも意味のある山登りになったと思えた。
登りの時とは全く違う自分がいて、本当にあのおじさんにはこの場を借りて
お礼をいいたいです。ありがとうございました。
でもやっぱりこの山にはもう登りたいとはおもいませんが・・・・(笑)
(感情ベースの文章ですいません・・・)
おしまい
コメント
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climerykさん、こんばんは。
日留賀岳お疲れ様でした。
男鹿山塊で唯一登山道のあるこの山、登るつもりでいましたが…レコ読んでちょっと…。
しばらく保留にすることにしました
レンズを通して下がったテンションがそのまま出てしまってるような、そんな印象を受け
ました(生意気言ってスミマセン)
10-24mm次回の山行で活躍出来るといいですね!
でも見つけましたよ、忌々しい塩那スカイラインが写ってるじゃないですか!!
山肌がなんとも痛々しい
行者大蒜は醤油漬けにすると美味しいらしいですよ。
私は作りませんが
saichanさん こんばんは。
そうなんですね。それは賢明な判断ですね
もちろん展望は悪くないのですが、
それまでがあまりに辛く長い孤独な道のり
実際に登山客らしき人は写真のおじさんと
もう一人だけでしたし
もっと景色が良く歩いていて気持ちのいい山をお勧めします。
あの山の所有権は小山さんなのでこういう事はあまり書かない
方がいいかもしれませんが、行者ニンニクは市場で高値で取引
されていて、少し家で食べる分位は持って帰っても
問題ないようなのですが、専門の業者が荒らしてしまって
しまう事もあり小山さんも頭を悩ませているそう。
コメントをご覧の
ヤマレコユーザー、ゲストの皆様は節度ある山菜採りをされる事
を信じています
低山ですが、単独で“嫌な雰囲気”を感じ取った経験あります。その時はその感情をどうすることもできなくて・・・
以来、滅多なことでは単独で には行きません。
山頂でおじさんに会えて良かったですね
こんばんは itochanさん
観光スポット的な山ならそんな事は
決してないのですが、今回は結構マイナーな山
でしたからね
あんな雰囲気の山には正直自分も積極的に
入りたくないです
本当すごく助かりました。
失礼かもしれませんがこういう時のおじさんって
かなり格好よく見えます
climerykさん、こんばんは。
大変だったようですね
単独だと、何かと不安感に取り付かれるような気がしま
す。それで、私は何度も登山口で引き返したりしました
yoshiさん こんばんは。
時には勇気有る決断も必要なのですね
今日の場所は単独行向きではなかったです
climerykさん はじめまして
先週 ここに入ったnabeyamaと申します。
確かに 微妙な雰囲気の山かもしれませんね。
でも 神秘的な所でパワーが貰えると思えば
意外と病みつきになるかも...
鈴を忘れて 熊に間違えられること過去数回
もし 熊に鈴がついてたら もっと怖い
無理せず 頑張って下さい
nabeyamaさん コメントありがとうございます。
以前、日留賀岳レポ参考に拝見させて頂きました。
自分はこういう雰囲気は苦手です
なんか孤独を痛烈に感じましたまだ未熟な
登山者なのでこういった神聖な山に入るのは
早いのかもしれません。
なんか悪いヤマレポみたいになって申し訳ないです
今回の状況だと、ゆっくり写真を撮る余裕は無かったのですかねエ〜
でも、広角レンズの良さが出ている写真がいくつかありました。
次回の作品期待しています
写真はどれも満足する物ではないですが、
今回は10-24のタムロン広角レンズのデビュー戦
なのでした
次回はもう少し広角レンズの良さを引き出せる
ポイントに行こうと思います
climerykさん、こんばんは。
精力的に山登ってますね
林道の写真を見たときから、熊が出そ〜う、の雰囲気が出ていましたが、
本当にそうだったのですね
熊に遭わずに、おじさん、で良かった。
静か過ぎる山でひとに会う、これほど人が恋しくなる瞬間はないのでは?
日留賀岳=山菜の山、とは知りませんでした。
行者ニンニク、大好きです。
栃木百名山、なのですね。
今回ターゲットの理由は、「山菜採り」ではないですよね
おはようございます Akanekoさん
今回は標高差が1200mという比較的難易度が高い
山を選びました。山菜は頂上でお会いしたおじさんが
いなければ知りませんでしたから
ウドは昨日素揚げにして食しましたなんともほろ苦く
てとても美味しかったです
一人で登るとき、なんとなくの怖さを感じ始めると
どんどんその不安は大きくなっていきますよね。
だから私、一人では登れません。
栃木でギョウジャニンニクがあるとは驚きです。
雪深い深山に行かないとなかなか無いですから。
山ウドも美味しいですよね。
私はきんぴらにして食べました。
sakusakuさん こんにちは
女の人が一人でああいう山に登るイメージは
全く湧きませんね。
今まで山菜は興味なかったですが、これからは
また一つ山の楽しみ増えちゃいました
山行は残念ですが・・・
行者ニンニクとウドGETは中々美味しいですね
と思えば+-ゼロって事でどうでしょ?
ウドはテンプラで、行者ニンニクは
食べ方がよくわからず・・・
山菜採りは楽しかったので、確かに
プラマイゼロです
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