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Yamareco

記録ID: 6907237
全員に公開
沢登り
鳥海山

丁山地 金引沢

2024年06月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:21
距離
10.1km
登り
998m
下り
1,002m

コースタイム

日帰り
山行
6:38
休憩
0:45
合計
7:23
6:57
31
スタート地点
7:28
7:32
8
丁川 金引沢入渓
7:40
7:44
67
F1 15m
8:51
8:53
107
640m二俣 4段30m
10:40
10:51
102
登山道合流
12:33
12:57
83
14:20
ゴール地点
沢中、登山道では休憩しまくりです。
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口手前のゲート前に駐車。スペースは2〜3台程。
コース状況/
危険箇所等
小吉川水系 笹子川 丁川 金引沢

体感2級上 水量少なめ フェルト◯ラバー△ 魚影あり 雪渓なし

■アプローチ
駐車地点から林道を歩き、丁岳の登山道には入らずそのまま丁川沿いの林道を辿る。
林道終点に「五階の滝」の看板があり、ここから滝見用の踏み跡を追うと丁川が右手に接近してくるので、頃合いを見て丁川へ入渓。
入渓した場所はちょうど金引沢と、五階の滝がある水無沢(多分)の二俣。
歩き出しから入渓まで30分。

■金引沢遡行
金引沢の出だしはゴーロだが、すぐに前衛を持ったF1、15m登場。
団栗さんリードでドシャワーを浴びながら左岸から右岸へ水線を潜り抜け、最後は左壁を攀じる。元蕁
ここの突破が難易度的には核心。巻くなら右岸からか。

その先はゴーロと小滝が続き、滑りに気を付けながら進むが、フェルトはまずまず歩きやすい。
550m付近の二俣の右俣には30m程の大滝が架かっていて、ぱっと見この滝を登るのかと思ったが進むのは左であった。
大滝を見送ると相変わらず小滝が続くが、側壁は高くなってゴルジュ状になる。
640m二俣の左俣に4段30m滝。右俣も狭いゴルジュ状になっているので団栗林さんが少し偵察に行くが、滝はないとすぐ戻ってきた。
左の4段30mはフリーで直登。滑りはあるがホールドが絶妙に繋がっており快適に登れる。

その先も滝は続くが、渋い滝ではお助けを出したりしながら突破して行く。
終盤に現れる逆層の8m滝は、脆すぎて巻き。
巻き途中から登れない10mが見えたので継続して巻き。
さらにその先にも悪い10mが見えて、一回滝前まで降りるが、やっぱり登れないので一服してからもう一度右岸に上がり巻く。
落口ドンピシャに巻き終わると、その先は一気に源頭の雰囲気になる。
細かい二俣や三俣が多く出てくるが、p989の東側コルを目指して藪漕ぎが少なそうな進路を取り、最後は薄い藪漕ぎ数分でコルの少し東側の登山道に出た。

遡行時間は3時間ちょい。

■下山
登山道合流地点から稜線を丁岳目指して進むが、藪が生い茂っていて歩きずらい。足元の道は判別出来るが、両側がスッパリ切れ落ちた戸渡りが何回か出てくるので滑落注意。
そして熊の気配がヤバい。登山道には何個も新しい熊糞と足跡があり、二人でずっと声を出しながら歩いた。

登山道合流地点から丁岳山頂経由で下山まで、休憩60分込みで3時間半くらい。
前日と同じ場所からスタート。前日のメンバーは全員予定ありで、今日は団栗林さんと初タッグ。
2024年06月09日 06:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 6:58
前日と同じ場所からスタート。前日のメンバーは全員予定ありで、今日は団栗林さんと初タッグ。
林道を歩くと五階の滝の看板あり。この滝がある沢、多分水無沢って名前だと思うけど、ここもいずれ遡行します。
2024年06月09日 07:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:17
林道を歩くと五階の滝の看板あり。この滝がある沢、多分水無沢って名前だと思うけど、ここもいずれ遡行します。
丁川沿いに踏み跡を追います。
2024年06月09日 07:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:20
丁川沿いに踏み跡を追います。
入渓地点は金引沢の出合い。右へ進みます。
2024年06月09日 07:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:33
入渓地点は金引沢の出合い。右へ進みます。
最初は穏やかで綺麗な渓相。
2024年06月09日 07:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:33
最初は穏やかで綺麗な渓相。
すぐにF1の15m登場。
2024年06月09日 07:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:40
すぐにF1の15m登場。
あっ、団栗林さんがまたフリーで取り付いてる!
2024年06月09日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:42
あっ、団栗林さんがまたフリーで取り付いてる!
ゲー!
2024年06月09日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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ゲー!
さすがにフリーはヤバいのか一旦戻りました。
2024年06月09日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 7:43
さすがにフリーはヤバいのか一旦戻りました。
ザイルを出して再スタート。流芯を潜りますが、フットホールドがありそうでない。
2024年06月09日 07:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 7:52
ザイルを出して再スタート。流芯を潜りますが、フットホールドがありそうでない。
無事に抜けました。
2024年06月09日 07:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 7:55
無事に抜けました。
最後は水線左の壁を攀じって無事落口へ。さすが。
2024年06月09日 08:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:03
最後は水線左の壁を攀じって無事落口へ。さすが。
この棚が見た目より悪い。抜けた後も四つん這いで進む。
2024年06月09日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:05
この棚が見た目より悪い。抜けた後も四つん這いで進む。
流芯を潜った直後。初っ端から痺れた。
流芯を潜った直後。初っ端から痺れた。
先へ進みます。
2024年06月09日 08:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
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先へ進みます。
これは支流の大滝。30mくらいはありそう。遠目から見るとこれを登るのかと思ったが違った。
2024年06月09日 08:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:25
これは支流の大滝。30mくらいはありそう。遠目から見るとこれを登るのかと思ったが違った。
小滝が続きます。
2024年06月09日 08:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:28
小滝が続きます。
グングン行きます。
2024年06月09日 08:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 8:45
グングン行きます。
記憶にないから多分簡単。
2024年06月09日 08:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:49
記憶にないから多分簡単。
二俣。進む左には滝が架かってます。
2024年06月09日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:50
二俣。進む左には滝が架かってます。
右もゴルジュで気になるのでちょっと偵察するが、滝は見えないみたい。
2024年06月09日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:50
右もゴルジュで気になるのでちょっと偵察するが、滝は見えないみたい。
左俣の連瀑。
2024年06月09日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:50
左俣の連瀑。
見た目より登りやすい。
見た目より登りやすい。
ホールドが絶妙にポツポツつながっている。フェルトは快適。
2024年06月09日 08:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:53
ホールドが絶妙にポツポツつながっている。フェルトは快適。
最上段かな。
2024年06月09日 08:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:55
最上段かな。
ラバーの団栗林さん。ヌメるー!と言いながらサクサク登る。
2024年06月09日 08:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 8:57
ラバーの団栗林さん。ヌメるー!と言いながらサクサク登る。
これは巻きか?と思ったが登るみたい。
2024年06月09日 08:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 8:58
これは巻きか?と思ったが登るみたい。
さすがクライマー。少ないホールドを確実に捉える。私はお助け貰う。
2024年06月09日 08:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 8:59
さすがクライマー。少ないホールドを確実に捉える。私はお助け貰う。
やっぱり滝は多い。
2024年06月09日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:06
やっぱり滝は多い。
2段20m。
2024年06月09日 09:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:09
2段20m。
直登。
2024年06月09日 09:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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直登。
多分直登。
2024年06月09日 09:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:21
多分直登。
これは中段から左岸巻き。
2024年06月09日 09:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:24
これは中段から左岸巻き。
この辺りの悪い小滝はフェルト向き。
2024年06月09日 09:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:35
この辺りの悪い小滝はフェルト向き。
ヌメリは段々強くなります。
2024年06月09日 09:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:49
ヌメリは段々強くなります。
この逆層滝は掴んだホールドがボロボロ崩れて登れず。
この逆層滝は掴んだホールドがボロボロ崩れて登れず。
団栗林さんも粘ったが、全て崩れ落ちるので諦めて右岸巻き。
2024年06月09日 09:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:54
団栗林さんも粘ったが、全て崩れ落ちるので諦めて右岸巻き。
巻き途中から見た次の滝。あれは登れん。
2024年06月09日 10:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:04
巻き途中から見た次の滝。あれは登れん。
最後の滝。これも登れん!
2024年06月09日 10:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:08
最後の滝。これも登れん!
詰めの分岐は何個もあります。ルーファイ頑張りましょう。
2024年06月09日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:33
詰めの分岐は何個もあります。ルーファイ頑張りましょう。
薄い藪漕ぎ数分で登山道合流。
2024年06月09日 10:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:41
薄い藪漕ぎ数分で登山道合流。
昨日はこんな感じで見れなかった丁岳。凄い迫力だなぁ。
2024年06月09日 11:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 11:16
昨日はこんな感じで見れなかった丁岳。凄い迫力だなぁ。
確か風のコルの辺り。丁岳南面の源頭。上から見ると沢の源頭ってめちゃくちゃ急だよね。
2024年06月09日 11:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 11:34
確か風のコルの辺り。丁岳南面の源頭。上から見ると沢の源頭ってめちゃくちゃ急だよね。
中々近づかない丁岳。登山道も悪くてもうバテバテ。
2024年06月09日 12:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 12:02
中々近づかない丁岳。登山道も悪くてもうバテバテ。
萱森方面。この縦走路は勘弁だわ。
2024年06月09日 12:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 12:19
萱森方面。この縦走路は勘弁だわ。
物凄い高度感。遡行してきた金引沢が切れ込んでいる。
2024年06月09日 12:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 12:21
物凄い高度感。遡行してきた金引沢が切れ込んでいる。
ようやく山頂だー!2日連続で倒れ込む。
2024年06月09日 12:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 12:34
ようやく山頂だー!2日連続で倒れ込む。
直登コースの下山は昨日より早かった気がする。お疲れ様でした。登山道がキツすぎて沢の記憶が薄れたわ。
2024年06月09日 14:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 14:19
直登コースの下山は昨日より早かった気がする。お疲れ様でした。登山道がキツすぎて沢の記憶が薄れたわ。

装備

個人装備
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備

感想

ヒノト2daysの2日目は、団栗林さんと金引沢へ。
この金引沢も前日の丁沢同様、情報は皆無であるが、青森の山岳会の方々が金引沢の支流の沢に入った記録は1件ある。
とにかく何が出てきてもいいように登攀装備を固めてスタート。
とは言っても、団栗林さんがいるので、心配するのは自分の事だけである。

最初に現れたF1の15mを、こえ〜よと言いながら直登して行く団栗林さんはやはり常人ではない。

この金引沢も昨日の丁沢同様、滑りがあり岩盤は柔らかく、ナメが発達している沢だった。
ナメと聞くと癒しをイメージするが、この急峻な丁山地に於いてはナメは癒しではなく、極悪滝となる。
それでも登れる滝の方が圧倒的に多く、距離も短いので前日の丁沢に比べれば難易度は低いだろう。
終盤の3つの滝が登れない滝だったのは残念だが、
結果としては、団栗林さんのおかげでF1をシャワー登攀しといて良かったと言う事だ。

難し過ぎず簡単過ぎずの良き沢であったが、登山道が想像以上にキツかったのは参った。
それでも2人で大声を出したり、会話しながらだったので、精神的にはだいぶ助けられた。

帰宅してから翌日まではこの2日間の疲れでグッタリだったが、こんな充実な2日間を過ごさせて頂いた仲間と、丁の沢に感謝である。
ありがとうございました。

ずっと気になってた丁の沢。
その沢を遡行出来た喜びは大きいが、これで満足どころか、ますます丁の沢が気になり出したので、この先もまた訪れる事になるのは間違いないだろう。

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