寂地山、吉和冠山(松ノ木峠〜汐谷登山口)【広島県廿日市市、山口県岩国市】
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- GPS
- 05:13
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 902m
- 下り
- 1,056m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:55
ー谷登山口駐車場〜潮原温泉
汐谷登山口駐車場 723 ― 潮原温泉 732
冠高原入口BS〜寂地山、吉和冠山〜汐谷登山口駐車場
冠高原入口BS 751 ― 松ノ木峠登山口 806 ― 958m小ピーク 823 ― 1164m標高点脇 853 ― 土滝山 913 ― 土滝山下分岐点 915/919 ― 後冠山分岐点 928 ― 額々山分岐点 948/949 ― 寂地山 950/956 ― 額々山分岐点 957 ― 後冠山分岐点 1016 ― 土滝山下分岐点 1023/1031 ― 広高山分岐点 1037 ― 源流の碑分岐点 1038 ― 源流の碑 1040 ― 源流の碑分岐点 1041 ― 吉和冠山 1055/1117 ― クルソン仏岩上部の分岐点 1137 ― クルソン仏岩下部の分岐点 1146 ― 工事中林道横断 1155 ― 最奥の木橋 1157 ― 滝ヶ休 1213 ― 林道終点 1217 ― 汐谷登山口駐車場 1222
寂地峡案内所前駐車場〜寂地峡五竜の滝(往復)
寂地峡駐車場 1246 ― Bコース入口 1251 ― 竜尾の滝 1252 ― 登竜の滝 1255 ― 白竜の滝 1256 ― 竜門の滝 1300 ― 竜頭の滝 1306 ― Bコース入口 1314 ― 寂地峡駐車場 1318
●行動時間
00:09+04:31+00:32=05:12
天候 | 快晴、晴れ、一時ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
(広島の家=汐谷登山口P) 汐谷登山口駐車場―潮原温泉バス停 (潮原温泉BS=<吉和さくらバス>=冠高原入口BS) 冠高原入口バス停―松ノ木峠―土滝山下分岐点―寂地山―土滝山下分岐点―吉和冠山―汐谷登山口駐車場 (汐谷登山口P=寂地峡P) 寂地峡駐車場―<Bコース>―五竜の滝(往復) (寂地峡駐車場=広島の家) ●登山口へのアクセス ○汐谷登山口 ・中国自動車道「吉和IC」で降り、さらに国道186号を大竹市方面へ向かう。潮原温泉の旅館「松かわ」を右手に見る交差点を右折し道なりに進むと登山口駐車場へと至る ・林道どうしの分岐点付近に3台程度駐車可能な駐車スペースあり。さらに進んで林道終点にも3,4台は駐車できそう。ほかには潮原温泉「松かわ」の駐車場にも後で入湯するならば駐められるとのことだが、自ら確認はしていない ○寂地峡駐車場 ・広島市内からは西広島バイパス〜県道30号〜国道186号〜国道434号で寂地峡へとアプローチし、最後は大きな「寂地峡」看板に従い右左折して進むと案内所前の駐車場に至る ・汐谷登山口に行く場合と同様に進み、国道186号〜国道434号と行くと、同じように寂地峡に至る (いずれの記述も2024.5現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○松ノ木峠〜土滝山下分岐点〜寂地山、土滝山下分岐点〜吉和冠山 ・歩き易い道幅のある道取り。途中標高900m付近から1150m付近までは、中では急な斜面になるが、そのほかは緩斜面の逍遙道。吉和冠山への上りの一部を除いて不明瞭な箇所はない。その一部も笹原の中ではあるものの、足裏ではしっかりと道筋を認められる状態 ・分岐点にある標示以外には何もない。登山口には以前は標示が建っていたようだが、今は何もない ○吉和冠山〜汐谷登山口 ・道筋は明瞭。誘導テープはところどころにあり ・分岐点以外、途中に標示はない ○寂地峡Bコース入口〜五竜の滝 ・コンクリート段の整備がなされているが、急勾配、大ぶりな段付けのため歩いて上がるのもたいへん ・滝の名前は全てには付けられていない (いずれの記述も2024.5現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは佐伯にしかない ・飲食店は、吉和には「クヴェーレ吉和」、寂地峡には案内所向かい側に小さな食堂がある ●日帰り温泉 ・吉和インター付近から北へと向かうと「クヴェーレ吉和」がある ・廿日市市街向きでは国道186号沿いに「元湯 小瀬川温泉」がある ・廿日市市内には「宮浜温泉」もある (いずれの記述も2024.5現在) |
写真
感想
○寂地山、吉和冠山
広島山口県境に沿う吉和へと向かった。かつての吉和村、現在は廿日市市吉和となっている。県下最奥のまちではあるが、中国道のインターがあるおかげで広島市から約1時間で到着できる。今回は山登りのためにやってきたが、温泉やレジャー施設もあり、ゆっくり訪れる機会があればと思った。
寂地山は山頂が山口県内にあり、県下高峰となっている。山の高さも然ることながら、懐にある寂地峡が有名で、水際の憩いの場として人々が訪れている。最近山の件でお世話になっている山口県民氏も寂地山は渓谷美ですよ、と言っていた。
吉和冠山と寂地山をひとまとめに歩くこととした。
吉和冠山を周回すると、松ノ木峠からの道は寂地山から吉和冠山へと連なる尾根の中間に顔を出す。寂地山までちょっと寄り道すれば、両山に登ることができる。加えて周回にはコミュニティバスが活用できるので、無駄に舗装路を歩くことなく周回が成立しそうだ。
クルマを汐谷コースの登山口手前に駐車し潮原温泉へと下りる。別の山情報では駐車場とあるのだが、道脇の余地に3台が駐められる程度に過ぎない。早朝の駐車場にはクルマはなく、なるべく端に寄せて駐めて出発した。
バス停に戻りコミュニティバスへ。この路線はかつては広島電鉄バスが廿日市市街方面とを結んでいたようだが、吉和と旧佐伯町市街との間が切り離されコミュニティバスとなったものだ。
早朝の便は2名の乗客を乗せて到着。潮原温泉から乗車したこちらは、山登りのためにわずか7バス停先で下車。バスは1人の乗降など気にもせず、来たときの姿のまま佐伯方面へと走り去った。
バス停のすぐ先で分かれる国道434号を歩き松ノ木峠へ。Googleマップでは登山道の入口に標示があるようだが見当たらない。ほかには山へと向かう道筋がないからいいようなものの、人が多く入りそうな山道の割にはずいぶん素っ気ない。
いっぽう道は幅広で、緩やかに上り続ける。ハイキング向きだ。標高958m小ピークを前にしてようやく斜めの度合いがキツくなり、そのピークを過ぎて小康ののち、1,100mくらいまではせっせと上っていくことになる。そのさきは再び緩やかな道取りになりやがて寂地山と吉和冠山の分岐点となる。
道取りはそんな調子であり、樹木も鬱蒼と茂るほどではないため木漏れ日も届く。尾根とは言いながらもあまりにも茫洋なために上っているのも分からないほどだ。
分岐点の手前には土滝山があるのだが、山頂は藪の中にある。ルート上のなんとなく山頂に近そうなところにテープへの山名書き込みがあるが、ピーク感は薄い。
分岐からはまず寂地山を目指す。この道も地図では尾根らしく示されているのだが、道取りは広々とした林の中をさまようようだ。少しずつ高度を上げ、山頂へ。山頂は雑木に包まれ見晴らしはない。
山頂ひろば周辺にはカタクリが自生しているようで、立入禁止の札が並んでいる。
山頂を後にして分岐点に戻る。途中、広高山へのルートが分岐しており、行きには気づかなかったが、帰りに見つけることができた。分岐点には目立つテーピングがあったが、コースを見ると笹に埋もれており、藪こぎが求められるのかもしれない。
分岐点から冠山を目指してしばらく下ると太田川源流碑に至る分岐点がある。笹原の中をそちらへと進むと、モニュメントのような源流碑があった。黒部川や遠賀川の源流碑はすでに水流のあるところだったが、ここはまだ川の姿は見えない。あくまでも笹原の中の一地点にしか見えない。
戻って山頂へと進む。こちらも笹が目立ち始め、一部ではルートを目で追うことも難しくなる。さすがに足裏の感覚はルートをしっかりと掴まえており、難なく山頂へと到着することができた。
山頂は明るさがあるが眺望があるわけではない。やや北寄りに進むと島根県側の展望がある。今日は残念ながら先ほどから上がってきたガスのために十分な見通しは得られない。
山頂からは東へと下る。こちらは今日一番の急坂が続く。先ほどまでの上りが緩やかすぎただけなのだが、こちらのルートは山頂下の急坂が過ぎても比較的斜度のはっきりとした道が続く。
やがて水流が現れ、その成長を見やりながら下降を続ける。何度か木橋を渡ると最後には鉄橋は現れ渡ると山道は終わり、林道となった。
林道を暫く下ると駐車場が見えてきた。クルマを置き、バスで移動し、10km以上も歩いて戻ってきた。毎度のことではあるが、無事に戻ってこられたこと自体にほっとする。
○寂地峡
早い到着を受けて、寂地峡にも立ち寄ることにした。幸いにも汐谷コース登山口から寂地峡までは国道434号経由で約20分。下りてすぐさま移動した。
駐車場には10台以上が駐まっており、すでにどこかへと向かった後だ。Bコースにある五竜の滝を目当てにそちらへと進む。
寂地峡入口の標石からBコースへ。標石の背後にはすでに五竜の一つ「竜尾の滝」が見えている。Bコースはよく整備されており、急崖の石段を登りながら次々現れる激しい滝を鑑賞する。一番上の「竜頭の滝」まで登って引き返した。
滝はどれも迫力に圧倒された。至近に寄ることができるものもあるが、吸い込まれそうなほどの水しぶきを浴び疲れが吹き飛ぶようであった。
コース中には外国人ばかりが目立った。自家用車が多いことやキャンプ中の組もあることから、岩国の米軍関係者であろうか。
行きにくい奥地の憩いの場だが、多くの人に訪れてほしいところだと感じた。
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