フェアリートレイル 2024 ロングコース
- GPS
- 05:19
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,304m
- 下り
- 2,307m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:19
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
5月の比叡山インターナショナル50mileを早々にリタイヤしてしまったので、同じく完走できなかったチームメイトに声を掛けてもらい、エントリー最終日にエントリーして参加することに。
2014年の初回と翌年に参加して以来の参加。
当時のコースと逆走になってからは初めての参加だったため、事前に試走にも行き良いイメージで当日を迎えた。
スタート直後のロードは全体的にペースが速く、自分にはオーバーペースと感じたので、無理についていかずにマイペースで走るも大きく離れることはなかった。
トレイルに入った後は、前半は緩やかな登りが続く。
フレッシュな状態なので走ろうと思えば走れるが、レースの序盤であることから無理はせずキツめの登りはパワーウォークで進む。
1A手前でチームメイトが引っ張っていたパックから抜け出す。こういう時、抜け出すからには、この後に追いつかれたくないという心理が働き、知らぬ間にペースが上がていたと思う。
烏帽子岳、白倉岳を過ぎて栃生までの激下りを駆け降りる。
下りの最後で有名選手に追いつく。ゆっくりとしたペースで下っている。調子が悪いのだろう。
4A栃生で給水し、バナナとアンパンを食べて出発。この時、遥か先を走っていると思っていたとても速いチームメイトが体調不良なのかテントの下で倒れていた(後にしっかりと完走)。熱中症なら次は自分の番かもしれないと不安になる。
ここからはショートの第2ウェーブの集団の中をイクワタ峠まで進む。
元気であれば、ショートの選手をグイグイと追い抜いていくところだが、前半を飛ばし過ぎたのだろう、想像以上に足が重い。そして若干胃の調子が良くない。
試走でもこの区間の長さと厳しさを感じていたので、とにかく耐える時間帯と決めて進む。
少し上を見れば、ロングの選手が見えているので、元気ならば追いかけるところだが、その足が残っていない。
少しフラットになる区間でショートの選手をパスするが、やはりイクワタ峠にはなかなか辿り着かない。
漸く上部が明るくなりイクワタ峠に到着。
写真を撮るショートの選手を横目に走れる区間、走らないといけない区間であるため歩を急ぐ。
イクワタ峠から蛇谷ヶ峰までの6kmが思いのほか長いことは試走で感じていたので、
意識的に淡々と進んでいたところ、地蔵山でスタッフの方から「すぐそこにエイドです!!」と言われ、自分の中ではこの区間にエイドは存在しなかったので、思わず聞き返してしまった(ちゃんとコースマップを見ていなかった)。
ということで、25kmの地蔵峠のエイドに到着。
ここで異変が。
比叡山DNFの理由が脱水にあったと思い、かなり積極的に給水をしていたが、ここでダカラを飲みこんだ途端、お腹から込み上げるものがあり、コースを逸れて胃の内容物を戻してしまった。
その瞬間、比叡山DNFが思い出され、またもリタイヤするのか、、、と頭が真っ白になる。
ただし、比叡山50mileとは違い、この後は蛇谷ヶ峰を過ぎればスキー場まで下り、残りも僅かだと分かっていたので何とか前に進もうとリスタート。
いつも100mileで嘔吐するとそれ以降は大失速して大幅なペースダウンとなるのだが、今回は何故かスッキリして今までより足取りが軽い。何が違うのだろう。
しかし、補給したものは全てなくなってしまっているので、いつハンガーノックになるか分からないという不安のまま走る。
この区間でショートの選手が何人か入れ替わり自分の後ろについて走ってくるのだが、こちらもあまり余裕がないことに加え、ロングの選手が来たのではないか?という精神的な負担も生じることから、少し鬱陶しいなとも思いながらも何も言わずに走る。
ついてくるショートの選手は数名いたが、少し走ると離れていったようだ。
蛇谷ヶ峰からの下りでは、ショートの選手が沢山いたが、ほぼ全員が自分が近づくと道を空けてくれた。
皆さん同じレースに出ているところ、道を空けていただきありがとうございました。
最後のスキー場でのエイドはスルーしようと考えていたが、脱水になるのが怖くて水だけを補給して出発。
ここからは最後のトレイルの登り以外は全て走ることを決める。
前に見えていたロングの選手の姿が見えなくなったため、前を追えないのは分かったが、次は後ろからの追い上げが気になり、走れる区間はペースを上げて走る。
トレイルから林道に出たタイミングで、手元の時計を見ると密かに設定した目標の5時間10分はとうに過ぎているが、頑張れば5時間20分が切れるのではないか?と思い、ここからは下り基調でもあるし全力で走った。
(「全力で走った」と書いたが、ログを見るとキロ4分30秒くらいだったので、相当に疲労していたことが分かる。)
その甲斐あって、目標3秒前の5時間19分57秒でゴール。
ゴール後は動けず、木陰で倒れ込んで仲間のゴールを待った。
少しして仲間がゴールしてお互いの検討を称える。
自分と同じく嘔吐し、更に足攣り地獄だったとのこと。大変だったろうなと道中を想像した。
体育館で記録証を受け取ると、なんと13位という思いがけない好順位に疲れが吹き飛ぶ。
世界選手権選考レースだったので上位は有名な選手が多かったので、一般参加の自分としては入賞と同じくらいの価値があると自分に言い聞かせたw
トレランを始めた頃に走り印象の良かったコースは当時の印象のままで、ブナ林の生い茂る明るいトレイルは地元の音羽山や比叡山とはまた異なり、いつまでも走り続けたいトレイルだ。
ここ数年はロングレースばかり走っていたけど、このレンジのレースもやはり楽しいことを再認識した一日となった。
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