白雲山《北海道百名山》
- GPS
- 03:58
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 668m
- 下り
- 673m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
国道237号線を南下すると糠平温泉に達する。更に道道85号に入り南西に進むと然別湖に到った。温泉街があり湖の南側には白雲山(1,186m)と天望山(1,174m)が横たわっている。午後から天気が崩れるとの予報に長時間を要するウペペサンケ山を断念しこの2峰の縦走に変更した。白雲橋の袂に車を置き入山届に記入し歩き始めた。直ぐに東雲湖への道が分岐すると結構急登で樹林帯の道を登った。直ぐに男性とすれ違い挨拶を交わした。標高1,110mで稜線に達し、此処も名前があってもよさそうなピークだった。地形とは関係なく鹿追町と上士幌町の境界が縦に走り上士幌町域に入った。一旦下って白雲山の南に回り込んで斜面に取り付くと岩稜帯となり視界が開けた。白雲山(1,186m)山頂は360°の展望があり眼下の然別湖とマッチした回りの山々が素晴らしい眺めだった。
然別温泉の背後には南ペトウトル山(1,345m)があり、北ペトウトル山(1,401m)、ナイタイ山(1,332m)などが湖を取り囲み、その後ろにはウペペサンケ山(1,848m)があるが頂きは雲の中だった。南の方に目をやると東ヌプカウシヌプリ、西ヌプカウシヌプリが十勝平野の北を扼していた。
東への縦走路を辿り、天望山を目指すが全く別の山のように佇んでいる。間の鞍部の標高は950mを割り込み全く見えない。天望山(1,174m)は3等三角点「沼ノ上」があるが北西方向に一部展望があるだけだった。北東側に支峰を従えている。然別温泉から見とこれが双耳峰として湖面に映り、麗しい唇のように見えることから、俗に“くちびる山”と言われている。しかし東峰に登山道は無く立ち寄ることはできない。南の山麓を縫って下山路が続いていた。
標高を下げるに従い東雲湖(しののめこ)がチラチラと木の間越しに見え始めた。この湖へは標高差は殆どないが白雲橋から片道4卻發なければ来ることができないので安易な観光客が訪れることはない。将に秘境と云えるだろう。「東雲湖」の標識に達するが湖までは遠く、これでは満足できない。先に続く踏み跡を辿ると激しい笹藪となり、漕いで行くと湖面に出ることができた。先客はライダーの男性で写真を撮っていた。対岸はナイタイ山の南尾根でP1062が優雅に影を落としていた。対岸は笹原が湖面まで達しているが道は無い。
此処からは33年前に来た道だが、細かい記憶は殆ど残っていない。山を始める前のホステラーとして元職場の同僚と一緒に来たものだ。北海道の原生林の中熊鈴も付けずに無謀なハイキングだった。然別湖周辺はナキウサギの生息地で岩稜帯を歩いていると「キュン」と甲高い鳴き声が聞こえた。いた! 姿を探すと岩の上に発見、大急ぎでカメラを出すが敵は待ってくれなかった。縦走路の最低鞍部に到る道の分岐に達した。「天望山登山口」と指導標に書かれている所を通過、白雲橋への道はずっと湖畔の道だが少し高い所を通り湖面へは何箇所かだけ下りることができる。その一箇所で湖面に下り天望山や温泉山、ナイタイ山をカメラに収めた。白雲橋に帰り着くと車が増えていた。途中で2組東雲湖へのハイカーと出合ったが山に登っている人はいるのだろうか。
白雲橋登山口に戻って昼食を取った。船の引き上げ施設があり遊覧船等を引き上げるのだろう。昼食を済ませて然別温泉に向かい湖畔のホテル風水に立ち寄り入浴(\1,000)した。露天風呂に入ると遊覧船に乗る人と顔が合ってしまうような近さはどうしたものか・・・ 天気は持っておりまだ時々晴れ間もあった。良い露天風呂があるという然別峡に立寄り、帰りは山田温泉へ林道で短絡しようとするとミギフタマタザワ川とシイシカリベツ川の合流点付近で路盤崩壊があり通行止めになっていた。何故もっと手前で知らせてくれないのかとブツブツ文句を言いながら元来た道を引き返し糠平へと車を進めた。
今日の宿は糠平YHで33年ぶりに泊る。行ってみると新しい。2006年にできたそうで、昔の糠平YHとは経営者も場所違うそうだ。そう云えば正式名称は“東大雪ぬかびらYH”となっている。お風呂は温泉を引いているので試しに入ってみたが、浴後エアコンの無いYHの部屋は暑く汗が止まらず難儀した。
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