雨の羊蹄山(比羅夫〜真狩)
- GPS
- 08:53
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,624m
- 下り
- 1,739m
コースタイム
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 8:42
天候 | 曇り〜霧雨〜土砂降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りはひたすら登り。下りはひたすら下り。雨が降ると、急傾斜でよくすべる。特に、笹を刈った後の茎が登山道上に横倒しになり、それに足を取られる事しばしば。 9合目から先、急激に風が強まる。それまでとは大違い。 |
写真
感想
潮まつり&出張ついで登山第2弾。
前日の夜遅くに小樽から倶知安に移動。翌朝、ホテルの送迎により登山口まで送ってもらう。
天気は良くなかったが、湿度も高いし雨具は着ずに登り始める。しばらくは比較的平坦な道を歩くが、直ぐに傾斜がきつくなる。途中、昨日の雨でぬかるむようになり、スパッツを身に着けることにする。ところが、スパッツの着用に手間取り、その間に2組に抜かれる。間も無く風穴。試しに顔を近づけてみると、思った以上にヒンヤリとした風が出てきていた。ムシムシしてたので、一瞬気持ち良い。
天候がすぐれないまま、2合目、3合目、4合目と一つ一つ進む。傾斜にしても回りの様子にしても、余り変化が無いまま進む。標高が上がるに連れて周囲の景色が良くなってくれたりすれば、張り合いも出ようというものだが、周囲はガスガスでほとんど景色を楽しめない。登山道脇に咲く黄色や白やオレンジの花たちがせめてもの慰み。
5合目の手前で、5人組のグループを抜く。小屋泊とのことなので、日帰りの身としてはうかうかしていられない。5合目にて休憩中に、晴れ間が見え、後方の山並みが一部姿を現す。これはこの後が楽しみだと思ったが、結局晴れ間が見えたのはこの日この一瞬だけであった。
6合目、7合目、相変わらずひたすら登り。一時霧雨から小雨に変わったり。8合目辺りからは、登山道を覆う樹林もやや減ってきた感じ。
進行方向に人の顔のような形をした岩が見え、そこを過ぎると9合目。そこまでほとんど無かった風が、その辺りからは猛烈な勢いで吹き付けてきている。慌てて合羽を着込む。いくつかルートが分かれているが、山頂を指し示す方向へと進む。
9合目から先も傾斜は楽にならないと以前のレポで見たが、9合目からは傾斜も大分楽になった気がした。一つにはそれまでのムシムシした中で汗をかきかき登るのと比べて一気に涼しくなったこと、また登山道周囲に現れる花が一気に増えたことなど気分的なものが大きいか。
登山道はぐるっと時計回りのようにして続いている。高い木は無くなり、岩がゴロゴロ。ガスの中、時折強烈に吹き付けられる風はジッとしていられない圧迫感を受ける。霧の中から何組かのハイカーと擦れ違う。
余り明瞭ではない登山道を一歩一歩進み、ようやく羊蹄山に到着。先客が二人。せっかくだから写真でも撮ってもらおうかと思ったが、昼ごはんを食べている内に雨が降り出して早々に撤収。丁度12時。
羊蹄山山頂から真狩下山口まで、お釜の淵を通っていこうかと思っていたが、天気も良くないし、何か心細くなってしまったので元来た道を引き返す。途中の分岐で旧避難小屋経由の真狩下山口の案内に従って分岐に入る。周囲はガスに覆われていたが、はっきりしたルートでホッとする。
旧避難小屋跡を経て真狩ルート9合目。雨はいよいよ本降りになる。現避難小屋に立ち寄ることも考えたが、これはさっさと下山して、当初の予定の5時半ではなくて3時半のバスに乗ることを目標にする。比羅夫コース登りの時にはコースタイム4時間30分の所が5時間15分くらいかかってしまっていた。真狩コース下山タイムは9合目からバス停まで3時間15分(←ガイドの見間違えで正しいコースタイムは2時間40分)、時刻は12時45分。バスの発車まで3時間を切っているが、気合を入れれば何とかなるか。
そこから、猛然と下山開始。8合目、7合目、6合目…。比羅夫ルートに比べて、傾斜に強弱があり、登山ルートとしては楽しい。変わった形の木や岩も真狩ルートの方が多い。ただ、周囲は土砂降り、登山道はぬかるみ。特に、刈られた笹の茎の部分が登山道を横切るように倒れていると、その上を踏んだ時にツツーと足を取られて転びそうになること数度。
下れば下るほど登山道を流れる水は多くなり、ツルツルの斜面を木の枝根っこにひっつかまりながら降りる。日帰りなのでリュックが軽いのが救いだが、これでテント泊の縦走装備だと辛いだろうな。
5合目、4合目、3合目、2号半に2合目、下って下る。2合目から少し先で、南コブ分岐の案内が現れ、そこで間違えて分岐に入ってしまう。歩いて1、2分ほどで何か違うとガイドを見直して、勘違いに気づいて分岐まで戻る。5分とは言え痛いロス。
まだまだ所々急な傾斜が現れるので気は抜けない中を歩く。登山道が大きく左に曲がると、その先に登山口が現れる。長かった登山道が終わり、ホッとする。でも、バスの時間が迫るので気が抜けない。自然公園内を小走りにかける。登山道が終わったものの、舗装路に入ると今度は足の裏が痛い。
途中で、改めてガイドを見てコースタイムを見誤っていたことに気づき、ペースを落としてバス通りへ。バス停の近くに美味しい水が出るスポットがあり、多くの車が出入りしている。そこで水飲みがてら、靴の泥落しを済ます。
無事に3時34分のバスに乗れて倶知安の駅まで戻り、ホテルの送迎車に迎えに来てもらってホテルに戻る。直ぐにでも温泉に浸かりたかったのだが、雨の中を充分な防水対策をしていなかったものだから、多くの荷物が水浸しで、その後片付けに追われてとてものんびり温泉に浸かっている暇が無かったのは痛恨の極み。
天候には恵まれなかったが、それでもいっぱい登っていっぱい下って、達成感のある山ではありました。次は天候に恵まれるか、せめて充分な雨対策をして山に登りたいな。
hiyo-ruさん
はじめまして Koufaxです。
同じ日に羊蹄山登っていたんですね!
お互い時間こそ違いますが、写真をみる限りそう変わらない環境のようですね
私は、駐車場からも羊蹄山全体の姿も見れなかったので、至極残念です!
リベンジですね!!
京都在住とのこと、良い山があったら教えてください。
今後とも、宜しくお願いします。
Koufaxさん:
どうも初めまして!
私も同じ日にKoufaxさんが羊蹄山登っておられるレポートを読み、その後去年も時期は
ずれていましたけど同じく大雪山の縦走にも行かれていたことを知り(縦走のスケールは大分
差がありましたけど(^^;;)、色々勉強させてもらおうとフォローさせて頂いたばかりでした。
先にコメントを頂いてしまって恐縮です。
26日は、午前中も天気良くは無かったですけど、正午過ぎから特にひどくなりましたから(涙)、午前中の早い時間に登って降りてこられたのは大分マシだったと思いますよ。
晴れの日のレポや写真を見ると、確かにもう一度登りたい気になりますね〜
京都一週トレイルから始まって低山が主ですが、最近は比良山系にも足を延ばすようになりました。
Koufaxさんのようにバリバリではありませんが、ぼちぼち登っていこうと思います。
骨折された足、どうぞお大事に!
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