蓼科山


- GPS
- 08:41
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 902m
- 下り
- 899m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:30
9:04 女ノ神茶屋・蓼科山登山口
9:04 すずらん峠園地駐車場
10:11 標高2110m標識
12:05 蓼科山
12:14 蓼科神社奥宮
13:14 方位盤
13:32 蓼科山頂ヒュッテ
14:17 蓼科山荘
14:19 将軍平
15:56 天祥寺原・将軍平分岐
17:14 竜源橋
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回駐車した女の神展望台に数台の駐車が可能ですが、 少々気が引けるのも否めません。 他、竜源橋のたもとにも停められそうな場所はあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 頂上付近は大きな岩が多く、初心者の方は下りで足首を痛めやすいかと思います。 ハイカットの登山靴を推奨します。 |
写真
感想
長らくの雨続きはヤマレコの皆様も同様かと思われますが、
登山は結局天候次第なんですよね。現金というか。
晴れと出ていればやる気も俄然沸くもので、そうなれば高山。
どうせなら百名山。まあそういう流れは言わずもがな、必然ですね。
蓼科山を選んだ最大の理由は、この山の個人的ないわくに縁ります。
中学生当時、修学旅行に計画されていたのが、この蓼科山への登山でした。
白樺湖畔の宿に滞在するも、天候の悪化が理由で登山は中止となりました。
結局それ以来一度も登ることなく数十年が経過。
頭の片隅には常に「登れなかった山」として留まっていました。
奇妙なもので、「登れなかった」という認識は、
特に登山を嗜む今となっては、妙に引っかかる定義で釈然としません。
まるで敗退したかのような。まあ敗退といえば敗退ですが。
いつかは必ず登りたい、登らなければならない。
そういう位置づけになっていたのかもしれません。
それはまた憂鬱な梅雨時の登山願望との相乗効果もあって、
天気予報の揺るぎない状況を引き金に、射止める決意となりました。
連れは半年ほど多忙で、全く登山できなかったようで、
今回誘うと楽しみにしていたのはよくわかりましたが、
低山で足慣らししてからの方がよかったような感じでした。
しかしこればかりは、実際に登ってみないとわかりません。
蓼科山の選択は、その点ではギリギリのラインではありました。
朝一で駅で待ち合わせし、車をかっ飛ばしていざ北八ヶ岳。
南アルプスもどんどん雲が掃けていき、雲一つない日本晴れ。
駐車場は満車でしたが、いくつか駐車できそうな場所はありました。
今回は展望台に車を止めました。多分大丈夫だろうなと。
登山口から登り始めると、雨続きのせいで道はぬかるみが多かったです。
とはいえ、標高が増せば岩場になることも折り込み済みで、
何の気兼ねもなく足を進めました。
それにしても強烈な日差し。
樹林帯は幸いでしたが、とにかく日焼けしないようにと手を尽くします。
しかし結局完璧と至らないのがいつものパターンで(泣)
ずり下がるアームカバーと半袖の間が、恒例の腕章焼けに。
汗のせいで鼻まわりはトナカイさん。
帰ってから気が付く悲しいダメージ、
こればかりはなかなか経験が生かせませんね。
言い換えれば、梅雨らしからぬ好天には相違ありません。
北アルプスに中央アルプス、御嶽山、南アルプス。
圧倒的な視界を楽しむには贅沢すぎる条件でした。
広大な山頂は前知識として持っていました。
火山としては異例ということなんでしょうね。
ただ低山なら珍しくないですし、
金峰山も森林限界を超える広い岩場という点で似ています。
火山の様相としても、南八ヶ岳の編笠山にもまたよく似ています。
因縁の山にありながら、
むしろこれまでに登った山々の印象を再び思い起こしてくれました。
登山口から山頂に至るまで、かなりの登山者がいました。
梅雨時の切望は誰しも、同じなんでしょうね。
恐らく日本中、今日はどの山も登山日和。
遠くの頂を眺めながら、きっとあそこもここと同じだろうな。
登ってみて、それはもうやっぱり、素晴らしいの一言に尽きます。
けれども、因縁の山でなくなり、
制覇済みの一峰に成り下がったような印象もなくはないです。
悔しさに裏付けられた心の名峰は、音もなく心から消えました。
そして新たに、これまで登った山々と綿々と連なる、
記憶の名峰となりました。
この心の変遷を言葉で言い表すのは、私には難しいですね。
期待通りでしたし、その位置づけも変わることはないんですが。
ただそうした思い。
登山を志せば誰しも必ず、あるものと思います。
あの頂に登ってみたい。いつかは登頂したい。
富士山、槍に剣、果てはエベレストまで。
でもそれらは、自分の足取りによって移ろいゆくものです。
それが不変のものであるなら、ただの夢想に過ぎません。
いつかは夢も現実になり、そしてまた新たな夢が生まれ…。
蓼科への強烈な思い入れは他の山に並ぶものはなかったのですが、
何のことはない。
そうして今まで登ってきた自分の足取りの全てが、そうでしたね。
次なる蓼科山。心に穴が開いたわけでなく、
そこに何か、また新しい「因縁」が生まれるのかもしれませんね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する