北穂高岳
- GPS
- 20:40
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 1,733m
- 下り
- 1,730m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:05
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:19
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 8:13
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上に所々で土砂というか雪崩というか、各小屋からのアナウンスを参考にしていただくのが良いかと思われる。 |
写真
感想
いよいよやってきました♪
ゴールデンウィークの北穂高岳。
このために一年、色々と頑張った。
ガイドさん2名含めた7人パーティ。
北穂アタックの日の体力温存を目論み、初日は上高地から涸沢ヒュッテまで歩く。初めてのテント泊装備で歩いてバテた道。今回はガイドさんもいるし、きっと大丈夫だろう。
テクテクと横尾までの道を歩く。途中、徳沢でソフトクリーム休憩。
本谷橋でアイゼン装着するも、雪が切れると岩岩で歩きにくい。引っ掛けて転ばないように注意しながら進む。
ソーダラップ辺りからは雪が切れずに歩きやすくなった。
それにしても暑い、ゴールデンウィークってこんなんだっけ?そんな事を思いながら歩くのだが、なんだか脚が重い。あれ?やっぱりダメ?上高地から一気に涸沢目指すとダメ系ですか?ええー?と思いながら歩き続けたが、左の前腿が攣りかけてきた…。ヤバい、ガツンと攣ってしまうと明日が絶望的だ…、そう考えて休憩を申し出る。
皆んな、待ってくれた。ありがとう〜、もう、すぐヒュッテだから歩いてくれても良かったのだが、ありがとう〜。
グリーンダカラと、カロリーメイトゼリーと塩、水を体に注ぎ込み、左腿が落ち着くのを待つ。10分前後で落ち着いたようだ。再び歩き始める。
落ち着いてからは全く問題ないようだ、やはり、水分不足だったのかな?
ヒュッテ到着、着替えたらテラスでコーヒータイム。何かつまみたかったが、夕食が一回転目だったので我慢、お腹を空かせておく。
夕食はボリューム満点でとても美味しかった♪
夜は爆睡、星も見に行かないで眠った。
さぁ、ここからが本番!
安全に行こう。
カリッカリの斜面を想像していたが、気温が高くグサグサになりつつある斜面だった。それでもアイゼンを効かせながら少しずつ高度を上げる。
振り返ると涸沢のテント場が小さくなっていた。
ああ、ずーっと目指していた場所に向かっている。なんともいえない気分だ。
ガイドさんのペースもちょうど良く、苦しくなることもない。
個人的にはもう少しキツ目も良かったが、他のメンバーも居るし、わがままは止めよう。
ふと、正面を見上げると、空に向かっている。
ただひたすらに青い空。そこへ向かって一歩一歩登る登山者達。堪らない…こんな素晴らしい体験をしてしまったら、もう抜け出せないじゃないか。
登ると終わってしまう空へのトレースを一歩ずつ噛みしめる。ちょっとキツ目にして楽しみたい衝動と、ペースを上げると終わってしまうもったいなさの狭間で気持ちが揺れる。
そんな事を考えながら登っていると、白い何かがグライダーの様に滑空していった。「鳥!」と言うと、ガイドさんが「雷鳥だ!」と。
飛ぶ雷鳥を初めて見た!グライダーの様だが、少しポヨンとしたお腹(笑)。そうか〜、こうやって中央アルプスまで行ったのか…。今回は羽ばたきは見られなかったが、貴重なものを見せてもらった。着地のタイミングで背中側が夏毛に変わりつつある姿も見る事ができた。これまた貴重な体験だ。
空へのトレースを一歩ずつ登り切ると、そこには絶景が広がっていた。さぁ、あとは岩場を越えて山頂へ!
山頂ではちょうど標識を立てている所だった。
ひとしきり景色を撮影したら、小屋へ向かう。憧れの雪の階段だ。…え?…ちと、怖い。なかなかの急な階段、しかも所々石段も見えている。アイゼンを引っ掛けないように気をつけながら下りる。無事到着、さぁ!ゆっくり楽しむぞ〜!
ランチはアラビアータをいただいた。とても美味しかった♪標高3000メートル超えでパスタを楽しめるとは!
そして夕食、生姜焼きはもちろん、付け合わせのお魚のマリネがとても美味しい。食べ切りたくてごはんをお代わりした結果…食べ過ぎた。
翌朝は目玉焼きの朝ごはん。目玉焼きはソース派だが、ソースも準備されていたのがとても嬉しい、美味しくいただきましたよ!
雪が緩みすぎる前に出発、との事で6:30発を目指して準備。私の集合が少し推して申し訳なかった。
山頂で撮影後に出発。まずは岩場をアイゼンで下る。さぁ、ここから安全に、まずは涸沢を目指す。下りも、カリンカリンに凍てついた斜面をクライムダウンするイメージだったが、やはりそこまで凍ってはいなかった。ロープで確保してもらっている安心感もあり、前向きで下る。
早い人たちはすでに涸沢から上がって来ていた。それでも、前日のようなすれ違いでの大変さはなく、お互いうまくかわしながら下りる事ができた。
前日同様に快晴で、下りでもとても暑い。翌日から天気が崩れる予報なので登って来る人たちは結構居たが、きっとものすごく暑かっただろう。
あまりにも暑いので、涸沢小屋でソフトクリームを食べる。ちょうど県警の方々が北穂へパトロールに向かうところだった。爽やか!!もう、その一言に尽きる。
涸沢まで来れば安心かと思いきや、個人的にはこの先が不安。ソーダラップから本谷橋位までは雪が切れたり繋がったり…。アイゼン無しで歩く度胸は無いので、本谷橋まではアイゼン装着のままで行く予定。岩に引っ掛けて転ばないように慎重に…。
途中で県警の方が駆け下りてきた。何か通報が有ったらしい。早い!ほんとに駆け下りるんだ〜と思いながら邪魔にならないように避ける。
無事、本谷橋でアイゼンを外し、ここからは油断して転ばないように注意!
時々振り返ったり、屏風岩を見上げたり、明神を見上げたり…。とにかく名残惜しい。
でも、下界のお風呂も恋しい(笑)。
ガイドさんとメンバーのおかげで無事下山完了!
あぁ、本当に楽しかった。そして素晴らしい経験だった。ありがとう、ありがとう。
また、来るからね!
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