イワオヌプリ: 火山礫地の荒涼とした濃霧の中、半袖隊長、北海道山旅のフィナーレを迎える
- GPS
- 02:31
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 406m
- 下り
- 401m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:31
天候 | 曇り〜濃い霧が漂う |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【往路】蘭越町⇒五色温泉インフォメーションセンター(登山口) 【復路】五色温泉インフォメーションセンター(登山口)⇒(倶知安・京極経由)⇒千歳市⇒新千歳空港(レンタカー返却)⇒JAL21:00便⇒羽田空港⇒電車乗り継ぎ⇨地元駅 ☆駐車場:50台・無料・舗装・トイレ有(五色温泉インフォメーションセンター) http://hokkaido.lion-adventure.com/goshiki-info/index.html ★林道:未舗装林道の走行なし。 ☆走行距離:当日150km(累積1,324km) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山コースに危険箇所はない。 しかし、降雨時等に濃霧が発生すると、登山道が極めて分かり辛くなる。 赤ペンキの矢印(↔)やケルンを頼りに道を絶対に外れないようにすべし。 もしくは「行かない」判断も重要である。 |
その他周辺情報 | 温泉:ニセコ五色温泉 ニセコ山の家(500円) http://yamano-ie.info/spa/ 白濁し硫黄の香りが強いいかにも温泉らしい温泉だった。 飲食:北々亭 千歳店(回転寿司) http://www.kaitenmaru.com/shop/top/?sid=3 3連休初日の夕刻でもあり、大層な賑わいぶりだった。 |
写真
感想
【イワオヌプリ】
2015年(夏季)北海道山旅八日目(最終日)はイワオヌプリを歩いた。
出発時には、七泊八日もして間が持てるかな・・・などと心配もしたが、例年通り、あっという間のタメゴロウで最終日を迎えてしまった。
山には登らんといけんし、温泉には入らんといけんし、移動(クルマの運転)もせんといけん。
もちろんビールは飲まんといけんし、美味いものも食わんといけん。
登ったり運転したりするためには、よく寝とかんといけん。
・・・てな調子であっという間の一週間だった。
最終日は新千歳21:00発のフライトで帰京するため、19時半までにレンタカーを返却すればよい。従って新千歳までの移動時間を3〜4時間とみても、軽めの山行なら十分に行く時間がある。宿泊した昆布川温泉(蘭越町)はニセコ山域なので、「XXXヌプリ」シリーズの中で未踏のイワオヌプリを歩く予定とした。ここであれば、山渓・新分県登山ガイドに拠れば
●歩行時間:1時間40分
●歩行距離:4.5km
●累積標高差:380m
とお手頃感満載である。
しかし前日からの雨は降り続き、一夜明けても小雨模様である。こうなったら朝風呂だね^^と思っても、この宿(蘭越町営昆布川温泉幽泉閣)の場合、朝8時迄なのである。
仕方なくビュッフェスタイルの朝食をがっつき、またまたはちきれんばかりの宇治黄檗山満腹寺(⇒本来は万福寺)状態に。
1号隊員は積丹半島でのウニ丼あるいは海鮮丼狙いを主張したが、イワオヌプリ登山口の五色温泉までは30分も掛からない距離なので、とりあえず、行ってみることにした。標高が低いところから高いところに移動するのだから、普通に考えれば、もっと雨は強くなり霧は濃くなっているのだろうと思っていた。
ところがどっこい、五色温泉インフォメーションセンター横の駐車場に到着すると、霧でモヤモヤしてはいるものの雨は降っていないのである。そう、「モヤモヤさまぁ〜ず」なのである。
なんか登れそうだな・・・とは思ったが、センターに「濃霧時の道迷い注意!」と貼ってあり、それを見て諦め中止するハイカーも多数。拙者も躊躇したが、「濃霧」と言うほどの状況ではないので行ってみることにした。
な〜るほど・・・確かに先が見通しづらいので歩きにくかったが、赤ペンキ矢印(⇔)やケルンを目印に、時にはスマホGPSで位置を確認しながら、無事に頂上部を周回して戻ってくることが出来た。
一昨年の夏、ニセコアンヌプリに登った際に、イワオヌプリを眼下にした時の印象では、全て植物のない剥げた(枯れた)道を歩くのかと思っていたら、意外にも、頂上部に達するまでは半分以上、いや三分の二以上が潅木帯の道だった。
同時期に出発したアベックハイカーはチトヌプリを往復したようだが、彼ら以外には道中では誰とも出会わなかった。
これで北海道百名山に選ばれている「アンヌプリ・チトヌプリ・イワオヌプリ」の三山に登ったことになるが、個人的には湿潤さを感じるチトヌプリが好みかな。
下山後は、これまで機会がありながら入ることがなかった五色温泉(山の家)へ。元JR施設だったと言う建物はそれなりに古いが、白濁した温泉はいいねぇ。上空を飛び回る燕を目で追いながらの露天風呂も開放的だ。
今回の山旅で最後の温泉となった五色温泉を後にして、一路、新千歳空港へ。フライトの時間には充分に間に合うので、1号隊員のウニ丼・海鮮丼への欲求を満たすために回転寿司に立ち寄ることにした。空港周辺で調べてみると「北々亭」が人気らしい・・・ので突撃。店内は家族連れで賑わい、席に案内されるまで少々(と言っても10分程度)待ち時間があったが、無事に北海道食材を堪能した。もっとも、拙者は青魚が好みである。
終わってしまえばあっという間だった一週間。拙者の頭の中では、既に来夏のプランを醸造中である^^/
【2015年度(夏季):北海道山旅 行程概略】
初日(7/12):穂別坊主山(791m、無冠)⇒夕張泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676455.html
二日目(7/13):夕張岳(1668m、二百・花百・道新/渓百)⇒沙流川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676784.html
三日目(7/14):東ヌプカウシヌプリ(1252m、道新百)⇒糠平温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-677121.html
四日目(7/15):ウペペサンケ山(1848m、道新/渓百)⇒芽登温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678372.html
五日目(7/16):藻琴山(1000m、道渓百)⇒斜里温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678378.html
六日目(7/17):斜里から定山渓温泉への移動のみで登山せず⇒定山渓温泉泊
七日目(7/18):札幌岳(1293m、道新/渓百)⇒昆布川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678663.html
八日目(7/19):イワオヌプリ(1116m、道渓百)⇒ニセコ五色温泉立寄り
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-679594.html
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
コメント
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ニセコといえば、スキーヤーの憧れの地で行こうと思ったこと数知れず。最後はなぜか近場のゲレンデに落ち着き、未だ憧れの地のままです。おそらくですけど、空路というのがネックになってたみたいです。
ガスがさらに濃くなるとホワイトアウトに近い状況になりますね、地形によっては迷いやすいかもしれません。今はスマホのGPSがあるので安心ですね。過信しすぎるのはなんだけど、文明の利器ってやはりすごいと思います。
黄色い石、珍しいですね、硫黄のかたまりなのかな、当方ならお土産に一つ持ち帰るかも。ちなみに光岳の光石を持ち帰り、帰宅後、飾っておきましたがそのうち飽きて廃棄してしまいました。
最終日にも山に登るのは経験と緻密な計画のなせる技です。当方、最終日は宿から空港に直行となりそうです。なぜなら経験もなく緻密な計画ができないから、安全策で確実に予定日に帰京するためです。なにしろ勝手が分からないので行動にムダがでてきてしまうのです。
8日で7座はすごいですね、驚きました 。天気的にいくつかはパスしたのかと思ってましたが、若干計画を変更しただけのようですね。天気には少しふられましたが、お二人共ご無事でなによりです。というか隊長は増量したくらいですから、サッポロビールと北の大地の美味いもの漬けだったようで羨ましい限りです。8日間の北海道遠征お疲れ様でした!
当方は遠征の1回目ということで安全策をとってすべて日帰りでがきる、女満別INの羅臼、阿寒、斜里にしたほうがいいのかな、なんて隊長のレコ地図を縮小して見ていたら思い始めまてしまいました。行きたいNO,1はポロシリなんですけど(山中1〜2泊というのが現地での大幅な計画変更リスクを高めてる気がする)。
山三昧、お疲れ様どした。
レコ全て拝見していますが、お天気はイマイチだったようですね、と感じましたが。 花がいっぱい、そして私が大好きな食べ物の写真、堪能いたしました。
もう夏休み使いきりですか?
台風の影響もあり、週間天気予報通りとはならず、コロコロ変わりました。
皮肉なことに、斜里から定山渓への移動日が極上の快晴……一日中、クルマの中でした。
夕張岳、藻琴山、札幌岳、イワオヌプリと曇天か小雨ですもんね。
まあ、そのためにも、短時間で往復できる山を選んでいるので作戦勝ちです。
制度上の夏期休暇は全て消化しました。
後は有り余る有給休暇をいかに使うか?です。
隊長
朝風呂に
作戦会議・・・
遂に 1号隊員さんの夢かなう日か!
でも取りあえずの登山口は降っていなかったんですね
こちらは昨日から先週より派手な雨続きです。
今週なら1号隊員さんの思いがとうとう叶ったかしら??
ともあれ、予定されていた日に登れることができて良かったです!
課題を常に残され、またいらして下さい!
昆布駅前にあるお宿では、夜通しシトシトと小雨が降っておりまして、五色温泉の登山口までは30分も掛からないので、行ってもやっぱり降っているだろなぁ・・・と思いつつ行ってみたら・・・曇天なれど降っていないのです
積丹半島には2009年(第二回)に行きました。
やはり悪天のため、後方羊蹄山の日程を翌日にずらして、仕方なく?神仙沼から神威岬や島武意岬を回ったんです。
その時は朝から三色丼(岩内だったかな?)、昼も海鮮丼(島武意だったかな?)を豪快に食べていました。
拙者はホッケ定食でした
天気予報、コロコロ変わりますね。
今週はいい天気なんだね・・・と帰る頃に話していたのに。
好天の週末は、逃せませんね
また行きますよ〜〜
隊長
yamabeeryuさん、おはようございます。
いやー、北の山三昧ですね。8日間で7山 !羨ましいです。
しかし、1日当たりの行程は左程でもないですが、これだけ連日とはタフですね 。1号隊員さんも。
小生も行きたいナ。ナッキーも、も一度見たいです。でも、羆怖い。
南で大汗掻いてきたodaxでした
大小、いや、高低を織り交ぜての7山でした。
あくまで夏季休暇であって、夏季合宿ではないですからねぇ
これぐらいにしといたらんと、1号隊員の認可が下りません
ただ、移動距離が長すぎた感は否めません。
新千歳起点の周遊ではなく、女満別⇒新千歳のワンウェイだともっと行率的だったのですが、フライトが満席で・・・
今回は林道で二回シカに遭遇しただけでした。
隊長
拙者、スキーは早々に諦めた口なのですが、初めてスキーしたのは「ニセコ」だったのです。
大学1年の冬、仲良くしていた友人に誘われて4人めとして参加。
他の3人は函館出身、札幌在住経験あり・・などでスキー経験ありなのですが、ド素人は拙者だけ。
ニセコにしては珍しく雪質がアイスバーンっぽくて、最初の滑走からしてヘッピリ腰の連続。
下まで降りるのに1時間・・・オマケに右ひざを捻って、午前中でリタイア。
リフト一日券を早々に売り払って休憩所でストーブに当たってました
この霧では・・・とイワオヌプリへの入山を諦めたハイカーは多かったですよ。
どこに登っても眺望は期待できませんが、アンヌプリなら道迷いのリスクが低いかも・・・と転進したハイカーもいたかもしれませんね。
でも駐車しているクルマが少なかったから、素直に麓に下りたのかも。
ガイド本を見ると、硫黄の石片らしいですよ。
昔は硫黄鉱山があったくらいの山ですから。
最終日は、大抵、夜7時台や8時台のフライトですが、出発時刻の1時間半前にクルマを返すので、時間には余裕があります。
過去を振り返っても、旭岳(大雪山)や樽前山、モエレ山(→山と言えるか?)に登ったりしてますね。
7座と言っても、そのうち4座は空身で往復ですから
毎日毎日重いザックで10km以上は歩けない・・・。
でも、軽めの山ですが、本州との比較をすれば、一級品の高山です。
幌尻に行くとなると、アクセス・天気など全てを幌尻を照準として、余った時間で他の山ですね。
羅臼・斜里・阿寒の三座巡りは定番ですが、女満別Inとなるとスカイレンタカーを使えませんね・・・営業所がないので。
隊長
今年も、半袖隊恒例の北海道シリーズ、楽しく拝見させていただきました。
今回はあまり登場しなかった1号隊員様ですが、何やかや言いながら夫婦二人の気ままな山巡り、邪魔するものもなく二人だけの時間を共有できる旅はいいですねー
次はシルバーウィークとのこと。
我が家も9月は北に向かいますが北海道には届きません…
常に車中では小競り合いを繰り返している半袖隊です。
「わき見をしな〜い!」⇒だって山が見えるんだもん
「ブレーキ踏むのが遅〜い!」⇒そうかなぁ
拙宅の場合は、運転手は拙者のみですので・・・
シルバーウィークは東北か九州か・・・も考えたのですが、まだ雪は降らないだろうと、早めの紅葉を見に行くことにしました。
フライトの関係もあり、恐らく札幌周辺になると思います。
隊長
隊長、こんばんは。
北海道ツアーに出られたとこまでは確認したのですが、当方もおっかけ北海道に出てたもので全編をみてビックリ
おまけに五色温泉では1日違いのニアミスでしたね。
しかもあの雨模様の中イワオヌプリに果敢にトライとは素晴らしいです。
それに温泉と食も満喫されて旅だったようで一号隊員さんもご満悦、でしょうか。
夏休みは消化しても年休があるよ、という感じでしょうか。
今後も隊長のレコ楽しみにしています。
さて、北海道編、他のレコにもこれからおじゃまいたします。
一日違えば裸の付き合いでしたね。
乳白色の五色温泉、以前から入ってみたかったのですよ。
イワオヌプリは、あの近辺にある×××ヌプリ・シリーズの中で、最も短時間で歩けますからね。
駐車場に着いたら雨降らずでしたので、これ幸いとばかりに出陣しました。
個人的な感想では、チトヌプリが最も変化があるコースで魅力ありだと感じました。
半袖隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。
スカッと晴れた空の下に最後のハイキングが出来れば最高だったのに残念でした。
それでも1号隊員様共々お怪我も無く、7山を歩かれたり車中で寝たり、温泉三昧に北海道の美味いものと楽しいヤマレコをありがとうございました。
毎日上がるレコを読みながら私も1週間楽しませて頂きました
山行・長編レコ、お疲れ様でした m(_ _)m
9月も行かれるんですね〜
冬眠前のクマさんには逢わないといいですね〜
連日に亘って追加感想文にお付き合い頂き有難うございます。
今年の山旅ほど天気予報がコロコロ変わったことはありません。
拙者のレコにコメントを頂いたmizukiさんが19日から北海道入りされると言うので注目していたのですが、当初の 晴れ 晴れ 予報からやはり悪い方へ変わってしまいました。
今週末も全道で雨模様・・・蝦夷梅雨なる新語も登場しているそうです。
お盆も過ぎれば朝晩グッと冷え込むようになるので、北海道の夏はあと3週間しかないそうですよ。
例年は、通りすがりの「XX原生花園」とか「XX湿原」に立寄ることが多かったのですが、今年の山旅は、意識して、低いながらも毎日一山を入れる行程にしてみました。
我々からすると、標高の低い山でも本州の山とは違うんですね。
今日だって、このクソ暑い日に標高1000mもない山には登る気が失せますが、北海道だったら・・・と思ったりします。
9月のシルバーウィークは、夏季山旅を決める以前に、勢いでフライトを予約しました。
が・・・かなり冷え込みますね、9月も下旬ですから。
新千歳In・Outですから、道央の山と温泉をウロウロすることになりそうです。
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
展望は残念でしたがお花は可愛いですね
しかし!お山よりお花より北海道プレートが気になります
インパクト大!のお皿ですね〜
夏の旅行は毎年北海道でしょうか?
ヒグマは怖くないでしょうか…?
イワオヌプリは花(植生)に関しては不思議な山で、山の中腹に高山植物帯があり、その上に普通の亜高山植物帯があるのです。
硫黄成分が含まれる地質なので、普通の植物が自生出来ない地帯に高山植物が進出して行った結果だ・・・との解説がありました。
さて、すし屋の北海道プレート、拙者も出て来てビックリ(@_@)。
長野でも、ざるそばや山菜のてんぷらを「信州プレート」で供すればいかがでしょうか?
来年は「女満別In・新千歳Out」を既に勝手に妄想しています。
まだ放浪したことがない道南地区も棄てがたいです。
クマさんには・・・お会いしたくないです
隊長
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