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Yamareco

記録ID: 7582337
全員に公開
雪山ハイキング
比良山系

吹雪の稜線/コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜地蔵峠

2024年12月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
12.4km
登り
1,218m
下り
1,205m

コースタイム

日帰り
山行
8:20
休憩
0:00
合計
8:20
8:20
60
9:20
50
10:10
100
11:50
10
12:00
20
12:20
70
13:30
50
14:20
60
15:20
80
16:40
0
16:40
ゴール地点
天候 小雨〜晴れ〜雪
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
JRを乗り継いで湖西線比良駅へ
比良駅〜イン谷口:第一タクシー(登山バスは運休)
畑〜JR近江高島駅:高島市コミュニティーバス
近江高島駅からJRを乗り継いで帰宅
コース状況/
危険箇所等
青ガレ〜金糞峠間、標高750m付近、右岸に崩落地あり。
朝7:57、JR比良駅前から比良山系を望む。小雨降りしきる中、山は深いガスに包まれていた。タクシーでイン谷口まで行くと、パトカーの警察官に呼び止められる。登山届は出したか、どこへ行くのか、ツェルトなどビバークできる装備はあるか、と聞かれ、「ない」と答えると、「すぐ引き返しましょう」と強い口調で言われた。最近、比良では遭難が相次いでいるらしい。その上、山は雪の予報。悪天候の中、無謀な登山者を戒めるためらしい。返答に困った私は、「このルート、もう100回くらい歩いてるんですよ」と笑顔で言うと、「気をつけてくださいよ・・」と言って、しぶしぶ通してくれた。
2024年12月08日 09:57撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 9:57
朝7:57、JR比良駅前から比良山系を望む。小雨降りしきる中、山は深いガスに包まれていた。タクシーでイン谷口まで行くと、パトカーの警察官に呼び止められる。登山届は出したか、どこへ行くのか、ツェルトなどビバークできる装備はあるか、と聞かれ、「ない」と答えると、「すぐ引き返しましょう」と強い口調で言われた。最近、比良では遭難が相次いでいるらしい。その上、山は雪の予報。悪天候の中、無謀な登山者を戒めるためらしい。返答に困った私は、「このルート、もう100回くらい歩いてるんですよ」と笑顔で言うと、「気をつけてくださいよ・・」と言って、しぶしぶ通してくれた。
ところが、歩き始めると、日射しがさして、青空が覗き始める。大山口手前、モミジの落ち葉散り敷く道が美しい。
2024年12月08日 10:28撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 10:28
ところが、歩き始めると、日射しがさして、青空が覗き始める。大山口手前、モミジの落ち葉散り敷く道が美しい。
標高750m、右岸の崩落地を過ぎた辺り、もう青空は、こんなに大きく広がっている・・
2024年12月08日 11:52撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 11:52
標高750m、右岸の崩落地を過ぎた辺り、もう青空は、こんなに大きく広がっている・・
金糞峠を越えてすぐの林に、うっすらと雪が地面を粧う。
2024年12月08日 12:09撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 12:09
金糞峠を越えてすぐの林に、うっすらと雪が地面を粧う。
奥ノ深谷上流を渡り、コヤマノ岳南尾根に取り付く辺り、大きく曲がった芦生杉の大木を見上げる・・
2024年12月08日 12:15撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 12:15
奥ノ深谷上流を渡り、コヤマノ岳南尾根に取り付く辺り、大きく曲がった芦生杉の大木を見上げる・・
しかし、標高1050mを過ぎて、さっきまでの青空は隠れ、曇り空に、粉雪がチラつき始める・・
2024年12月08日 13:21撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:21
しかし、標高1050mを過ぎて、さっきまでの青空は隠れ、曇り空に、粉雪がチラつき始める・・
スギの大木を背景に、降りしきる白い粉雪が見える・・
2024年12月08日 13:21撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:21
スギの大木を背景に、降りしきる白い粉雪が見える・・
冬枯れのブナ林・・
2024年12月08日 13:26撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:26
冬枯れのブナ林・・
標高1100m、ブナの大木も、枯れ枝を灰色の空に差し伸ばす・・
2024年12月08日 13:29撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:29
標高1100m、ブナの大木も、枯れ枝を灰色の空に差し伸ばす・・
ブナの大木の向こう、樹林越しに、シャクシコバノ頭1121mが見える・・
2024年12月08日 13:30撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:30
ブナの大木の向こう、樹林越しに、シャクシコバノ頭1121mが見える・・
葉を落とし、寒々としたブナの森・・
2024年12月08日 13:32撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:32
葉を落とし、寒々としたブナの森・・
標高1150m、冬枯れのブナ林に、粉雪が降りしきる・・
2024年12月08日 13:42撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:42
標高1150m、冬枯れのブナ林に、粉雪が降りしきる・・
朽ちたブナの倒木も、白い雪に蔽われていく・・
2024年12月08日 13:43撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:43
朽ちたブナの倒木も、白い雪に蔽われていく・・
コヤマノ岳稜線、コヤマノクラウンの大木の下に、先行者が一人・・
2024年12月08日 13:47撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:47
コヤマノ岳稜線、コヤマノクラウンの大木の下に、先行者が一人・・
大きく枝を広げたコヤマノクラウンに近づく・・
2024年12月08日 13:47撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:47
大きく枝を広げたコヤマノクラウンに近づく・・
かなり粉雪が降り積もっている・・風も強い・・
2024年12月08日 13:48撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:48
かなり粉雪が降り積もっている・・風も強い・・
枯れ木と枯草の、荒涼とした風景・・
2024年12月08日 13:49撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:49
枯れ木と枯草の、荒涼とした風景・・
コヤマノのブナの森も、降りしきる粉雪にぼんやりとかすむ・・
2024年12月08日 13:55撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 13:55
コヤマノのブナの森も、降りしきる粉雪にぼんやりとかすむ・・
強風の武奈ヶ岳稜線・・
2024年12月08日 14:18撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:18
強風の武奈ヶ岳稜線・・
誰もいない武奈ヶ岳山頂・・
2024年12月08日 14:20撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:20
誰もいない武奈ヶ岳山頂・・
レインウェアのフードが、強風でバタバタと音を立てる・・
2024年12月08日 14:23撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:23
レインウェアのフードが、強風でバタバタと音を立てる・・
北稜を下る・・粉雪が吹雪きとなり、目が開けていられない・・毛糸の帽子を被る・・
2024年12月08日 14:24撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:24
北稜を下る・・粉雪が吹雪きとなり、目が開けていられない・・毛糸の帽子を被る・・
北稜少し下ったブナ林、ぼんやり吹雪にかすむ・・
2024年12月08日 14:27撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:27
北稜少し下ったブナ林、ぼんやり吹雪にかすむ・・
20〜30m下って、武奈ヶ岳を振り返る・・木々は葉を落とし、吹きっさらしの風がまともに吹き付ける・・立ったまま、パンを頬張った・・
2024年12月08日 14:33撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 14:33
20〜30m下って、武奈ヶ岳を振り返る・・木々は葉を落とし、吹きっさらしの風がまともに吹き付ける・・立ったまま、パンを頬張った・・
吹雪に煙る釣瓶岳山頂が、ぼんやりと見える・・
2024年12月08日 15:16撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:16
吹雪に煙る釣瓶岳山頂が、ぼんやりと見える・・
釣瓶岳山頂西側のブナ林・・
2024年12月08日 15:33撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:33
釣瓶岳山頂西側のブナ林・・
釣瓶岳山頂1098m・・
2024年12月08日 15:34撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:34
釣瓶岳山頂1098m・・
山頂少し下ったなだらかな尾根・・地面はもう雪で真っ白だ・・
2024年12月08日 15:39撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:39
山頂少し下ったなだらかな尾根・・地面はもう雪で真っ白だ・・
山頂直下のブナの大木・・
2024年12月08日 15:39撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:39
山頂直下のブナの大木・・
ブナの大木の下、吹き付ける粉雪に、向こうの樹林がぼんやり霞む・・
2024年12月08日 15:40撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:40
ブナの大木の下、吹き付ける粉雪に、向こうの樹林がぼんやり霞む・・
先へ進むと・・
2024年12月08日 15:41撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:41
先へ進むと・・
少し下った先の小ピーク・・
2024年12月08日 15:41撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:41
少し下った先の小ピーク・・
標高1000m、草原の稜線・・丘の先は、何も見えない・・
2024年12月08日 15:52撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 15:52
標高1000m、草原の稜線・・丘の先は、何も見えない・・
標高950mくらい・・
2024年12月08日 16:00撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:00
標高950mくらい・・
吹雪の中に、ポツンと立つ木・・
2024年12月08日 16:01撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:01
吹雪の中に、ポツンと立つ木・・
降り積もった雪に蔽われた丘・・
2024年12月08日 16:03撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:03
降り積もった雪に蔽われた丘・・
イクワタ峠を過ぎて、なだらかな丘の続く稜線・・すぐ向こうの丘が、雪で霞んで見えない・・
2024年12月08日 16:16撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:16
イクワタ峠を過ぎて、なだらかな丘の続く稜線・・すぐ向こうの丘が、雪で霞んで見えない・・
2つ目の丘・・
2024年12月08日 16:22撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:22
2つ目の丘・・
3つ目の丘を下る・・もう、地面も木々も真っ白だ・・
2024年12月08日 16:31撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:31
3つ目の丘を下る・・もう、地面も木々も真っ白だ・・
2024年12月08日 16:34撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:34
笹峠を過ぎて、杉の林に風も遮られ、ましになった・・
2024年12月08日 16:50撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:50
笹峠を過ぎて、杉の林に風も遮られ、ましになった・・
地蔵峠へ向かう、なだらかな稜線・・
2024年12月08日 16:52撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 16:52
地蔵峠へ向かう、なだらかな稜線・・
地蔵峠を下る、山道・・散り残りの黄葉に、雪が降り積もる・・
2024年12月08日 17:28撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 17:28
地蔵峠を下る、山道・・散り残りの黄葉に、雪が降り積もる・・
地面の黄色の落ち葉も、雪に埋もれる・・
2024年12月08日 17:35撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 17:35
地面の黄色の落ち葉も、雪に埋もれる・・
標高600mまで下りて来た・・視界が少し開けて、樹林の向こうの景色が見える・・粉雪は、霙に変わった・・
2024年12月08日 17:36撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 17:36
標高600mまで下りて来た・・視界が少し開けて、樹林の向こうの景色が見える・・粉雪は、霙に変わった・・
地面に散り敷く落ち葉に、冷たい霙が降り積もる・・
2024年12月08日 17:44撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 17:44
地面に散り敷く落ち葉に、冷たい霙が降り積もる・・
午後4:00,畑の林道に着地。林道脇から、畑の集落が見える・・
2024年12月08日 17:58撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 17:58
午後4:00,畑の林道に着地。林道脇から、畑の集落が見える・・
午後4:24、森を抜けて、畑の集落に入った・・
2024年12月08日 18:24撮影 by  DMC-FT4, Panasonic
12/8 18:24
午後4:24、森を抜けて、畑の集落に入った・・
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 毛糸手袋 予備手袋 防寒着 レインウェア ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 ザック 軽アイゼン 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

感想

 比良の登山バスが運行休止となり、イン谷口まではタクシーで向かう。登山口で、パトカーの警察官に呼び止められた。最近、遭難事故が相次いでいるらしい。小雨降るこんな悪天候の日、山は雪になるのは明らかなのに、それでも登る無謀な登山者を戒めるためらしい。返答に困った私は、「このルート、もう100回ぐらい歩いているんですよ」と笑って答えると、ようやくしぶしぶ通してくれた。
 数えたことはないが、100回は言い過ぎたかな・・と、帰ってから過去の写真のデータを数えたら、260回歩いていた。バリエーションも含めて、比良山系の登山道をほぼ歩きつくしたのが10年前。そこから、今のこのルートが、私のお気に入りの定番ルートになり、定着していった。
 雨も雪もガスも、少々の悪天候は、逆にわくわくしてしまう。悪い癖だ。もう歳で、足を痛めてから、積雪期の稜線踏破は止めてしまったが、比良が深い雪に埋もれるまで、後何回、このルートを歩けるだろうか。

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